最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
格闘戦でバックドロップ使うやつ初めて見たわ、第16話。今まで基本的にエントリー立ててなかった作品だけど、今回かなり面白かったので書いてみようと思った。今期ノイタミナ枠は2作品ともじわじわ面白さが増していると思うのだが、関西は放送が遅いのが口惜しいね。 1つのクライマックスとなる狡噛と槙島の直接対決。シーン自体は第1話冒頭で既に一度流れていたものであるが、あのシーンに繋がるまでの流れがこういうものだったのか、ということが分かるとまた味わい深い。普通ならばこうしたクライマックスってのは1クール目の終わりか最後の最後に持ってくることが多い気がするのだが、今作の場合は16話で頂上決戦というのがなかなか読めない。今後の話数でどのように折り合いを付けていくことになるのだろうか。 正直、流石に前回の展開はどないやねんと思う部分が多かった。確かにヘルメットによるシビュラの崩壊からの混乱というのは必然であると思うのだが、そこに至るまでの流れが性急すぎるように感じられた。ヘルメット集団が暴れ出すタイミングと、それに対応して市民が逆上し、攻勢に出る反応が早い。おそらく脚本家がそのシナリオを書いた背景には「施錠することすら必要無く、シビュラによって全ての悪人が排除された世界」という時代背景があり、市民心情を考えれば、「今まで一切悪人がいなかった世界に、突如として不特定多数の危険要素が現れた」という状態は、想像以上にストレスがかかるものだったということがあるだろう。単に「自分が狙われるかもしれない」という危険だけならば人口比を考えれば普通は杞憂レベルのはずなのだが(東京の総人口に対するヘルメットの人数は、どう考えたって大暴動にまで発展する数ではないだろう)、この世界で面倒なのは、「ひょっとしたら襲われるかもしれない」と考えて怯えるだけでも、色相が濁ってしまうという部分にある。人々は「色相が濁ってしまう危険」に非常に敏感で、そこに更に「なんだか不安定なシビュラ」という要素まで絡んでしまえば、確かに何が起こっても不思議ではない。不思議ではないのだが、そこまで特異な世界であるという認識が未だ視聴している私の中に確立されているとは言い難く、どうしても突飛な印象を受けてしまうことになったのだと思う。 しかしまぁ、「感覚的に不自然であること」と「シナリオ上成立していること」は分けて考えるべきかもしれない。今回のクライマックスシーンを見る限り、あくまでこの作品の本質はそうした「不自然で容認しがたいシビュラというシステム」自体の存在価値をねじ曲げるところにあるわけで、前回の暴動パートはあくまで槙島のプランでは前哨戦。今回のための撒き餌だと思えば大して気にもならないというわけだ。タワー内部を二手に分かれて進行する狡噛隊と縢のそれぞれの戦い、独特の方向性で見せるアクションシーン、そしてラストのどんでん返しの衝撃。今作の抱えていたあれこれが一気に表出したエピソードになっている。 今回で見納めとなってしまった縢君の活躍は1つの見どころ。まぁ、実際には相手の雑兵をばったばったとなぎ倒すシーンはカットされてしまったのでどうやって彼が最深部までたどり着いたのかはよく分からなかったりするのだが、チェグソンとの通信機越しの対話や、最後に局長と対峙した時の捨て台詞なんかは、いかにも彼らしいはすっぱな物言いがちょっと寂しくもあり、「あっけない」最期を飾るのに相応しい。犯人側と話を合わせてる時には「こいつ、このまま裏切ったら笑えるな」とか思っていたが、意外にあっさり「コウちゃんが大事だからそんなことしないよ」と友情パワーを見せつけてくれたのが憎らしくて良い。出来ることなら彼の活躍ももうちょっと見てみたかったところであるが、「捨て駒」としての最期としては悪くない扱いだろう。 また、仲良く2人で塔を登る朱ちゃんと狡噛のコンビネーションも面白い。「ヘルメット被れば相手のヘルメットを無効化出来るぜ(ドヤァ)」→「被り損でしたね」の流れとか、強い口調での「これは命令です」とか、いつの間にやら朱ちゃんが立派に監視官として狡噛と関係性を築けているのが微笑ましい。狡噛さんも、ドミネーターが使えないという逆境をものともせずに千切っては投げ、千切っては投げの大活躍。まぁ、流石に連戦後の槙島戦はフルボッコだったわけだが、そこに期待するのは流石に酷ってもんだろう。朱ちゃんの活躍の場を作ってくれたことを考えれば非常に空気を読んだ立ち回りである。最後の最後で、きちんと「槙島を殺せ」と正しい(と思われる)判断もしており、ハードボイルドな格好良さは維持したままである。朱ちゃんがグッと堪えて最終的に手錠を取り出すところも良いシーンである。まぁ、流石にあのでかいヘルメットで殴殺してたら、いくら朱ちゃんでも色相濁りまくるだろうよ。 そういえば、今回登ってたノナタワーの様子とか、最後に縢たちがたどり着いてたメインシステムの部屋とかが何かと印象が被る気がしたのだが、多分劇場版「BLOOD-C」のラストステージだ。あのときも小夜ちゃんが「組織のトップが実は敵側だった」という真実を突きつけられて絶望するのが、やたら白くて光量の多い塔の最上部だった(今回は最深部だけど)。そういや監督が一緒なのだよ。まぁ、たまたまだけども。また救えない日々が戻ってくるのか。余談だが、今回の狡噛さんと槙島の出会い頭の会話パターンは、日常会話で凄く応用が利きそうだから覚えておこうと思った。↓使用例 「いちからか? いちからせつめいしないとだめか?」 「悪いが、俺は誰かがあずまきよひこを引用したら、用心すべきだとかなり前に学んでいる」 「もしも君があずまんがを引用したら、同じ言葉を返しただろう」 あ、意外と応用効かない。 PR |
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