最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「龍ヶ嬢七々々の埋蔵金」 5→4 これは「設定を活かす気が無い作品」ではないが、「設定を有機的に結びつけることが叶わなかった作品」ということになるだろうか。これだけ色々と気になる設定を設けておきながら、なんでお話を面白く出来なかったのか、なんだか勿体ない気がする。 序盤に驚いて興味を惹かれたのは、タイトルにもなっているメインヒロインが「部屋から一切出られない」という部分である。「神様のメモ帳」や「GOSICK」のように、探偵役のキャラがアームチェアに拘って外出しない例はあったが、本作では謎の中心人物であり、便利道具を無尽蔵に出してくれるドラえもん的スタンスにある七々々ちゃんが外に出られない。つまり、冒険、バトル、頭脳戦というあらゆる局面に出番が無い。この斬新な設定は一体どのように物語に影響を及ぼすかと思って期待したのだが、マジで「単に影の薄いヒロイン」になった。すげぇ。まぁ、「居丈高にネトゲをプレイし続ける地縛霊」っていうだけで割とキャラが立っていたので何となく面白く思えてしまったのは悔しい部分であるが。物語の骨子となるのは、「便利道具を探し求めるために様々な趣向を凝らしたダンジョンに潜る」こと。うわべは珍妙だが、宝物を求めてダンジョンに潜るのは古典ファンタジーからの鉄板シチュ。ベタなものでもがっつりと「冒険」をテーマにして描かれるならば面白かろう、という期待もあったのだが、なんと、ダンジョンギミックは全部適当。CGで描かれた異世界のごときダンジョンは現実感に乏しすぎて緊迫感にかけ、攻略のプロセスも特に含みは持たず、「勢いでクリアする」「天災に任せる」の2パターン。これはものすごくがっかりだ。そして、出現する七々々コレクションは、人智を越えすぎてて恐ろしく便利だ。「それがあれば次のダンジョン楽だよなぁ」的なものや、「それ1つで世界が割とどうとでもなる」レベルまで。もう少し情緒ってものをさぁ。 「ダンジョン」「アイテム」という当初期待していた2つのファクターがしょんぼりだったので、こりゃぁ駄目かと思ったが、一応のギミックとして重護が「悪者系主人公」であるっていうのが働いていて、視聴者目線からでも軽めのどんでん返しが2つ3つあったのは視聴モチベーションを維持する効果があった。天災の自動推理や、重護の理不尽なタフネスなど、ギミックをわやにしてしまう要素もふんだんにあるのだが、それなりに「シナリオとして捻ろう」という意識があり、予想とは違ったが、「次に何が来るかが分からない」という期待感は維持出来ていた。全てが上手い具合に効果を発揮していたとは思わないが、「はて、この世界の本当の姿はどうなってるんだろう?」という興味は湧く。結局尻切れトンボで終わってしまっているのでこの興味は一切報われないのだが、まー、現行で続いてる作品のアニメ化なのでその辺は仕方ないか。もし2期目があれば、もう少し「世界の真実」を絡めたネタが掘りさげられるのかも。 粗の多い作品なので褒める気はあんまりないのだが、アニメとしては充分安定していたので、そこは恵まれていた作品。七々々ちゃんをはじめとしたヒロイン勢は全部可愛かったし、CGダンジョン以外の部分で動きに手抜きは無い。なんだか最初から最後までノイタミナっぽい売り方の無い作品だったが、これはこれで独特だったといえるかもしれない。おかげで中の人フェスタ的な見方は存分に楽しめて、田辺留衣の2発目の仕事としては割と好印象。あと、天災は理不尽なのに何故か憎めない良いバランスのキャラになってた。頭の良いアスミスって珍しいよね(失礼)。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
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