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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 どうしてこうなった、いや、どーしてどーなった? 第7話。ラスト5分までは相変わらずの空気でなんだか良い話だったんだよ。それが……もう、どこへ行きたい作品なのやら。

 サブタイトルの意味は、てっきり前半パートのことだと思いながら見ていたわけだ。前回まででサムメンコ追跡劇は一段落し、世界はヒーローとしてのサムメンコを受け入れはじめていた。おそらく前回羽佐間が助けたサラリーマンがその代表としての存在だったのだろう。奇異の目で見るだけの対象で、今野の策略により金目当てで追いかけっこをするだけの、まさに「変態」がサムメンコ。それが、羽佐間の情熱がようやく実を結びはじめ、彼の真っ直ぐな「正義観」はいよいよ世界を変えた。町中から悪は減り、あれだけ扇情的に世論を煽っていたマスコミもいい加減に飽きたと言って注目しなくなった。まぁ、世間一般の異物に対する反応なんてえてしてこんなもんだろう。フレッシュなうちは持てはやしたり、さげすんだり、様々な反応を示すが、少しでも鮮度が落ちれば「まぁいいんじゃね?」というのでその存在は受け入れられる。ご町内で認められるヒーローというのは、一応羽佐間が目指していたはずのものだ。

 ただ、そうした容認だけでは片付かないのが面倒なところ。羽佐間の望んだように認知度があがり、世間も興味を薄れさせはじめ、ヒーロー性は次第に薄くなる。そりゃそうだ。世間はサムメンコを「ヒーロー」ではなく「変態」として観ているわけで、慣れてしまえば「容認」ではなく「無関心」になってしまうのだ。加えて、この町はちょっとヘンなのでサムメンコが暴れるせいで実際に悪の数まで減ってしまったという。いや、どう考えてもそりゃおかしいとは思うんだけど、そうなっちゃったんだから仕方ない。おかげでサムメンコはますます忘れられ、フラメンコガールもイライラは募るばかり。要は「正義の心があれば答えは自ずと見えてくる」なんて適当なことしかいわねーし、原塚も自分の開発した品の出来にしか興味は無い。どうやら、ヒーローという存在は現実世界では機能不全を起こしてしまうようだ(まぁ、当たり前だけど)。

 結局、世界は平和になり、サムメンコが無くても全てが順風満帆に回っている。羽佐間の実生活は充実し、ヒーロー番組ではまさかの再出演の要請まで。最初の出演のとき、監督は鬱陶しそうにしていたように見えたが、どうやら羽佐間の熱意はそれなりに認められてもいたようである。ほんと、サムメンコのことをさっぱりと忘れればいい事ずくめの状態。しかし、このタイミングで、祖父の残した遺志が働いてしまう。羽佐間の両親が、実は海外で強盗に襲われて死亡していたという事実が明かされたことだ。確かに羽佐間の言うように、「ヒーローものとしては」これ以上無いセッティング。過去に親を悪に殺された主人公なんて掃いて捨てるほどいるし、この憎しみが、大きなモチベーションとなるのは疑いようもない。サムメンコがフル回転しているタイミングならば、これも貪欲な羽佐間の脳内ヒーロー設定で大活躍したに違いない。

 しかし、実際はそうもいなかない。サムメンコの熱も収まっていたタイミングであるし、現実でははるか昔に記憶もおぼろな両親に起こった事件が感情を揺さぶることなんてそうそう無いのだ。設定だけを突きつけられてもキャラが活きてこない。それでも、これまでのヒーロー観に突き合わせるなら、羽佐間は「怒りに燃えなければ」いけないはず。そんな理想と現実とのギャップに懊悩する羽佐間。まぁ、馬鹿馬鹿しい上に不謹慎な悩みではあるのだが、同時進行でヒーローのありように悩んでいたタイミングなのだから仕方ない。幸い、こんなアホな悩み方でもきちんと理解して相談に乗ってくれる後藤がいたおかげで、一人のヒーローは立派な変態としての任務を果たすことが出来たのだ。「自分でも何がなんだかよく分からないが」という切実な現状を口にしながらも、悪を憎むというその一点にかけては、羽佐間は本物であった。過去の怨念は一応の設定程度に押しとどめ、きっとこれからも、身の丈に合った「ヒーロー的変態」として、羽佐間は生きていくのだろう。

 

 というのが、終了5分前までのシナリオ。うん、ご町内ヒーロー成長物語のシナリオとしては非常に興味深い、良いお話だった。でも、その後が謎過ぎた。もう、視聴中はずっと「これ夢オチだよね、どこかで目が醒めるよね」とひたすら待っていたのだが、まさかのそのまんまエンド。なんだコレ。凄いことになったぞ。ヒーローのお話としては、急すぎるレベルアップだ。ようやくムーンブルクについたあたりで突然ロンダルキアにたたき落とされたような状態だ。いやいやいや、これアカンやろ。今までの世界観はどうしたらええねん。必死で成長してきた羽佐間のあれこれはどうしたらええねん。次週、誰かが目を覚ましてくれるオープニングだったらいいのだが……うぅん?

 いやー、でもギロチンゴリラの無茶苦茶な造形とか、相変わらずのサムメンコセンスも活きてるんだよなぁ。大ボスとして現れたCV速水奨のキングトーチャーも不思議な存在感だし。別にこれはこれで面白そうではあるのだが……かみあわねぇなぁ。いやいや、多分怒濤の展開になるんでしょう。ヒーローテンプレの流れなら、どう考えてもキングトーチャーの正体は殺されたはずの実父だったりするんでしょう。この「何が出てくるか分からない感」は凄まじい。やっぱりアニオリは油断出来ないな。

 ちなみに、そんなトンデモ展開ですっかり忘れてしまいがちだが、今作で最も重傷なのはフラメンコガールのサファイアの子である。最近流行りのクレイジーレズですからね。確実にまりちゃんがはき出して床に散った花びらは貪り食ってますよね。早く本番シーンも見せて下さいよ。ノイタミナなら余裕だろぉ(サイコパス調べ)。

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