コンスピラシーの赤

 

「Barbed Shocker／棘のショッカー(TSP)」　Ｕ

　強引に手札をリフレッシュさせる昆虫。当時の環境でも「わぁ、ショッカーが帰ってきたよ、懐かしいね」という以上の意味合いも特にない地味なクリーチャーだったが、一応、多人数戦との絡みで何か起こるのか。他のプレイヤーに手伝ってもらって、「バウンス→殴る」で疑似除去みたいな使い方が……まずデッキに入れるかなぁ。

 

「Boldwyr Intimidator／ボールドウィアの威嚇者(MOR)」　Ｕ

　未来予知で予知された未来が、次のローウィン環境で叶って登場したため、新規カードだったのにわずか半年で再録されたという数奇な運命を持つカード。書いてあることはややこしいが、まぁ、単にブロック抑制出来る巨人。今回は未来予知版のイラストで登場。

 

「Brimstone Volley／硫黄の流弾(ISD)」　Ｃ

　やっぱ陰鬱といえばこれだろ、ってことで、イニストラードを代表するコモン火力。一応構築採用の実績もある質実剛健。まぁ、せっかくのおちゃらけ環境なのに、ガチで強いだけのコモン引くタイミングって存外難しいけども。

 

「Chartooth Cougar／黒こげ牙のクーガー(SCG)」　Ｃ

　土地サイクリングサイクル。こちらも「よじれた嫌悪者」同様、いくつかの統率者デッキやデュエルデッキでの再録実績を持つ。ちなみに今回のイラストはデュエルデッキ「ヴェンセールＶＳコス」版の新しい方である。

 

「Cinder Wall／燃えがらの壁(8ED)」　Ｃ

　なんかよく分からない壁。せっかく「孔の歩哨」が帰ってきて壁万歳をアピールしてるんだから、どうせなら当時も一緒に仕事してた「オーガの歩哨(ROE)」再録してあげればよかったのに。ちなみに、「ブロックしたら」壊れるだけなので、「覚醒石のガーゴイル」や「戦争売りの戦車」の能力でアタックしても特に壊れる心配は無い。

 

「Deathforge Shaman／死鍛冶のシャーマン(WWK)」　Ｕ

　多重キッカーはグルールカラーが押しているのか、他の３色には無かったアンコモンからの再録がなされている。試合が長引けば1枚で人1人殺せるので、まとめて２，３人を出し抜きたい人のための本体火力として。

 

Enraged Revolutionary　怒れる革命家　(2)(R)　Ｃ

クリーチャー・人間、戦士

２／１　廃位

　シンプル。３マナ２／１クリーチャーにつくってことは、廃位って意外と強い能力なのかしら。イニストラードの吸血鬼能力は２マナ２／１についてたし、成長型ヒロイックでももう少し軽いだろう。まー、これを資本にデッキの根幹を作れる、なんてタイプのカードには見えないけども。そもそも自分が優位になってトッププレイヤーになったときに役に立たない時点で、すげぇ後ろ向きだよな。

 

 

「Flaring Flame-Kin／燃えたぎる炎の血族(DIS)」　Ｕ

　炎族だからローウィンのクリーチャーかな？　と思わせて実はラヴニカ出身。ラヴニカ産なので微妙にエンチャントラブなのだが特に主張は見出せず、当時もやや地味なポジション。まぁ、ブン回るとヤバいんだけども。たまに「信仰の足枷」張られて「よかったね〜〜」って言われてた。

 

「Flowstone Blade／流動石の刀身(STH)」　Ｃ

　流動石ギミック自体はストロングホールド時点で既にあったが、私が出会ったのはマスクスブロックで復活した時。ネメシスにあった「溶岩獣」ギミックとよくごっちゃになって名前を間違ったもんである。まぁ、いい除去。

 

 

Grenzo’s Cutthorat　グレンゾの殺し屋　(1)(R)　Ｃ

クリーチャー・ゴブリン

１／１　先制攻撃　廃位

　上の２／１よりは使いやすそうな廃位持ちコモン。先制攻撃なのでとりあえずブロックに回った時もそこそこ仕事してくれるし、カウンターが１個でも増えるとかなり影響力が増す。あと、一応このカードは下の環境なら使えるので、先に殴れる条件ならば２マナ２／２先制として使えなくもない。まぁ、そういうデッキに１マナクリーチャーが入ってないはずがないのであんまり役に立たないけども。いっそ自分からガンガンライフを減らす構成のスライなら面白いかも。

 

 

Grenzo’s Rebuttal　グレンゾの反論　(4)(R)(R)　Ｒ

ソーサリー

４／４で赤のオーガ・クリーチャー・トークンを１体戦場に出す。あなたからはじめて、各プレイヤーは左隣のプレイヤーがコントロールする土地と、クリーチャーと、アーティファクトを１つ選ぶ。それらのパーマネントを破壊する。

　愉快痛快大破壊。議決とは書いてないけど疑似議決みたいなもので、珍しく自分にも同じような被害が出る。その補填目的で一応４／４のオーガが手に入るようになっているのだろう（すぐいなくなる可能性も高いが）。壊したいパーマネントなんてのは人によって大きな差があるわけではないので、ほぼ「全員が一番強いパーマネント群を壊される」だけの呪文と考えていい。ドラフトではピンキリでピンの方を引いた方が勝つと言われているが、そのピンの方を潰せる呪文なんだから、悪い効果ではなさそう。クリーチャーはどうしようもなかろうが、アーティファクトならば自分は出さないでおけば一応アドバンテージは狙える。出来れば自分の場が出来るだけしょうもない時に。

 

 

「Heartless Hidetsugu／無情の碑出告(BOK)」　Ｒ

　ひでつぐさんや！　この適当なライフ勘定は当時も憧れてましたよ。まぁ、特にデッキは作れなかったけども……。これが再録されてるのに「碑出告の第二の儀式(SOK)」が再録されてないのはどういうことや！

 

「Heckling Fiends／やじる悪鬼(DKA)」　Ｕ

　そういやいたなこんな奴。あんまり使わなかったから……というかそもそも「闇の隆盛」って印象薄いから……。可能なら攻撃する、であり、「誰を攻撃する」と書いてないのがミソ。ほーら殴れ、俺以外を殴れ。

 

Ignition Team　点火隊　(5)(R)(R)　Ｒ

クリーチャー・ゴブリン

０／０

〜は＋１／＋１カウンターがＸ個おかれた状態で戦場に出る。Ｘは、戦場にあるタップ状態の土地の数である。

(2)(R)、〜の上から＋１／＋１カウンターを１つ取り除く：対象の土地は、ターン終了時まで４／４で赤のエレメンタル・クリーチャーとなる。それは引き続き土地でもある。

　カウンターのせサイクルの赤は土地特化型。参照するのはタップ状態のものだけなので少ないようにも見えるが、何しろ自身が７マナとヘヴィー級なので、最低でも７／７で出ることが確約されており、おそらく余裕の二桁ファッティである。そして、そんだけマナが溜まった状態なら能力の複数起動も容易であり、次のターンには１０／１０、４／４、４／４とかいう破格の軍団が突撃をはじめる。決め技として色々装飾過多ではあるが、骨太なのは間違いない。グルール的マナランプ戦術の締めにはまりそう。

 

 

「Lizard Warrior／トカゲ人間の戦士(POR)」　Ｃ

　しらんクリーチャーだと思ったら、なんとポータル出身だそうです。ボクが知ってるこのクリーチャーのひな形はあくまで「ヴィーアシーノの戦士(6ED)」だ。まぁ、おんなじだけども。コモンバニラ枠としてはまだマシな方。

 

「Mana Geyser／マナ噴出(5DN)」　Ｃ

　当時も何したいか分からなかった呪文だけど……今回も何する？　とにかくマナは出そうではあるので、「死鍛冶のシャーマン」に全部注ぐか。

 

「Orcish Cannonade／オークの連続砲撃(TSP)」　Ｃ

　「時のらせん」でコンセプトをいじって採用されたカードがこうして改めて再録されるという状況がちょっと不思議。同じコモンの３マナ火力に「硫黄の流弾」があるので、いくらカード引けるっつってもちょいと不利。まぁ、当時の環境も「裂け目の稲妻(TSP)」と同席してたけどさ。

 

「Pitchburn Devils／燃え投げの小悪魔(M14)」 Ｃ

　コモンの身の丈に合った便利な存在。そりゃ基本セットに再録されてもおかしくはない。だから、こんなとこにかえってこなくてもいいんだけどね？

 

「Power of Fire／火の力(SHM)」　Ｃ

　ティムがコモンに収録されなくなって久しいが、まだこの頃はギリギリ許されていた。しかもアンタップシステムと噛み合ってね。「純視のメロウ(SHM)」や「ピリ＝パラ(SHM)」とのコンボが懐かしい。

 

 

Scourge of the Throne　玉座の災い魔　(4)(R)(R)　Ｍ

クリーチャー・ドラゴン

５／５　飛行　廃位

〜が各ターンに最初に攻撃するたび、これが最もライフの多いプレイヤーに攻撃しているなら、全ての攻撃クリーチャーをアンタップする。このフェイズの後、追加の戦闘フェイズを加える。

　赤にお約束の「連続突撃」を廃位のギミックと絡めたもの。多人数戦の公式ルールではアタック時に好きなようにアタック先を割り振っていいらしいので、とりあえずコイツ１体が廃位先のプレイヤーを殴っていれば、他のところに出稼ぎにいったクリーチャーも全員アンタップ出来る。単にステータスだけを見ても充分なカードなので、廃位能力あんまり関係無く殴っちゃえそうなのが気になるが、上手くいけばこれ１体で１ターンに２人のプレイヤーをなぎ倒せるわけで、「どこで出し抜くか」を見極める多人数戦では割とやり手。こんな時に、マナバーンがあれば……。

 

 

「Skitter of Lizards／走り回るトカゲ(WWK)」　Ｃ

　多重キッカーサイクル。その中でもトップレベルの地味さを誇った。っつうか、使った記憶無い。

 

「Sulfuric Vortex／硫黄の渦(SCG)」　Ｒ

　これレアだっけ？！　記憶があやふやなのは多分「紅蓮光電の柱(SCG)」とごっちゃになってたせいか。しかし……これ、ドラフトで使うチャンスあるか？

 

「Torch Fiend／松明の悪鬼(M13)」　Ｃ

　イニストラード世界生まれのコモン。ちょっと基本セットに出張した時はアンコモン、今回は再びコモンと忙しい。この世界はおそらく相当な数のアーティファクトがバニラ的な暴れ方をするだろうから、仕事は少なくないはず。

 

 

Treasonous Ogre　背信のオーガ　(3)(R)　Ｕ

クリーチャー・オーガ、シャーマン

２／３　廃位

３点のライフを支払う：あなたのマナ・プールに(R)を加える。

　マナバーンならぬライフバーンの提供者がこちら。ステータスだけを見たらコモン以下だし、１マナのために３ライフなんて普通の世界だったらとてもじゃないが払ってられないが、この世界では、「ライフが多い」というだけで付け狙われる可能性が割と高い。そこで、相手が「廃位せいやぁぁ！」と殴ってくる前に、「叩くべきは私ではない！」と訴える事前の策が用意出来ることがとても重要。……まぁ、やっぱりライフ失うのは損してるだけな気もするけど、そこは人と人とのコミュニケーションですから。「攻撃宣言するけど、オーガどうする？」とか聞かれる風景が日常的になるんでしょうかね。

 

 

「Trumpet Blast／ラッパの一吹き(M13)」　Ｃ

　Ｍ１３のドラフト環境では１つのアーキタイプを支えたと言われている、意外に仕事が出来るコモン。いや、基本セットドラフトなんてほとんどやってないから本当かどうかは知らないけどね。横に並べる戦術はこの世界で活かせるかなぁ。

 

「Uncontrollable Anger／抑えきれない怒り(10ED)」　Ｕ

　瞬速つきの「狂った怒り(CON)」ってだけなんだけど、何故か今回初めてアンコモンでの収録。まぁ、敵クリーチャーに張る選択肢が広くなるからねぇ。こうしてみると「節くれの傷皮持ち」ってやっぱり強いな。

 

「Vent Sentinel／孔の歩哨(ROE)」　Ｃ

　まさかの再録で、新たな壁帝国を築くことが出来るだろうか！　当時は上手く組めなかったから、こんなところでリベンジが！　出来る気がしない！

 

「Volcanic Fallout／火山の流弾(CON)」

　当時のさばり過ぎていたフェアリーを駆逐するために急遽投入された最終兵器。まぁ、結局「苦花」をどうにかしないと根絶は出来なかったわけだけども……。新たな世界では、一体どれほどの命を巻き込むことになるのか。

 

「Wrap in Flames／炎の覆い(ROE)」　Ｃ

　流石に地味かなぁ。今、名前を書こうとしてうっかりローマ字入力にしてしまい、「honoonoooi」っていう文字列が出てきてすげぇびびった。Ｏ多すぎ。