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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 松葉杖の使い方が変じゃなかった? 第4話。普通は怪我した方の足を杖で支えるのでは? 幼い頃に読んだ「探偵入門」みたいな子供向けのミニクイズ本で「嘘つきは誰だ?」っていうクイズがあって、「怪我してる足の方に松葉杖をついてる男」が犯人だったことが。やなぎさん、仮病ですか? まぁ、ひょっとしたらそういう杖の使い方があるのかも分からんけども。いや、よろけて雪哉に抱きつくまでがシナリオなのか? だったらなかなかの策士だわよ。

 4話目。今回は汐鹿生の村だったらば絶対にあり得ないくらいにゆったりとお話が進む。1つ1つの関係性について、本当に必要以上の言葉を用いず、ただ画面の構成だけで心情を伝えていくことを目的としており、じっくりと個々のキャラクターの心情を考えることが出来る。「凪あす」みたいなジェットコースターも刺激的だが、こういうテンポでもきちんとP.A.してるのは良いことですよ。こんな素朴な脚本を持ってくるのってなかなか勇気がいることだろうし。コンテを切っているのは久しぶりに見た気がする加戸誉夫氏だが、割と脚本意図に忠実に、飽きさせないような見せ方が成立している。個人的に好きなのは雪哉と透子の2人のシーン。校庭でスケッチしてる透子の距離の取り方なんかは1つ1つが口に出さずともその時の心情を物語るものになっているし、廊下を歩くときの雪哉の目線の移動を一人称視点で追ったカメラワークの所在なさなんかも妙に実感がこもっている。告白したのなんて当然人生初のことだろうし、頑張った割に透子の方はどこ吹く風だし、どういう態度に出ていいか分からない雪哉君の悩ましい煩悩が漏れ出ております。「俺が振られたのはあくまで透子に本命がいるせい」と思い込みたいあたりも実にウジウジしてて良いね。そこで透子に詰め寄るのは筋違いも甚だしいが、本人も混乱してるってのは分かってるからなんだか可哀想。帰り道、ニワトリの間を突っ切る雪哉の足取りに、「とりあえず駆との関係性はぶっ壊してやりたいなぁ」という切なる願いが感じられるのである。

 「告白してきた男が、めげずにまた自分に接近して何か感じ取って欲しそうにしている」という針のむしろのようなシチュエーションでも、透子さんは一向に気にしない。いや、少なくとも前よりは気にかけているんだろうが、どっちかっていうとニワトリスケッチの方が重要。ガラスを吹いていない時のこの子はどうにも抜けている。その結果、雪哉からは「お前どうせ駆が好きなんだろ」と言い捨てられて困ってしまうわけだが、普通に考えたらこんな短期間で恋愛感情育む余裕はないよな。実際、雪哉に言われたせいでひどく意識してしまったいる状態だろうが、元々透子にそんな感情は無かったと思う。別に惚れる理由もないし(あと駆ちょっとイタい奴だし)。でも、雪哉との関係でちょっとあたふたしてるところに「お前、ひょっとして惚れてるんじゃね?」と振られると「あれ、そうなのか? だったらどうしよう!」となってしまうあたりが困ったもの。この子、本心からの恋愛が出来るほどに精神性が成熟してないんじゃないんだろうか。振り回される回りの人たちも大変である。

 ただ、そうした「未熟さ」のおかげで救われる面もある。普通ならばもう少し後ろ暗くなりそうなやなぎとの関係性が、本当に何のわだかまりもなく成立している部分である。「告られた、断った、でもちょっとドキドキした、ごめん」というあけすけな報告を受けて、そりゃぁやなぎだって怒れないだろう。別に透子に咎がないのは本人も言った通りなのだし、告白されるだのなんだのってのは、この歳の男女にとっては一大イベント。それを受けてノーリアクションでいろって方が無理のだから、「ドキドキしました」と言われても「せやろな」で終わりである。このあたりはやなぎさんがとても冷静で、ドロドロした感情が立ち現れないのは本当に助かります。まぁ、今回はちょっとしたアクシデントから雪哉と密着出来たので、そっちの幸せポイントが高騰してたせいかもしれないけども。「家族だから」と言われてしまったのは悩ましいところではあるが、多分雪哉のそういう態度は織り込み済みだ。そこからどのように攻略していくかが、やなぎさんの課題なのである。……ハードル高いけどなぁ。

 そしてもう一組のやきもきカップルである幸&祐コンビ。こっちも進展は……無いよなぁ。むしろあの感じだとどんどん幸さんに見放されていくだけな気もする。思いっきりがっついてるけど、幸さんは自分に向けられた好意に気付いていないんでしょうかね。好きなあの子に悪い虫がついてる気がしてそれどころじゃないのかも。

 と、ここまでの5人はそれぞれにいい感じで身の丈に合った感情を抑えたり、ほとばしらせたりしているわけだが、やはり分からないのは駆である。他の連中の「身の丈に合った青春」の近しさに比べて、駆はどこに軸足を置いて動いているのかがさっぱり分からず、はっきり言えば浮いている。今回のサブタイトルは「坂道」であり、駆とやなぎの対話がメインパートということになるわけだが、駆の野郎があまりにもポエミィなので全然感情は読み取れない。これに惚れるのはなかなか難しそうだが……気の利く奴ではあるんだよなぁ。こんな不思議ボーイを、やなぎちゃんはどのように見ているでしょうか。そして、回りから煽られた透子ちゃんは、2人の密談(?)を目撃してどんな感情を持つか。途中で気付いて欲しいけどね、「私別にどうでもいいわ」って。透子ちゃんは考え込み始めると全部真剣だからなぁ……。

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