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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「メガネブ!」 3→2

 人類には早すぎたアニメだったな……。

 いや、観ていたっていうか、流してたっていうか……ほとんど視認すらしてないレベルで眺めていただけなので正当な面白さを見いだす努力が足りなかったといえばそうかもしれん。そういう意味では、ファンの人にはすまないと思う。でも、無理だったんだ。これを正視するだけの精神力が私には無かった。「ゆゆ式」なんかは、最初観ていても「別に面白くないな」って流していて、あるきっかけでちゃんと正座して見たらじわじわその世界にハマってしまったのだが、この作品は、正座して観るだけのメンタルが維持出来なかった。なんか、何もかもが辛かった。

 この作品の何が「辛い」のかを言語化するのは容易なことではない。「中身が無いじゃないか」というのが一番簡単な叩き方だが、「中身が無い」っていうのはいわゆる日常ものが常に受けている批判である。私にとってこの作品と「ひだまりスケッチ」は違う次元にあるし、なんだったら「Aちゃんねる」「あっちこっち」とも違う次元である。「野郎ばかりの腐向け作品だから」というポイントもあるが、別に「緋色の欠片」や「八犬伝」が辛かったかというと、決してそんなことはない。やはり、そのデザインのアクの強さで言うなら、一番近いのは「つり球」だった気がする。そして、今作の場合は、決定的に脚本の求心力に欠け、一切視聴者を引きつけようとしない「つり球」と呼べばいいのだろうか。ひたすらにシナリオが内向的で、外に向かって何かをアピールしようという意識が感じられなかった。

 「眼鏡萌え」というのは伝統的な萌え属性の1つであるが、それって、別に眼鏡自体を対象にしてフレームやレンズに対してハァハァすることではない。妹萌えは決して家系図を眺めて悶えるわけではないし、猫耳萌えは道ばたにぽつんと転がった猫耳を見てドキドキするわけではないだろう。しかし、今作はまさにそこをピンポイントで狙おうとしていたのである。そりゃまぁ、成立するはずがない。異次元の思想をもつ集団に、取り立てて「それらしさ」を産みだそうとしなければそれはファンタジーに成り果てて、「日常もの」という頸木からも解き放たれてしまうし、嗜好の分からない人間達の集団は、その道のお姉さんたちにとっても、萌えられる要素に映ったのかどうか。結局、残されたのは眼鏡だけ、という恐ろしい作品だ。

 非常に野心的だったのは間違いない。個人的には一切意義が理解出来なかったために価値が見出せなかったデザイン面だが、ある程度手間がかかっているのは事実だし、もう少し丁寧に見ていればエキセントリックな画面構成も楽しむ要素があったのかもしれない。だが、ざっと眺めていた印象では、今作の演出にそこまでの思慮があったようにも感じない。とにかく目新しく、という「奇策」に打ってでたが、それが見当違いだったようにしか見えなかった。どうにもこうにも、見方が分からないのである。良くも悪くも尖りすぎた作品なので、もうここまで来ると、「俺は分からなかったけど、熱狂的に夢中になる層もきっといるんだ」と信じてみたくなる。アニメは色んな方向にチャレンジ出来るからいいのですよね。まぁ、勇気と無謀をはき違えないよう、今後の業界は気をつけて進んでほしいものである。

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