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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 女の欲望番外地、第84話。かつてないほどに女性キャラが勢揃いして賑々しい朝。双子回というだけで正座待機だが、まさかのアテナage回だったとは。

 いよいよパラス軍も手駒が無くなってきたのか、今週はついに4つのルート全てで新規の戦力投入無しという異常事態に。しかし、エウロパさんの仕込んだ「無限回廊」によってどのルートも堂々巡りを繰り返すばかりで、誰もゴールにはたどり着けていない。各チーム、何となくおかしいな、と思ってる人間がいるにはいるのだが、誰も具体的に対処しないという。そりゃまぁ、薄々感づいていたフドウも紫龍も、仮に確信が持てても何したらいいか分からないしね。天井をぶち抜いてみるとか、壁をぶっ壊してみるとか? はるか昔から、聖闘士ってのは「決められた順路にそって延々走るしかない」と相場が決まっているので、そんな横紙破りは誰も出来ないのよね。

 もう、ずっとこのままの状態で放っておけばそのうちアテナの命脈も尽きるんじゃないか、って気もしたのだが、そんな状態では満足出来ない人もいる。黄金聖闘士4人が守護しているのは目に見えているにもかかわらず、無謀にも単体で挑戦状を叩きつけに来たのは、我らが2級パラサイトのパラドクスさんである。流石に黄金4人でスクラム組んでる状態ってのは、あの黄金神話ですらそうそうないシチュエーション。どう考えても無茶過ぎるだろ、とか思ってたら、割とあっさり背後を取れたり、アテナに接触できたりしていたのは驚きである。多分、本気出してたら案外アテナくらいぶっ殺せた気がする。過去の事例を見れば、基本的にアテナって防御力が紙レベルだし。それでも敢えて命を狙いにいかなかったのは、やはり本人が言うように、アテナを狙うと見せれば単純な妹がつり出されてくると思ってのことだろう。もう、現時点でパラドクスさんの頭を支配しているのは、アテナでもなければ愛しの紫龍でもない。憎き妹のインテグラだけなのだから。

 台本通りに登場した妹との2度目の姉妹対決。2人の主な武器は「なんか手からビーム」と「拳」。黄金聖闘士と元黄金聖闘士とは思えない無骨な戦いぶりだし、今回若干作画が残念だったせいであんまりパッとしない画面だが、まぁ、女だらけのキャットファイトだと思えば。それに、かつてないくらいに画面が金色になっているから豪華といえば豪華だ。黄金聖闘士5人が集まっているという、地球や時間さえ吹き飛ばせる状況なのに、そのうち4人に与えられた使命が「観戦」という、恐ろしいキャストの無駄遣いである。「姉妹の宿命だから」というふわっとした理由でみんな黙って見ているが、アテナの命がかかっている緊急事態に、そんな個人的な我が儘を優先していいものだろうか。まぁ、アテナとしては「聖闘士を目指していた姉妹が歪んでしまった」っていうので責任は感じてるのかもしれないけどね。もう、この世界で双子が歪むのは仕方ないんだけどなぁ。必ず「正」と「邪」に別れてしまうっていう決まりがあるからねぇ。そう考えると、2人しかいないのに「正/邪の2重人格」「邪オンリー」と、3/4が邪悪だったサガさん兄弟って本当に酷かった気もする。まぁ、アレは白サガが「神のような清廉さ」だった代償なんだろう。

 結局、「純粋な憎しみ」を謳うパラドクスと「純粋な愛」を謳うインテグラの対決は、「アテナが正しいので」という一方的な理由でインテグラが勝つのは決まっていた。今回の対決は、双子座の形を借りて、実質的には「アテナとパラスという姉妹決戦」の意味と、拠り所に言及するためのお話だった。「姉妹関係で戦わなければならない」というのは、やはり慈愛の女神たちの存在を考えると矛盾を孕んでいる。これまでのポセイドンやハーデスのように、本当の意味で対立してはならないのである。そのことを改めて確認し、穏便な解決を図るための下地作りが、今回の双子座代理戦争というわけだ。パラドクスさんのいう「アテナだって姉妹喧嘩に色んな人間を巻き込んで殺してるじゃないか!」というのは至極もっともな意見であり、反論の余地はないのであるが、そこをアテナ本人ではなくインテグラさんの口を借りて「仕方ないだろ!」と逆ギレすることで、なるべく自然にアテナの正当性が主張される。ん、まぁ、おかしい気はするんだけど、言葉を換えれば「それはそれ、これはこれ」だから。今回パラスに責任があるのは事実だしね。ちなみに、パラドクスさんが「たくさんの命を奪った!」と叫んだ際に表示された故人のみなさんは、昴に聖衣を委ねて死んでいった鋼鉄聖闘士のエルナ君、我らがイケメン先輩ケリーさん、そして玄武にケレリスさんの4人。こうしてみると結構アテナ側も死んでるなぁ……いや、3級パラサイトが全部死んでるとしたら、パラス側の方が被害はでかいのだけれども。

 結局、「姉妹喧嘩の宿命」も、アテナの慈悲を示すだけの結果に終わった。この喧嘩に対する周りの人間の反応をまとめておくと、観戦していた黄金戦士たちは「宿命だからな」とよく分からない理由で黙って見ている。せめて「ここは任せて先に行け」パターンで進軍だけでも続ければいいのに、何故か横で見ている。そんな中、実は一番の常識人なんじゃないか疑惑が出てきたのは暴れん坊のハービンジャーさんで、「邪魔立てするな」という回りの空気を読まずに最大必殺技のグレーテストホーンで乱入し、パラドクスさんをキレさせるという良い仕事をしている。曰く「姉妹どうしが傷つけあうのを黙って見てられない」。うーむ、いい人だ。そして正論だ。ここにきて、ツンデレたり愛を見せたり正論を説いたり、にわかにハービンジャー株が急騰している。黄金どうしがいちゃいちゃしているシチュエーションでもなんだかいじられキャラみたいな立ち位置になっていてとてもおいしい。ま、今回の道行きは必死な星矢以外はフドウ、貴鬼と真面目くさった奴しかいないから、ハビさんに頑張ってもらわないと空気が重くなりそうだしね。ちなみにそんな貴鬼も、久しぶりにスターライトエクスティンクションをぶっ放したりはしているので、一応最低限のお仕事はしている。雑魚相手にアトミックサンダーボルトとの合わせ技って、容赦無いよな。

 そして、もう1人の黄金聖闘士である紫龍だが、今回何故か「双子座の宿命が始まってしまったのかッ」と何故か訳知り顔だった。なんでお前がそんなこと知ってるんだよ。あれ、結局紫龍ってパラドクスと面識はあるのか? 無いのか? 一方的ストーカー行為だと思ってたけど、紫龍も「なんか最近危ない奴がお前のこと見てるぞ」くらいは言われてたんだろうか。怖いなぁ。今回はパラドクス姉妹の過去の情景も一瞬だけ出てきたが、どうやら2人とも聖闘士養成施設みたいなところで普通に訓練してたみたいだ。城戸光政による青銅量産計画の後も、ちゃんと聖闘士の養成って続いてたのね。そういや鋼鉄聖闘士も同じようなコンセプトだもんな。だとしたら、やっぱりパラさんエリートには違いないよな。

 しかし、そんなエリートも負ければ踏みにじられる。アテナが手ずからヒーリングしてくれるという特別ボーナスがあり、さぁ、ここからツンがデレるぞ、と期待感が高まるなか、なんと次元を引き裂いて現れたのはガリアさんその人。禍々しい武神降臨剣を一振りして、まさに一刀両断。哀れパラドクスさんは倒れ伏してしまった。本当にガリアはどんどん顔が歪んでクズへの道を一直線だ。アイガイオンさんは武人らしい最期を遂げたというのに、このおばちゃんの素直過ぎる悪役っぷりはどうだろう。ハイペリオンさんも「悪趣味な」と一言つぶやいて背中を向けたくらいで、もう四天王の関係性はボロボロだよ。こうして並べると、クズおばさん、似非インテリゴリラ、真性ロリコンと、つくづく同僚に恵まれないハイペリオンさんが不憫で仕方ないよ。

 さぁ、次回はこのまま強引に「黄金聖闘士×5VSガリア」になだれ込むのだろうか。恐ろしく豪華な対決ではあるな。しかし、残念ながら番組自体は一週お休みでやきもきしながら待つしかない。

 それでは皆さん、良いお年を。

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