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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ぼちぼちこの作品が見えてきたかな、第6話。第1話目でなにやら怪しげなことをやられたもんだから、すわ何かが起こると期待して見ていたものだが、どうも、最近は流れ作業での進行が続いているような気がする。今回はメンバーの中でもキーパーソンとなりうるだろうせいらのメイン回、色々と主義主張を振りかざして盛り上がるエピソードになると思ったのだが、うーむ。

 基本的に、この作品は外に開かれた世界の描写がほとんど無い。2話目以降は学園内だけでほとんど話が進んでおり、毎回登場する「今回のダエモニア」は必ず「なんか適当な悲劇」をインスタントに作り出してその任に当たらせている。今回は特にそれが分かりやすく、せいらのインスタントな友達が、インスタントなピンチを乗り越えるためにインスタントな悲劇を生み出してしまった。せいらが肩入れするにはまだまだ心情のストックが足りないように見えたし、そもそも犠牲になった方の子が何であそこまで頑張って友達のために尽くしていたのかもよく分からない(理由付けはされているのだが、それが事実として伝わってこない)。シナリオは着実に進み、無事にあかりとせいらが友情タッグを組めたわけだが、そこまでに起こりえた様々なドラマが、残念な形で消化されてしまった。

 中の人の影響も大いにあるのだろうが、どうしてもこの脚本で比べてしまうのは「まどマギ」である。もちろん、「魔女化した友人を救う」という大義名分で戦い抜いて散っていった杏子と、そこまで杏子を追い詰めながらも、涙無しでは見られないだけの友情も形成したさやかの2人の魔法少女のエピソードだ。今回のせいらの悩みも、ざっくりまとめてしまえばまどマギ9話の杏子の心情と同じものだ。あちらはたっぷり1話でドラマが作られていたが、こちらは残念ながら、出会いと動機と悲劇と克服と成長が全部まとめて30分。そりゃ、描ける内容にも限度ってものがあるだろう。ちょっと比べものにはならない。

 もちろん、全く目的が異なるまどマギとこのお話を比較するのはお門違いであろう。より近いものを探すなら、1話完結で敵を打開していく変身少女もの、つまりセーラームーンやプリキュアの方が近い。そう考えれば、インスタントな友情物語だって良く見る光景である。ただ、良く見る光景なだけに、わざわざこの作品でやってもらわなくてもいいものであるのも事実。せっかくそれなりにオリジナリティを持った設定を色々と用意したのに、「朝の子ども向けアニメの雑多な焼き直し」になってしまうのは非常に勿体ないのである。まぁ、ここまでの展開は全てお約束を片付けるだけの消化試合だと仮定すれば、ひょっとしたらここから何かエキセントリックなものが飛び出すのかもしれないが……現時点では、最初に持った期待感はどんどんしぼんでいるのが正直なところ。冬菜ちゃん、何とかこの状況を打開してもらえませんかねぇ。でもなぁ、既に冬菜も有象無象の「涙ながらにダエモニアの犠牲になった身内の方々」の1部に紛れちゃってる感があるしなぁ。あれだけの憎悪のパワーがあったのに、「手術で友達を助けたいだけの女の子」や「気付けば闇金に手を出してボロボロ破産状態の経営者」と並んで処理されているのは釈然としない……。ちょっと全員のサイコパス係数を計ってみようよ。多分、冬菜ちゃんは免罪体質だから平気だよ(中の人的に)。

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