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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ガリレイドンナ」 5→3

 今期最大のがっかり作品。まさかここまでのものになるとは思っていなかったが……本当に「何もない」作品だった。

 たとえるなら、企画会議の冒頭で提出される企画書が、そのままアニメになったような作品。「三姉妹が活躍します」「ガリレオの子孫です」「月のスケッチを探して世界各国を飛び回ります」「空賊や、世界的エネルギー企業の暗部と対決します」。なるほど、面白そうなアニメだ。プロモーションの時にはさぞかし盛り上がることだろう。で、肉付けは誰がやるの?

 先日知人と話していて、今作のがっかり感に関して「セイクリッドセブンに通じるものがある」と言われたのだが、言い得て妙である。あの作品も、様々な設定がばらまかれ、アイディアが出てきて、「なるほど、面白そう」と思ったが、結局その「思いつき」をばらまくだけで何もせずに去っていった。あのときは「え? これ1クールかい!!」と仰天したものである。本作についても全く同じで、どうやら風の噂では、企画段階で2クールだったものを、無理矢理1クールにねじ込むように指示が出たらしい。確かに、この企画で2クールなら何となくイメージはしやすそうだ。しかし、実際放送されたのはわずかに10話のみ。この中では、ガリレオの遺産の謎が描けるはずもないし、複雑に絡んだ人間模様も無理。あげく、3姉妹それぞれの活躍すらも描かれず、全話を通して「ヘイ! ほっちび恰好いい!」と賛美するだけのお話になってしまった。まー、星月が可愛いのは事実なので、それだけでいいと言えばいいのだが……いくらなんでも回りをぶん投げすぎである。

 「2クールものの残滓」として見れば、きっと途中で星月との交流も空しくミサイルに倒れた幼子カップルにも、きっともっと大切な物語があったのだろう。わざわざタイムスリップしてまで出向いた元祖ガリレオとの触れ合いも、多少なりとも自然なもので、もっと星月のメンタリティに影響をあたえる大きなイベントだったのかもしれない。しかし、全ては悲しきダイジェスト放送。これじゃドラマなんて描けるはずがない。誰1人として幸せになれない「お話の脱け殻」が残されただけだ。このような結果になったことについては、作り手側も様々な懊悩があったものと推察されるが、残念ながらノイタミナ枠にしては珍しく「駄作」と断じざるをえない。

 唯一救われる部分があったとすれば、それはやはりクリアに描かれた映像面である。別段特徴的なものというわけではないが、女の子が可愛く描けていたのは事実だし、豪華なキャストに彩られて、三姉妹の短い日常生活もそれなりに華やかではあった。日高里菜・大久保瑠美・真藤圭の安定感のある仕事ぶりは評価しても問題ないだろう。あと、金魚役の久野美咲。今期は「ログホライズン」でも活躍しているが、着実に脳髄を揺さぶる声質である。まだ役者としてのスキルを安定させるには時間がかかりそうだが、確実にニーズがある人材なのは間違いなさそうだ。ぎょぽーん。

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