最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「魔法少女としてあるまじき行為だわ!」(CV:暁美ほむら)、第3話。うーん、この。ちなみに同じ世界にはさやかちゃんもいますけどね。流石にコトのことを魔法少女というのは抵抗があるな。 サブタイトルの通り、今回は長男・鞍馬を中心に、鏡都の技術発展を一手に担っている科学者軍団のお話。Aパートは過去から始まり、鞍馬の生い立ちと、彼の現在のメンタリティが完成するまでを描く。稲荷と古都の「子供」として明恵よりも後に産みだされた奇妙な「長男」。既に「産みだすこと」の根源的な意味が怪しい世界ではあるのだが、その出生の第一義は、「家族の賑やかさ」を産みだすことであった。稲荷たちの希望の通り、3兄弟は個性派揃いで賑やかに育ち、鏡都に移り住んだ後にも、それぞれの特性を活かした「楽しい家族」を満喫していた。元々鏡都という町は浮世離れした一家の欲求を満たすための理想郷として作られた世界であり、こと下界に憧れ続けていた鞍馬にとっては、まさに夢を現実にしたユートピアに見えた。今までたまっていた鬱憤を晴らすように発明、発表に勤しみ、兄弟の中で一番夢の世界を満喫していたのは鞍馬だったろう。 しかし、世界から両親が消えてしまったことで、彼のメンタリティにも歪みが生じた。鏡都自体も、そして彼自身も、元々は「家族が楽しく暮らす」目的で作られた存在であるのに、その前提である家族が失われてしまっては、何を新しく創造したところで意味が無いのである。ありあまるクリエイティビティの矛先を失った彼は、いつしか、理想郷であった鏡都にも飽き、「出る」ことを目標とするようになった。「出る」ことについての3兄弟の意見はひょっとしたら割れているのかもしれないが、「両親に会いたい」という思いは同じはず。違うようで似ている不格好な三人議会は、未だアイデンティティを探り続ける長男の下、ゴールの見えない迷走を続ける。 今作で最大の焦点となるのは、やはり「鏡都」という存在そのものである。理想郷であったはずの引きこもりの巣穴が、稲荷を失ったことで彼らを拘束する檻となってしまったというのは実に皮肉であり、更に、その檻は三人にとっては「思い通りになるユートピア」であり続けているのも悩ましい。中の生活に不満があるわけではない。しかし、出なければいけない理由もある。この微妙なせめぎ合いの中で、鞍馬は虎視眈々とブレイクスルーの機会を狙っている。鏡都が「不変」と「怠惰」の象徴であるならば「円環から出たい」と思う感情にも充分な共感が得られるのだろうが、面倒なことに、この町は3兄弟の努力の結果、刺激と変化もそれなりに得られる世界になっている。「ものが壊れても直る世界」だったはずだが、ショーコがラボでコトにいいようにやられて叫び回っていたことを考えると、自動治癒が働くのは古来からの鏡都に属する要素に留まっているのだろう(伏見・コトといった外界要因がかかわると治癒が機能しないのかもしれない)。3人の意志を反映させて少しずつ移り変わっていく町は、3兄弟にとって「脱すべき殻」なのか、「守るべき場所」なのか。そのあたりの繊細な心情についても、今後は注目してみていきたいところだ。 そんなデリケートな前半パートとは打って変わって、後半パートはショーコちゃんを中心としたドタバタ劇。この辺りが東映アニメの真骨頂。今期だと「キルラキル」は「最新鋭の古くささ」であるが、今作は「古式ゆかしい伝統芸」としてのドタバタアニメが展開される。意味の分からないリモコン捜索劇だけでも充分面白く、野放図な鏡都のビジュアルが目に賑やかである。個人的には「白衣の似合う天才幼女」役の千和がとてもとても懐かしく、心に染みる千和ボイスがまさに天国。落ち込んだショーコちゃんが「うりゅ〜」と泣いてくれるところなんかはもうたまらない。千和は本当に素晴らしい千和である。それを相手取っているのが釘ってのもポイントが高く、こういうショタ混じりの活発くぎゅは本当に脳に響く声を聞かせてくれる。今回メインを務めた鞍馬役の中原茂など、周りを囲む贅沢なキャストとも相まって本当に退屈する暇がない素敵な布陣。来週は長女・八瀬のお話ということで、まだまだお話的にもキャスト的にも楽しみが尽きない。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|