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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「げんしけん二代目」 6→6

 良いアニメ。やっぱり白い水島さんのアニメは本当に安心して見ていられる。履歴で確認すると、監督作品が「Another」→「じょしらく」→「ガルパン」→「アザゼルさん」→これ。すげぇ振れ幅で白水島と黒水島を行ったり来たりしてるな。順番からいくと次は黒い方の水島になるわけだが……何が出てきますかねぇ。

 「げんしけん」という題材自体は、アニメにすることを考えると地味な部類である。基本的には部室でダラダラしているだけのアニメだし、単なる日常系アニメではなくてその中にちゃんとメインとなるストーリーもあるので、あまり好き勝手に演出で飾り立てるのにも向かない。過去の作品だと「×××HOLiC」あたりに近い制約がかかった原作である。しかし、そんなビハインドは一向に制限にはならず、平然と「それに見合った画」を作り出してくるあたりがしたたかである。アニメ的に独特なところなんてせいぜい女波戸のスタンドが飛び回るシーンくらいなもので、どこまでも平坦なはずなのに、何故か知らないが引き込まれてしまう。こういう画が作れるっていうのはそれだけでもすげぇことだ。

 そして、「オタクと言いながらもリア充が集まって好き放題やっているだけ」というシナリオラインも、普通に考えたらなかなか共感も得にくいし、盛り上がりに乏しいものになるはずなのだが、スーパーヒロイン斑目を中心にして見事に緩急を付け、「腐女子の恋愛」「腐男子という存在」「オタクの恋愛観」といったテーマを巧みに配分しながら、綺麗に着地させることが出来た。11話のクライマックスなんて本当に感極まって泣けたし、登場直後は「いくらなんでも無茶過ぎる」と思っていた波戸君のメンタリティなんかも、気付けば共感が得られるようになってきていた。「原作をそのままアニメにしただけ」とは言うものの、これだけの中身で過不足無くドラマを組み立てることがどれだけ難しいことか。いや、お見事。

 中の人についても、毎回の感想で散々触れていたので今更だが、総取っ替えされたキャスト陣はどれもこれもみなはまっていて、初見の人間は文句をつけようとまったく思わない布陣である。大野さんえげつなかったし、荻さん可愛かったし、春日部さん女神だったし。そして新キャラの並べ方も「これしかない」というポイントをついていて、特に矢島役の内山夕実がお気に入り。やっぱり彼女は現代アニメのサブとして欠かせない人材。あとはなんと言っても波戸君でしょうね。山本和臣による微妙な性別の揺れ方に加えて、遠慮無く萌え声で攻められる加隈亜衣の安定感。スー役の大空直美も、要所で大事な出番が多かったが臆することなくやりきってくれていた。恵まれたアニメだったのではないでしょうか。

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