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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 プリキュアに続いてこちらも無事に終了しました。私にとっては人生で2本目のリアルタイム視聴戦隊エンド。まだまだ若輩ではあるが、終わってみるとやはり感慨深いものがある。

 今作を思い切り私情のみでまとめるなら、序盤から5段階に分かれており、「エンターさん可愛い」→「エンターさん恰好いい!」→「エスケイプさんエロい!」→「エスケイプさん……」→「エンターさぁぁぁん!!」となる。もちろん味方サイドだって色々と語るべき点は多いのだが、それでも一番楽しかったのはどこかといえば、敵側、特にエンターさんの活躍が見どころだった。1年間の長丁場である戦隊シリーズでは敵側も当然印象的なキャラクターが多くなるわけだが、今作の場合は(当初の世界観としては)ラスボスのヴァグラス・メサイアがほとんど存在感の無いキャラクターであり、事実上エンターさんのワントップと言ってしまってもいい構成。途中加入のエスケイプさんも実に良いキャラだったが、多く見積もってもこの2人しか敵キャラがいない。昨今の戦隊シリーズを考えても、この敵キャラの少なさは尋常じゃないだろう。そんな状態にも関わらず、一切退屈させずに圧倒的存在感でゴーバスターズを苦しめたエンターさんこそが、この作品の主人公だったんじゃないかとさえ思えるのである。実を言うと最終回では「エンターさん負けるな!」と応援していたりする。

 今作のメインライターは小林靖子。あのタイムレンジャーと同じ御仁であるが、なるほど、確かに子ども向けと考えると色々と問題のあるシナリオラインである。亜空間設定や一筋縄ではいかない「正義の振る舞い」の現れ方など、子どもさんには難しすぎたり、大人が見ても「ちょっと無茶やろ」と思えるような絡め方もあり、戦隊のあり方として賛否が分かれる部分もあるのだろう。しかし、そうした癖の強さも含めて、1年間のシリーズとしては非常に良くまとまっていたのじゃないかと思う。何しろあのゴーカイジャーの後番組として挑まねばならないというとんでもないハードルがあるわけで、生半可な覚悟ではクリア出来るものではない。様々な側面から「戦隊の新機軸」に挑戦し、成功有り、消化不良ありと色々混ぜ込まれた上で、きちんと最後の形を作り出しただけでも、十分評価されるべきものだろう。エンターさんの存在が単なる「悪」ではなくて「もうひとつの正義・人間像」として機能していたのが非常に印象的で、「人間くささを求めて戦うダーティヒーロー」という存在感が、タイムレンジャーの滝沢とどこか被って見えたのが面白かった。ホントに好きだったんですよ、滝沢。

 その他のポイントとしては、最初はどうなんだろうと思っていた「人間戦闘とロボ戦の差別化、並列化」といった試みも、中盤以降はきちんと独自の意味を持つようになっていたし、最終回の行程を見る限り、「ロボ戦に重きを置く」という見せ方も成功していたのじゃないかと思う。ま、正直言うとタテガミライオーの投入タイミングとか存在意義がどうなんだろう、と思ってはいたのだが、ラストバトルではゴーバスターライオーとゴーバスターエースが別行動を取り、エースが最後の最後まで存在感を見せたことで、相補的にライオーの存在意義も確認出来た。最後の最後まで初代マシンが活躍するっていうのは本当に良いものです。

 最終回で物議を醸す要素としては、やはりどうにもならなかった陣さんの最期は無視出来ない。最後の最後まで「何とかご都合主義的に助かる道はないのか!?」と願っていたのだが、流石にあの状態から助かる道は無く、久方ぶりの戦隊メインメンバーからの殉職者が出てしまった。扱いは微妙だが、タイムファイヤー、ドラゴンレンジャー、アバレキラーといった「敵対したことがある」追加戦士ではなく、最初から最後まで「味方」として扱われたメンバーの殉職はすごく久しぶりな気がする(ひょっとしたらイエローフォー以来か?)。もちろん、その死に様はお仕着せ的な無駄死になどではなく、これまで蓄積されてきた大きな大きな覚悟と使命を持った死に様であった。こうしてみると、陣さんとJの強烈なコンビも、作品を支える大きな役割を果たしていたと思う。ラストのJはなんか泣けるのに、やっぱり笑っちゃうのが悔しい。

 本人変身からメット割れ、素顔対決、素顔名乗りの鉄板ネタを片付け、最後はメインテーマである「バスターズ レディーゴー!」をバックに締め。エピローグ部分がちょっとあっさりしすぎていた気もするが、陣さんの死を必要以上に悲しませず、次の世代へと引き継ぐ良いエンディングだった。ここまでの1年間に本当にありがとうと言いたい。

 さぁ、来週からは雰囲気がガラッと変わってお調子者集団キョウリュウジャーがやってくる。恒例の提クレバックでのバトンタッチは、レッドバスターが大変そうでしたわ。そういや、レッドバスターって1年前のバトンタッチでもゴーカイレッドにパンチされてるんだよな。先輩にも後輩にも殴りかかられるって、可哀想な役回りである。あんなに堅物っぽかったレッドバスターがキョウリュウレッドと仲良さそうにじゃれ合っているのを見ると、なんだか感無量。戦隊の歴史の1ページとして、しかと見届けさせてもらいました。

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