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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「勇者になれなかった俺はしぶしぶ就職を決意しました。」 3

 今度は「はたらく魔王様!」の跡追いみたいな作品。いや、原作的にどっちが早いのかは知らんけども。「まおゆう」「はまおう」で次にコレって、最近の流行なの?(「はぐれ勇者の鬼畜美学」はカウントに入れすらしない)

 実のところ、「勇者になれなかった」云々なので設定としては「戦勇」に近い。ギャグの方向性も大体一緒で、そりゃこの設定だから狙ってる方向性は同じになる。ただ、「戦勇」は完全に不条理ギャグとして振り切っていたので、掛け合いのおかしさ、無茶苦茶さで笑いに繋がったが、どうも今作はそういう魅力に乏しい。一応「魔王の娘が家電量販店で働く」というところにおかしみを求めているのだろうが、これって別にファンタジー設定じゃなくてその辺のお嬢様でも特に問題無い。1話時点では主人公が勇者志望である設定も活かされないし、世界観も完全に現代であり、本当に設定が設定として独り立ちして意味をなさなくなってしまっている。そもそもローソンがあって家電を商取引できるほどに法制度が整った世界に魔王とか出て来てもしかたないだろ。なんで勇者は「ダンジョンの潜り方」なんて学んでたの? どう考えたって「政治」「経済」がある世界なんだから、万人への脅威に対しては政府が対策に乗り出すべきだろう。それがたった1人の勇者の存在を求めるところに、世界設定の矛盾がある。まぁ、「それもギャグの1つですから」と強弁するなら仕方ないが、少なくともこの世界に「ならでは」のおかしみは今のところ発見されなかった。

 今作はよしもときんじが監督を務めているが、製作はアームスではなくアスリードである。残念ながら1話目から画面の質が良いとはいえず、かなりカクカクした中割無しの動画も目立つし、1枚絵にしたときにも粗が目立ち、いきなり期待感を削がれる残念な立ち上がり。別に画が良かったら見たいかと言われればそうでもないのだが、ピックアップして褒められる部分が無いのは辛いところだ。執拗にパンチラや胸などのサービスシーンをアピールしているものの、AT−Xで見る分には「フリージング」のような真っ向からエロに注ぎ込んでいる作品には及ばないだろうし、そもそも入れる必要のないパンチラを無理矢理入れ込んだりしているためにカット割りが不自然になる。別にそういう方向で見せる質の作品でもないのだから、わざわざ拘る必要も無いと思うのだが。

 最後の頼みの綱は中の人だが、残念ながら角川キャストだ。しかも今回は毎度お馴染みエース枠でもなく、なんだか聞いたことがない名前がそこら中にたくさんいる。おおっぴらに棒というわけでもないので「新人のための練習作品」とするのは別にいいのだが、やっぱりあんまり盛り上がるもんでもない。こういうキャスティングって原作者はどう思うのかなぁ。

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