星矢だったら仕方ない、第50話。おはよう主人公。いつぶりのお目覚めだろうね。あくまでこの作品のタイトルは「聖闘士星矢」だからな! 主人公はユナじゃないのさ! あれ? あ、先週の私の質問に拍手コメで律儀に答えて下さった誰かさん、ありがとうございます。おかげでより絶望的な気分になれました。一輝兄さん、今週も嘘回想にしか出てきてないし!
さて、クライマックスはクライマックスだが、やってる中身はホントに大したこと無い。まとめると「ユナ復活」→「ユナ敗北」→「星矢復活」→「光牙復活」→「聖衣譲渡」。あれ、割と大変なことは起こってるか。とにかく星矢の復活が今回の一大トピックである。ただ、その前に開始10分を使ってユナが色々やっていたところから一応スタート。「最後に残った聖闘士は私1人だけ」って、単にお前さんが1人でもたもたしてたからやないか。そしてわざわざパブリーンまで引きずり出した回想を使って、「光牙を止める決心」をたっぷり5分近くかけてやったのに、その後で倒されるまでは一分もかからないっていう。そりゃな、蒼摩たちが瞬殺されてるわけで、今更ユナ1人が頑張ったところでどうしようもないわ。しかし、同性が頑張っていることに感化されたのか、なんとアテナが直接語りかけてくるという特別サービスを実施(ユナとアテナは初対面)。これにより、別にユナには何のオプションもつかなかったが、「沙織さん、起きてるやん」ってことで地の底に封印されていた星矢がついに復活した。要約すると、ユナは星矢復活のための触媒だったということに。
さぁ、いよいよ復活したレジェンド。ただ、地球では4人の黄金聖闘士が必死に滅亡を食い止めているわけだが、それと同じレベルの星矢が今更出てきてアプスを止められるのか、という。何しろ「黄金聖闘士の実力はみな伯仲している」というのが過去にシャカさんが言っていたセオリー。まぁ、時貞なんかはおいとくとして、これが本当ならば星矢≒ミケーネだって成り立つわけだ。そのミケーネはアモールに瞬殺されており、そのアモールも今や雑魚扱い。つまり、星矢単体でもアプスに勝てる道理はない。案の定、渾身の流星拳も特に問題にはならず、魔傷に冒されていた星矢はやっぱり勝てない。「ひょっとして、面倒だと思わずに黄金聖闘士オリジナル技を考えてたらもう少し戦えたんじゃないの? せめて名前だけでもペガサス流星拳からサジタリウス流星拳に変えておけよ」とか思ったけど、多分関係無いぞ。
しかししかし、レジェンドの復活で再び立ち上がったのが、何故か一人だけやたらアプスからエロい技ばかり喰らってしまう不幸体質のユナ。初対面の星矢に檄を飛ばされ(多分、星矢は内心「お前、仮面つけろよ」とか思ってたはずだが)、再びブロンズ&ゴールドの共闘態勢。2人で飛びかかるも、やはり瞬殺。一体何度目だ、このやりとり。わずか15分の間に手を変え品を変え3度も瞬殺されて流石にマンネリだと思ったのか、星矢は「この一撃に全てをかけて」三度の流星拳。最初から全てを賭けてくれよ、と思わないでもないが、今度はこれが何故か通用し、ついに光牙の光を呼び覚ますことに成功した。どうやら、単にアプスの中にいた光牙の寝起きが悪かっただけの模様。とにかく、ずっとガングロで数週間一言もしゃべれなかった光牙がようやく復活することが出来た。めでたしめでたし。
さぁ、いよいよ最終決戦である。……それにしても、本当にわかりきった展開を延々やられている感がたまらないな。これ、普通のアニメやったら光牙は2〜3週前に目覚めてないとブーイングものやぞ。最終的になんで覚醒できたのかもよく分からないし、多分地に伏した蒼摩たち3人は「結局女の子に声かけられると起きるのかよ……」と不満たらたらだろう。まぁ、勘弁してあげようよ。ユナも今週かなり無理してたせいで、魔傷が随分進行しちゃったみたいだし。白い聖衣にじわじわ黒い影が浸食するデザインは、なんかキュアブラックみたいで恰好いいな。ひょっとして暗黒聖闘士ってこうやって作られたのだろうか。黒死拳を使えたブラックペガサスって、実は時代を先取りしたかなり優秀な闇属性のキャラクターだったのかもしれない。……ということは、今魔傷に苦しんでる連中も、紫龍に頼んで悪血を抜いてもらえば復活出来るのでは……おい瞬、ちょっと五老峰行ってこい。
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