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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 きめらもちゃんと連れていくのね、第9話。まぁ、富樫家に置いていったら可哀想だしね。我が家の場合、1日くらいなら餌と水を用意しとけば旅行くらいは行ってたけど。

 水着回ってことでサービス回なのだが、シナリオ的には割と大事な展開を色々と孕んだエピソード。「どういう方向でこのシリーズをまとめるのか」というのは視聴者ならば誰しも興味のある部分だろうが、今回のエピソードで、大まかな舵取り、この物語の落としどころは見えてきたのではなかろうか。まさか樟葉が積極的に関係してくる流れになるとは思ってなかったけども。

 大きなターニングポイントとなるのは、当然のことながら六花の態度ということになる。これまでのお話は「勇太との関係性を育む」という方向で進み、目的はそれなりの進捗を見せていたわけだが、「単なるラブコメ」としての収束を迎えてしまってはこの作品である意味が無い。何らかの答えを与える必要があるのは、やはり中二病要素。今回は「六花が力を失う」という形で端的にその問題が提示されている。「力を失う」はもちろん比喩的なものであり、あくまでもその本質は「六花がこのままでいいのか自問自答する」こと。1期終盤にも彼女が邪王真眼を失ったことはあったが、あれはあくまでも外的要因によって変化を迫られたことが原因であり、今回のように「内面から変化を意識させられる」状態ではなかった。勇太との関係性がある程度進展したことにより、「この後の自分たち」を考えざるをえないところに来ており、その結果として、「自分の中の邪王真眼」の存在意義を自省することになったのだ。

 普通に考えれば、これは「やめる」が正解である。成長するにつれて抜けていくからこその中二病であり、六花は1期のクライマックスで一度「抜ける」チャンスを逸してしまったものの、改めてその機会が回ってきたということに。六花の心が揺れている状態に更に「幼子」という追加要素もあり、「ごっこ遊びも限度があるぞ」という至極当たり前の事実を、真正面から忌憚なくぶつかってくる子供の木刀がたたき込むことで自省は加速する。あれほどの自信を持ち、不動の存在だった邪王真眼は揺らぎ、魔法魔王少女には身も世もなく「失いかけているし、存在を忘れることすらある」と泣きつくまでに「更正」しかけた六花。これで次の日に眼帯もカラコンも外れていれば綺麗な「ゴール」だったのだが、そうは問屋が卸さない。何しろ、勇太との関係性は「邪王真眼も含めた六花」との契約なのだ。「邪王真眼は無くなった」といえば勇太も別に納得してくれるだろうし、それはそれで良いと思うだろうが、やはり勇太は今の六花が一番いいと思っている。今回わざわざ外部監査機関として十花まで登場してその勇太の心中を確認しており、今期の微妙な揺れ動きの中では初めて、勇太の口から「六花はあのままでいいし、あのままがいい」という言質を取れたのである。これで、問題の1つは完全に解決した。六花はこのまま邪王真眼を維持し続ける。もちろん、大人になる中でその運用方法については学んでいくことになるだろうが、少なくとも勇太との関係性においては、彼女は「永遠の邪王真眼」を貫き通すことになるのだろう。そして、それは2人の間でも「幸せな結末」として受け入れられることになるのだ。

 そして、そんな「1つの決着」を迎えた中にも、新たな課題が浮上してくる。1つは当然、七宮の気持ちである。これまでの「勇太と六花の物語」において、七宮は常に六花を導く側として機能してきた「維持するか、捨て去るか」という選択を一足先に解決した「先輩」であり、六花の悩みを一番親身になって考えられる存在だったためだ。その導きは六花を見事に立ち直らせ、七宮も選び得なかった「新たな邪王真眼」(フルアーマー?)へと至らせたのである。七宮にとって、この達成は喜ばしいものであり、自分が見つけられなかった新たな地平である。しかし、そんな「新しい地平」を見せられてしまったことは、過去の自分の限界をも否定することに他ならない。「中二病も、恋愛も、両立させることは出来るんじゃないか」ということが分かり、しかもその成立条件に大きく寄与したのは、過去に自分を悩ませたあの勇者であるという。そりゃまぁ、揺れ動いてしまうのも無理ないことだ。別にここから三角関係になる、ということではないだろう。七宮は六花のことが大事なのだし、勇太との関係性を壊すようなことはしない。あくまでも六花が今回乗り越えたようなハードルを越える試練が待っているだけである。もちろん、その中で彼女は「勇者」という存在を乗り越えていかねばならないわけだが、それはまた、六花たちのお話とは別の課題。こうしてみると、まさにこの作品は「中二病でも恋がしたい!」なんだよなぁ。七宮が次週どのように動くことになるのかはなかなか興味深い。

 そして、なんかよく分からないけどもスポットが当たっちゃったのが、樟葉ちゃんである。彼女は十花の誘いに惹かれているようなそぶりを見せていたし、翌日の料理対決でもこれまでにない表情を見せていた。今回その伏線が回収されなかったことを考えると、彼女の「夢」が最終回に向けて関係してくるのは間違いないと思われるのだが……何がどうなるというものか? 彼女のスタンスでメインシナリオに絡んでくるとも思えないのだけどねぇ。「樟葉がイタリア行きを決意する」→「ますます富樫家が広くなる上に、勇太と六花の2人きりの同棲が十花の監査に引っかかる」→「七宮が監視役として富樫家に入り、三角関係が進展」とかかなぁ。

 さて、そんなメインシナリオの内容が濃かったために、回りの連中は今回割と軽めの扱い。森サマなんて単なる「金儲けに目が眩んだ世話焼きのおばちゃん」ポジションやないか。凸守は水着でのサービス(??)に一番積極的だったけど、「六花に無茶振りする酷いサーヴァント」ポジションになってたし。あ、でも海に入って水を吸ったミョルニルハンマーって強そう。ボクも沙苗ちゃんのミョルニルトルネードを喰らいたいです。新キャラ・チェントちゃんは上述の通りに六花の触媒役なのであまり意味はないんだろうけども、やっぱり本作に登場する女の子なので可愛いことは可愛い。CVはすっかりお馴染みとなった山岡ゆりですね。京アニ幼女枠をがっちり確保だ。

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