最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「進撃の巨人」 6→6 気付けば相当色んなところに進撃していた、アニメ界の寵児と言える作品。人気漫画だとは聞いていたが、まさかこんだけブームになるとはおもわなんだ。それもこれも、しっかりとアニメの品質が伴っていたおかげであろう。 ぶっちゃけると、世間の盛り上がりほど私の中でこの作品は盛り上がっていない。単に土曜日はアニメ消費ノルマのピークだから、という処理能力の限界による制約もあるのだが、元々漫画原作をちらっと読んだ時からそこまでそそられてはいなかったのも大きい。実際、今作を見ていて、「このコンセプトは長続きしないやろ」と思っていた予想ははずれてはいない。結局「殺してもなかなか死なない上に一切のコミュニケーションがとれない異形の怪物である巨人が、無慈悲に人間を喰らい、殺していく」というビジュアルのインパクト一発勝負の作品であり、そこに慣れてしまえば、同等の威力を持つ二の矢は無い設定である。最初の敵が圧倒的すぎるので、王道敵少年漫画のように「更に強い敵を出して云々」という盛り込み方が出来ないのだ。そんな尻すぼみを宿命づけられた作品の骨子に対し、作者が出した解答が、「じゃぁ、そのどうしようもないと思っていた巨人が、実は人間だったら?」という捻り方だ。確かに、これによって更に絶望の度合いは増すこともあるし、「巨人が智恵を持つ」ことで脅威のレベルも引き上げられる。女型の巨人との戦闘があれだけ盛り上がったのも、兵団が編み出してきた数々の「対巨人の技術」がことごとく打ち破られるという「新たな絶望」によるものであり、純粋に「敵がパワーアップしたこと」によるものである。そういう意味では,非常に真っ当なストーリーテリングだ。 しかし、「巨人が人間」というファクターが加わることによって失われてしまう部分もある。最も大きいのは「巨人の不可解さ」が大きく損なわれること。「何を考えているか分からない」というのが巨人の恐ろしさの本質の1つであり、そこに人為が介在することで、巨人は既に「未知の敵」では無くなる。新たな強さを身につけているので「手強さ」ではイーブンだとしても、「分からない恐怖」が損なわれると、やはり今作独特の露悪的な絶望感は損なわれてしまうだろう。また、そうした「巨人側の意志」を物語に組み込むと、どうしても「巨人の目的」というファクターに切り込まざるを得ず、結局陳腐な権力闘争、思想戦争に落ち着いてしまう。「お話をロジカルに収める」にはこれが一番良いのだろうが、最初に与えたインパクトとはまったく別種の物語になってしまい、既に「ならでは」の面白さではなくなってしまった。そういう意味では、この作品は必要以上の期待を背負い込んだ結果、軟着陸を余儀なくされてしまったちょっと可哀想な作品と言えるのかもしれない。 まぁ、そうはいっても、与えられたシナリオの中で、アニメスタッフはほぼ最善といえる結果を残したのは紛れもない事実。本来ならば一切現実味が無いはずの立体機動の実現は、最大の功績の1つだろう。「空を飛ぶ」ことはアニメの大きな見せ場の1つ。それがこれまでに無い形でここまで見事な画面になったのは、スタッフのこだわりのなせる技。原作の粗い画の難点をアニメ画では見事に独特の魅力にまで昇華しており、正直、余計なことを考えずに「人が飛んだり、死んだりするのを毎回クライマックス気分で見るアニメ」としては非の打ち所がない。荒木監督は既に「ギルクラ」の時に「画は凄かったのに……」を経験してしまっているので、今回はちゃんと「画で見せるべき中身」を得られたのは僥倖だった。氏の代表作である「DEATH NOTE」が、「中身はあるのに、見せるべき画が(本来なら)無い」作品だったことを比較して見ると面白いかもしれない。これだけのアニメを作られたら、シナリオがどうこう言ってちょこまかと文句を付けてはいるものの、最終的にはお見事としか言えない。 キャラについては正直あんまり覚えてないので中の人の話だが……一番インパクトがあったのは朴璐美姉さんだ。キチガイを演じるのが心底楽しそう。あとはアルミンでもう1つ新次元に登った感のある井上麻里奈。そう、このあたりの中性的な感じが彼女のホームグラウンド。良い仕事でございました。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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