最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
エクストリームな第3話。さぁ、いよいよ正念場、学級裁判からのオシオキムービー。ここの正否でアニメの成功が決まると言っても過言ではないパートである。原作ファンの皆さんは、私と同じでこの放送をやきもきしながら待ち望んでいたことでしょう。以下、今週もネタバレ注意。 見事に30分でノルマをクリアした脅威のハイスピード推理。実測値は定かじゃないが、基本的にボイスを聞きながら学級裁判の全てのくだりをリアルでプレイすると、大体1時間かかる。これをわずか23分に落とし込むという無謀過ぎるチャレンジ。結果を評する意見は原作ファンの間でも割れることになるだろうが、個人的な評価を先に挙げるなら「良」である。とにかく、形の上だけでも成立させてしまっただけで、充分すげぇと言える。 一番懸念していたポイントは、「学級裁判って画的にすげぇ地味じゃない?」という部分だった。何しろ延々狭い室内で議論するだけのシーン。ゲームならば様々なアクションが要求され、リアルタイムで推理する必要もあるので一切退屈する余裕はないが、アニメは完全に受け身のメディア。一体どうやったら間延びせずに演出出来るだろう、と不安だったのだが……完全に見当違いだった。何せ、話を追いかけるのに忙しくてそれどころじゃないのである。ただでさえ切り詰めて切り詰めて作り上げたギリギリの推理劇。大事なパーツもさらりと1つの会話で片付けられることがほとんど。原作プレイヤーは「あぁ、あそこの手がかりのことを言っているのか」と理解出来るが、果たして初見のプレイヤーはどうだったのか(これ、毎回言ってる気がするな)。 Chapter.1では、現場のドアノブの問題とダイイングメッセージについては問題無い。理解しやすいし、先週の時点である程度丁寧に触れられていたからだ。問題はどこかというと、1つ目が模造刀を巡る犯行手順の問題、そしてもう1つがトラッシュルームでの証拠隠滅の問題。どちらも先週の時点でほとんど触れられてすらいなかった部分なので、今週の推理を聞いてもちんぷんかんぷんな可能性すらある。後者の問題については、初見の人には一番ポカーン度合いが強い問題だろう。まず「トラッシュルームって何?」だし、「何で焼却炉に近づけないの?」「山田なんやねん?」など疑問はいくらでも出てくる。苗木の推理の経路を考えるとき、このトラッシュルームでの行動が犯人を限定するきっかけにもなるため、このくだりが分からないと困るように見える。ただ、実際は今回の脚本を見れば分かる通り、「ダイイングメッセージから犯人を絞り込み、それから犯行方法を考える」という手順なので、そこまで大きな足枷にはなっていない。クライマックス推理を細切れにして使うという演出面の工夫がここではうまく働いており、何が起こったかは理解しがたいが、一応アニメーションとして再現されているので、「なるほど、アイツがね」という雰囲気だけはつかめる。 実は、より問題なのは今回ほとんど触れられなかった模造刀の問題の方である。事件像を十神や霧切さんが勝手に作ってくれたので推理に影響は無かったわけだが、実際にはあの模造刀の問題を推理している時間というのは、「苗木が舞園の思惑を想像し、気づき、葛藤する」という重要なファクターが含まれている。あそこをすっ飛ばしてしまったことにより、苗木・舞園間の関係性が非常に浅くなってしまい、今回の事件を見た視聴者が、何のカタルシスもなく「舞園は単なる毒婦だった」と思ってしまうことが一番心配だ。幸い、Cパートで霧切さんがフォローする部分は残っていたので、そこで何とか補完してもらうしかないだろう。 結局、事件の全体像を追うだけで脚本を使い切ってしまうので、その中で苦しむキャラクターの心情にまで踏み込めないのは辛い。今回一番残念だと思ったのは実は推理の部分ではなく、犯人が確定した後の回りの反応がカットされた部分。原作ではアニメのラストのように、犯人は正当防衛を主張して「仕方なさ」をアピールする。実際、舞園の行いを考えると、彼のいうことにも一理あるわけで、そこについて「同情するか、それとも突き放すか」というスタンスの表明は、今後の物語を演じていく上で、各キャラクターを形作る重要なポイントである。原作では、犯人が訴えたところで、「それでもお前は、途中からは自分が助かるために積極的に舞園を殺しに行ったじゃないか」と突き放す台詞が入る。だからこそ、回りの面々はオシオキを黙って見ていたのである。最初の犯人は、明確に「悪」として裁かれる。しかしアニメのように「可哀想かもしれない」状態で回りの人間が傍観しているだけだと、ちょっとニュアンスが変わってしまうのである。 ……まぁ、こんだけ難点はあげたものの、もちろんそれら全て「仕方ない」ものとして受け入れている。繰り返しになるが、ひとまず成立させた時点で成績としては「可」であり、たとえばクライマックス推理の使い方や、画面にメリハリを与えるノンストップ議論の見せ方、最後にマシンガントークバトルで締める構成など、とにかくアニメーションとして見せる工夫は随所に確認出来るので満足度は低くない。そもそも、あの円形裁判席が固定されている時点で、コンテの切り方が恐ろしく制限されているはずなのだ。よくもまぁ、自然な会話の流れを作れるものだと感心する。あと、ゲームだとバストショットだけなので気にならなかったけど、山田がどうやってあの席に収まっているのかがすげぇ気になるな。裁判席、想像してたよりも随分小さかった気がするわ。 オシオキについては大体想像通り。まぁ、具体的な描写はやっぱりアニメだとカットだね。使える部分は全て使い切ってこんな感じ、というのはちゃんとまとまっていた。出来れば最後のカットの血のり付きボールは残してほしかったのだけど……あれも規制かかるのかなぁ。6章のオシオキとか、どうやったら放送コードクリア出来るんだろう……。 今週もモノクマがすごく可愛かったことに満足しつつ、とりあえずこれで一段落、次週はまた日常パートに戻れるから少し休憩……は無理かな。来週はまだ「ヤツ」も出ないだろうが…… PR |
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