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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 まったく! エナのバーゲンセールだぜ! 第23話。まぁ、紡も美海同様に血統的には権利があるわけだけども。

 予想外の方向に波紋が広がっていく展開。前回明かされたまなかの真実、「愛するという気持ちが失われた」。これによって、光たちとの関係がどうなり、この世界がどうなってしまうものかと思ったが、確かに言われてみれば、「だからなんだ」ってなもんである。しばらく誰も気付かなかったことからも分かる通り、まなかの生活に変化があったわけでもないし、まなかがそれで特別不自由を感じているようにも見えない。いくらか記憶を失いはしたが、それだって冬眠の影響の1つと考えれば、「エナが無くなった」に比べれば大した問題にも見えないだろう。要の言う「本人次第」というのも1つの見方であるのだ。そう考えてしまえば、世はことも無し、まなかの回りの諸問題もひとまずオールグリーンという解釈も出来る。

 しかし、この作品において、そう簡単にことを収めるわけにはいかない。まなかは光にとって一番大切な存在。それが変調をきたし、少なくとも「幸せでは無さそうに見える」ことだけでも許し難い状況であるし、何より、光の憧れたまなかに最も重要な要素が失われてしまっているのだ。「好き」が無くなってしまったまなかは、既にまなかではないのである。躍起になって解決の糸口を探す光に対し、「チーム大人」は案外冷淡。要は自分なりの正論を振りかざすし、ちさきもなんだか心ここにあらずといった感じで、「好きって気持ちがなければ安心出来るかもしれない」と光が期待したのとは真逆の意見を漏らす。こうした大人たちの「当たり障りのない意見」に腹を立て、さゆは要を非難し、光も席を立ってしまった。

 この「大人チームと子供チームの対立」は、実際に要が言ったような事実確認の問題を孕みつつも、たまたま大人チームが面倒な状況にあるという悪条件が重なった結果だった。何しろ、惚れたの腫れたのでちさきの回りは一触即発の状態になっており、ちさきも「いっそ何も考えなければ楽だったのに」とふさぎ込んでしまうのも無理はない。間違いなく紡に惹かれている部分があるはずなのに、自分の恋心は光に向いていると認識しているし、要からはずっと告白されて逃げ回っている状態。こんな面倒なことになるなら、いっそ気持ちごと切り取られた方が楽、と思うのも仕方ない。同様の気持ちは、要や紡にもあったのだろう。要の「冷静に現状を見るべきだ」という一見お利口そうな意見も、自分が恋愛感情に揉まれて右往左往しているために漏れ出てしまった逃げの一手でしかないのである。

 その点、子供チームは、真っ直ぐだし、他人思いである。さゆは大好きな要の態度に激昂し、彼の間違った性根をただそうと決意する。「好きって気持ちは何よりも大切」という理念を振りかざし、要相手に告白をぶつけてしまおうと画策中だ。さゆの場合は小細工なんて向いていないので、このまま要にはっきりとした爆弾を投げつけてしまうべきだろう。そして、同様に素直に「好きという感情」の大切さを理解している美海。ただ、彼女の場合には状況が複雑で、まなかが現在の状態のままならば、光を巡るライバルが減ったままである、という事実が後ろ髪を引く。まなかには元に戻って欲しいし、それを光が望むのならば、何を差し置いても協力したい。しかし、その協力は自分の恋心を苦しめる結果にしかならない……。葛藤する美海の気持ちを後押ししたのは、やはり光だった。彼はまなかのためなら何でもするといい、「好きだった相手、紡に頼めばどうにかなるかもしれない」と提案する。彼の現状も美海にとてもよく似ており、好きな人のために尽くせば尽くすほど、自分の気持ちを裏切る結果しかまっていない(と思ってる)。それでも光は一切迷いを持たず、「まなかの幸せのためならば、紡と気持ちを共有させることも厭わない」という変わらぬ姿勢を貫いている。そんな光を見てしまったら、美海は諦めるしかないではないか。自分が大切なのは誰でも同じ。しかし、やっぱりまなかが幸せになれないでいるのは我慢出来ない。自分の気持ちのためにまなかを放っておくなんて、出来るわけがないのである。未だ自分の状態を認識しきれていないまなかを見てボロボロと涙を流したが、それは悲しさからだったのか、自分の情けなさへの悔しさだったのか。

 現時点において、まなかを戻すための方法は想像すら出来ない。とにかくやれることを全てやるために、光は紡に協力を仰ぐのだが、紡はその見当外れのアイディアを一蹴し、拘り続ける光に容赦無い対応を見せる。「まなかは本当に紡が好きだったのか」という問いかけ、そして、自分が好きなのはちさきなのだ、という告白だ。前者については、「光も本当に鈍いよな」という呆れもあるが、内心、まなかの回復に助力できない自分の立ち位置への口惜しさもあるのかもしれない。そして、大人チームを揺さぶっていた全ての根幹である、ちさきへの恋心の暴露。これによってフェーズは大きく動くことになる。折悪しく(折良く?)告白をちさきに聞かれてしまったために、なし崩し的に舞台は海の中へ。本当ならば極寒の海の中で死を待つのみだったはずの紡だったが、「エナの音」を耳にすることで海神の何らかの感情を共有、更にエナを獲得してついに光やちさきと同じステージへ。彼がエナを手に入れられた理由は定かではないが、血統的な優位条件が1つ、そして、海神との接触でも重要な要素であると考えられる「他者への思慕」が非常に強い状態で飛び込んだことも大きく関与しているのではないだろうか。まなかはエナと共に「好きという気持ち」を失っているわけで、海中に散ったエナや海神の感情が、「好きという気持ち」に密接に繋がっており、紡に接続されたというのもあり得ない話ではないだろう。無事に自力でちさきに追いついた紡は、あとは持ち前の強さでちさきを説き伏せるだけだ。何ともポエミィな切り出し方ではあったが、彼が長年かけて培ってきたちさきへの気持ちは、ちゃんと本人に届くだろうか。

 今回の顛末でかなりはっきりと「ちさきと紡のゴール」が見えてきた感があるが、こうなると可哀想なのは要である。ただ、今回彼にも救いは見えており、持ち前の「背伸びした大人意識」に対しさゆが正面から反論し、本音で要とぶつかっていたことは、彼の生き方にも大きな影響をあたえそうに見えた。要にも新しい世界が見えるといいのだけれど。

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