最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
海神様が完全に悪霊扱いやないか、第22話。元々「海神様が頑張ってたから海も地上も守られていた」はずなのだが、今回の話を聞くだけだと、完全に海神様が世界を滅ぼそうとしてるように聞こえるんだよな。 物語は転がり続けるのである。まなかの復活、そして海神の気配であるぎょめんそうの出現と、徐々に世界は「明かされる」方向へと向かっている。わだかまりは何1つ解決をみていないが、世界はなるようにしかならないのだし、役者が揃えば自然に収束する部分もあるはずだ。しかし、世界はそのわずかな希望も削り取ってしまう。「想い」として残された海神の遺産は、地上を滅ぼす前に、そこに生きる若者たちの人生をも蝕んでいく。 とりあえず、ぬくみ雪などに象徴される「地上の終わり」は、一切改善されることなく進行していることが確認された。「冬眠」に入ったはずの光たちが目覚めたことで「あれ? 地上の衰退はもう終わったの?」と思っていたのだが、決してそんなことはなかったようだ。ぬくみ雪の範囲は更に拡大しているというし、この度うろこ様の口からはっきりと「進行」が仄めかされてしまい、長期的な視点で見れば、この世界には希望は無い。あれだけ必死に調査を進めている紡たち研究チームの頑張りも、世界的な衰退を止める役には立たなかったようである。まぁ、それも致し方ない。元々神の力をもってしても止められないと言われていた現象なのだから、少しばかり賢しくなった人間があがいたところで焼け石に水ということだろう。皮肉なのは、わずかな希望だと思われていたあの「打開の潮流」が、実はまなかの切実な願いを体現したものであり、それを辿って至ったまなかの救出が、予想通りに海神の怒りを買う行為だったということ。紡が海流調査などせずに、ただまなかを黙って眠らせていれば、このような展開にはならなかったかもしれないのである。 しかし、光の心情を考えればそうもいかない。「打開の潮流」を産みだしたのは、まなかの「想い」である。海神の想いが天変地異を作り上げるのと同じように、代理でお女子様になってしまったまなかの想いも、地上へ助けを求める命綱の役割を果たした。その「神をも恐れぬ」行為には当然代償が必要であり、彼女は地上へのSOSを発信するためにエナを失ってしまったという。更に、「お女子様の地上への帰還」は、本人が望む望まざるに関わらず、神話に体現されるように「海神を裏切ったことへの代償」が必要になってしまう。民話レベルではそれがエナであると思われていたわけだが、実際には、「海神と添い遂げる」ことを強いられたお女子様は、愛情そのものをむしり取られてしまっていた。 なんと残酷な仕打ちであることか。惚れた腫れた、好いたのくっついたのが全てのこの世界で、まなかは突如として、そこに参加する権利を失ってしまったのである。おかげで過去にまなかの恋愛に関係する記憶は全て失われており、そこには大切な光もいなければ、憧れの紡の姿も無い。彼女に残された記憶は、あくまでもクラスメイト、幼なじみとしての「知り合い」たちである。持って生まれた性根のおかげで人当たりの良さは変わらないが、そこにはもう、あの頃のような無鉄砲な気持ちは無くなっている。自分の身すら犠牲にしても他者を想うまなかはいない。博愛の固まり、感情の発露こそがアイデンティティといえたまなかから「愛情」が失われるというのは、考えようによっては死よりもむごい仕打ちではないか。輝きを失ったまなかの瞳を見れば、光でなくとも天を仰ぐのも無理はない。この世界の中心だった「想い」は、ぽっかりと空虚に消え去ってしまった。 まなか自身はそのことを気にすまい。一通り「普通に」困ったそぶりは見せるだろうが、誰に迷惑をかけるでもなし、何より迷惑をかける相手に対する「想い」はもうないのだ。彼女は地上に上がったお女子様の残りカスとして、この後の人生を平凡に、きわめてつまらなく過ごすことも出来なくはない。だが、それを回りの人間が許すはずがない。全てをなげうってまなかを守ろうとしていた光、その光のまなかへの視線で少しずつ傷ついていく美海。中心にいたはずのまなかがいなくなってしまっては、この2人もどこに怒りをぶつけていいのか分からない。美海は「ライバルがいなくなる」という風に捉えることも出来るわけだが、そんな人道にもとる考え方が出来るような娘だったら、これまであんなに苦しんではいないのである。抱えていた想いも悩みも弄ばれたようで、2人はやり場のない想いにのたうち回っている。これから先、この世界から失われたもの、「まなかの想い」「エナ」、そして「平穏」を取り戻すことが出来るのだろうか。海神の力が本当に強いのなら、これほどまでに絶望的なシチュエーションもないのだが……。 ちなみに、流石に今回は「まなか事変」のショックがでかすぎるために、その他の人間関係については割と見やすいままの状態を維持している。「紡→ちさき←要←さゆ」の図式はそのままで、今回は要の減らず口のせいで無駄にさゆちゃんが傷ついた。この期に及んでふざけたように軽々しくちさきに揺さぶりをかけられる要の精神力は大したもんだが、悪役、軽口に逃げて現状を認めたくないという態度が前面に出ているようでなんだか不憫だ。紡がはっきりと言葉にしてちさきの囲い込みに動いているために、要としても太刀打ち出来ずに焦っている部分はあるのだろう。投げて寄こした飲み物が「無糖のコーヒー」の時点で、要が紡に勝てる未来が見えない。 あとはそんな要をうまいことさゆちゃんが拾えるかどうか、っていうところにかかっているわけだが……さゆちゃんも素直になれなそうだからなぁ。光にぶつかられた時に咄嗟に出てきた「このタコスケ!」はすごいと思う。普段あんな言葉つかってないだろうに、何ですらすら出てくるんだよ。さゆちゃんの罵詈雑言は昔から衰えないなぁ。あと、うろこ様の下世話さもね。やらしさ満点の神様だけど、今回は一応親切に核心を全部語ってくれた。「海の連中が寝てるから暇なんだ」っていうのは、「やっぱりそうなのかー」って思って聞いてた。あれだけセクハラ出来るのにエロ本は好きなうろこ様がなんだか嫌いになれません。 PR |
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