忍者ブログ
最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
[2827] [2826] [2825] [2824] [2823] [2822] [2821] [2820] [2819] [2818] [2817]

 雪ウミウシって何さ、第9話。この世界におけるウミウシのスタンスがよくわからねぇよ。汐鹿生に重用されておまじないの対象になったりするのはいいとしても、地上の人間にまで愛される理由はなくないか? やっぱりこの世界における「海」は謎が多い。

 前回のエピソードでこれまで展開されてきた多くの「前座としての」人間関係などは処理されたと見ていいだろう。「あかり編」とでも言うべきエピソードはおよそ平和的に収束し、汐鹿生と地上の関係性も、一旦落ち着くところに落ち着いたように見えた。しかし、この世界の闇は深く、ここからいよいよ本番というフェイズに入ったのかもしれない。

 原理は全く分からない怪現象「ぬくみ雪」。海の中に雪が降る「マリンスノー」という現象は広く知られるところで、別に冬場でなくても汐鹿生の村に雪が降るのは別段おかしな話ではない(まぁ、そんな局所的に、集中して地上の雪と同じように降るとも思えないが)。外気温に比べて海水温は変動も少なく、ずっと海中にいても問題無く生活出来る汐鹿生の生態を考えれば、海の中が「寒い」ということに大きな問題もないだろう。そもそも、「ぬくみ」雪と言っているということは、いわゆる「雪」とは全く別個の現象であり、季節感を出したり、風情を醸したりするものではなさそうだ。光たちの言動を見るに、海中で見られる「ぬくみ雪」は、本当に単なるマリンスノーのように、たまさかに起こる自然現象という認識しかなさそうだ。

 しかし、いかに不思議な世界と言っても、そんな海中の現象であるぬくみ雪が地上に降るというのは、普通のことではないらしい。地上の連中もあまり困っていないようなのでどのように受け入れられているのかは悩むところだが、少なくとも美海ははしゃいでるわけだし、現時点ではあまり重く捉えていない(「しばらくは残るが消えてしまう」性質らしいのだが、一体主成分はなんなのだろうか)。しかし、そんなぬくみ雪を凶兆と捉えているのが、うろこ様率いる汐鹿生の面々である。地上のぬくみ雪が異変であると捉えられ、なんと「地上との関係を断つ」というまさかの行動に出た。原因は分かっていないようだが、お船引が中止になった直後の出来事であるだけに、両陣営にとってもあまり良いタイミングとは言い難いようである。あれだけ偉そうな顔してお船引の再開チャンスを潰した原因は自分たちにあるくせに、なかなか酷い連中である。

 そして、そんな地上と海中の断絶が、光にとっては最悪のタイミングで訪れてしまった。何しろ、汐鹿生の中では数少ない「地上への出向」を、家出という形で実行していたタイミングなのだから。自らの意志で恒常的に村を出ることにしたあかりはまだ諦めもつくだろうが、中途半端な身の上の光はそうもいかない。慌てて村を捜索したところを親父に発見されてさぁ大変。どうやら「地上で何かが起こる」という予測らしいのだが、光りは地上を見捨てて、このまま大人たちに引きずり下ろされることになるのだろうか。

 そして、そんな大局的な地上と海中の問題に加えて、一時は安定したと思われていた光とまなかを中心としたややこしい色恋沙汰も再び回り始めた。前回ちさきに向かって堂々の応援宣言を出した光だったが、いざまなかの真っ直ぐな態度を見てしまうと心グラグラ。やっぱり幼なじみのあの娘は大層可愛らしかった。緊急時だったせいで吊り橋効果なんかもあったのだろうか。若い情動を堪えきれずに思わずハグである。いきなりのことに、アドリブの効かないまなかは咄嗟の拒否を示してしまい、純朴な少年は思いの外傷ついてしまうという。うーむ、若いなぁ。ま、この程度のショックはこれまでのドロドロに比べりゃ軽いものですけどね。まなかがあれこれ言い訳して謝れば済むだけの話なんだから。……まぁ、現状においてそう簡単にことが収まるとも思えないけども。今のところまなかは基本的に自我に従って素直に動いていることがほとんどなのだから、光も余計なことを考えなけりゃもう少し解決にも近づくんだけどなぁ。男の子は必要も無い見栄を張っちゃうからなぁ。

 そして、今回興味深かったのは、これまで5人の関係性に対しては終始外野に位置し、ある程度沈黙を守っていた要が感情を見せたことである。ま、ぶっちゃけ視聴者目線では割と分かりやすかったことだが、彼の視線は仲間たちの中でも特にちさきに向いている。大人ぶって出来る限り回りを優先させようとするちさきの行動を、更に外野から見守っていた要。今までは彼の出る幕が無かったので大人しくしていたが、今回、「ちさきのことが気になって他人に気を配る余裕が無くなる」様子や、ちさきに向かって割とダイレクトに愚痴を言うシーンも確認され、ようやく少しは我が儘を言い始めたかな、という感じ。現状の恋心ベクトルはまなか←→光←ちさき←要。こうしてみるとやっぱり一組だけ相思相愛がいるのがなんだかなぁ。紡の絡み方次第ではあるのだが、残念ながらこの手の作品にはお約束の男3,女2というアンバランス構成なので、紡は余計なことしないでじっとしてた方がいいのかもしれん(いっそさゆちゃんを引っ張り出すという手もあるが……)。

 とにかく、これまでにない規模でダイナミックにシナリオは動き始めた。相変わらず全容の見えてこない不可解な世界ではあるが、今後の動きで、多少なりとも広がりは見えてくるだろうか。汐鹿生の町並みのあの何とも言えない違和感は、今後説明されるタイミングがあるのかなぁ。

拍手

PR

コメント


コメントフォーム
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード
  Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字


忍者ブログ [PR]
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
2
22 23
24 25 26 27 28 29 30
ブログ内検索
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子
ーーーーーーーーーー
↑越えられない壁
沢城みゆき 斎藤千和 
中原麻衣  田中理恵  
渡辺明乃 能登麻美子
佐藤利奈  佐藤聡美
高垣彩陽   悠木碧
最新CM
[10/21 seachicken]
[10/11 Serra]
[10/07 とみしの]
[10/05 NONAME]
[09/29 NONAME]
バーコード