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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「犬とハサミは使いよう」 5→4

 京まふのイベント記事のところでも書いたけど、実は案外嫌いじゃなかったこの作品。こういうのを評して「愛すべきクソアニメ」っていうんだと思う。なんだか5〜6年前にありそうな典型的な「誰が買ってるんだコレ」っていうラノベ原作のアニメ。男GONZO,ここにあり。

 本当に中身はしょうもない。思いつきで作られたキャラクターの個性、設定だけでお話をゴリ押しするので、中身に説得力は無いし、展開は突飛なのでついていくのも大変。ついていこうと思ったら、真剣に頭を空っぽにして「うはぁ、麻里奈可愛いなぁ」とか思いながらキャラのディティールにだけ目を付けて見るしかない(キャラ全体を捉えようとするとどうしようもない破綻が生まれる)。アニメーションとしても残念ながら強くお勧め出来る部分はあまり多くなく、キャラ造形が合わない人は基本的にアウトだろう。そういう意味では、最近の作品で一番近いのは「ニャル子」なんじゃないかって気がする。こじつけ臭いが割と共通点が多く、「キャラ萌え、特殊な性癖のエロ押し」というのは基本だし、話に脈絡のなさも一緒。ニャル子の場合はキャラの可愛らしさで勝負するが、この作品は「犬のモフ可愛らしさ」も勝負の一手。キャストたちもしきりに褒めていたが、確かに今作主人公の犬姿はかなり可愛い。「ここまで犬の犬らしさをしっかり描いてるアニメは無いよ!」(by千和)とのことで、犬好きならばその愛くるしさを見るだけでも価値はあるだろう(まぁ、中身が男子高校生であることに目をつむれば、だが)。そして、なんと言ってもオープニング。特に注目されてないけど、非常に良い伝統に則った電波ソングだと思うんだけどね。間奏で飛び交うキャラどうしの掛け合い(言いたい放題)も実に賑やかだし、曲自体も訳が分からなくて楽しい。こういうところが評価出来るのだから、割と受け皿は広かったと思うのだけどね。

 でもまぁ、「そういう楽しみ方を受け入れられれば」というのは事実であり、流石に知り合いに勧めたりはしないかな。ひとしきり「どのキャラが好き?!」とかで盛り上がれるような下地もないし、何よりストーリーは面白くないし。「本好き」っていうのを前面に押し出して話を作っていたけど、これ、別に読書家が主人公じゃなくてもいいんだよなぁ。トンデモ作家バトルとか、捻れば「作家がメインヒロインである意味」をもう少し出せたような気もするのだが……あんまりそういう部分に期待するもんじゃないね。

 結局、最後まで特に不満もなく見られたのは、期待度の高いキャストの功績が大きい。メインパートを麻里奈・御前・アスミス・千和などで固め、その隙間に芹澤優・加隈亜衣という期待の若手を挟み込んだキャスティングは、実に華やかで様々な楽しみ方が出来る。特にシャイニー役の芹澤優ちゃんは、形はどうあれソロシンガーとしてもデビューしたわけだし、ここから上手く時流に乗れれば若手では頭一つ抜けられる可能性もある。是非頑張ってほしい。

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