最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
機会があったので見ることが出来ました。Vシネ版キョウリュウジャー。ゴーバスの時のVシネも実にひどいものだったので(褒め言葉)、今回も期待大。いやー、笑わせてもらったわ。これ、充分劇場でやって金取れるレベルなんだからもっと大々的にやってもらってもよかったんだけども。まー、こういうギャグの方向性だと、どうしても正しい客層であるお子さん方の望むものとは違ってしまうので、なかなか「正統派作品」として売り出せないってのは悩ましいね。でも、今作だったら子供でも割と楽しめる気がするんだけどなぁ。
<以下、ネタバレを多分に含みます>
元々ギャグテイストは強めだったキョウリュウジャー。それが本放送の縛りをはずされて何をやってもいい状態になれば、フリーダム加減はより威力を増す。こないだ製作されたハリケンジャーが10 years afterで驚きだったってのに、今回は100 years afterである。この時点でもう何がなにやら(まぁ、タイムレンジャーは1000 years afterから来てるわけだが)。一体どうやって「100年後」を表すのかと思ったら……ほとんど力点はそこになかった。「100年後でもあんまり変わらないね」って、いや、そんなわけないやろ、っていう。でもまぁ、とにかく「元祖キョウリュウジャーのひ孫」っていう設定がやりたかったんやろな。考えてみりゃ、恐竜自体が数億年レベルで過去なんだから、100年程度の時間差は誤差の範囲内だろう(?)。とにかく、随分と印象が変わったキョウリュウジャー2代目のお話。そう言えば、ダイレンジャーの最終回もこんなんやったな。今回は色ごと入れ替わった状態で登場するからより衝撃が大きいけども。 まずネタ度合いで言ったら一発目からフルスロットル。居並ぶ地味な色の戦隊戦士。シアンとブルーが並ぶだけでも間違い探しみたいな状態だったのに、更にそこにネイビーまでぶっ込んでくる。なにげにトバスピノでの変身はこれが初めてっていう。そして本放送時は別に気にならなかったけど、確かにグレイとシルバーも全く区別はつかない。これでいいと思っちゃったキャンデリラがおかしいわ。そして、そのことを指摘してくれる親切な敵軍。一応デーボス軍は退治されたはずだが、先代デーボス軍の諸々に似ている謎の存在である攻撃団四季の皆さんは、一言でいうと「制作費節約」である。デーボタンゴセックとかデーボアキダモンネとか、色々いたっけなぁ。この中だとかなり強敵だったデーボクリスマスが印象的ね。更に、百面神官改め洗面……違う、千面神官ガオス様が、嫉妬、卑屈、後悔というなんかやりにくそうな戦騎たちを連れてくる。もう完全にギャグやな、と思ってたら、ちゃんと最終戦の伏線になってるあたりはそつがない。まぁ、8割ネタだけども。特に嫉妬の戦騎ホシイガロンについては、ほぼいじられるネタ要素もなく、なんだか可哀想な存在だった。 今作で非常に興味深いのは、「自分の(祖先の)色を探す」というプロットである。「色」がとても大切なのはどの戦隊でも同じはずなのだが、普通は各々の色というのは自然に決まっているもので、特にこだわる部分ではなかったはずだ。しかし、今作では各々のキャラがどの獣電池を使っても変身出来るために、「何色になるか」というところが最大のポイントとして浮き上がっている。「自分の色探し」というのは、子供が戦隊ごっこをやる時にレッドの奪い合いをやる光景にも似ていてどこか共感を覚える。ブラック・ピンクあたりの色発見のくだりはかなり適当なのだが、グリーンの一子相伝の「緑の血」はなんだか歴史のドラマを感じてしまうし、ブルーが受け継いだキャンデリラのほのかな愛情もニヤッとさせられる部分。ゴールドのくだりはギャグには違いないのだが、わざわざガブリボルバーじゃなくてガブリチェンジャーを選択するあたりも気が利いている。とにかく、「あの色」に向かっていくそれぞれのドラマが、1つ1つ思っていたところに収まっていく様が気持ちいいのである。相変わらず登場キャラが多いので1人1人についてはそこまで掘りさげるわけではないが、こうしてストーリー全体に「全員の目的」が共通して設定されているおかげで、少ない時間でオリジナル版のドラマが蘇ってくるのは上手い設定である。 後は、個々のキャラいじりですわね。主人公のダイ君はメインなのであまり笑いはないのだが、きちんと主人公としての責務を果たしていた。最終的にたどり着いた「ブレイブ」の一言にたまらないカタルシスを感じてしまうのは我ながらちょろいと思った。また、ダイゴとアミィを見て「ひいじいちゃん」「ひいばあちゃん」というあたりにやっぱりニヤッとさせられてしまう。まぁ、あの最終回ならそうなるやろなぁ。ボウケンレッドとピンクがどうなったかは誰も分からないが、少なくともダイゴたちについては公式設定で完全に結ばれたということである。弥生ちゃんが不憫でならねぇが、あそこまでやられちゃぁ割ってはいるのも野暮ってもんだよな。 イっちゃんとウッピーに関しては、今回完全にネタ枠なのであまり掘りさげる部分はない。イアンとアイガロンの絡みがもう少しクローズアップされるかと思ったのに、そこは全然無かったからなぁ。代わりにスネルドさんがキョウリュウゴールドを見て「なんか苛つく」と言っていたので、そこは一応伏線回収。スネルドさんは中身に誰が入ってるんでしょうね。ウッピーについては、そんな方向性でシリアスやってる余裕はなく、頭から尻まで徹底的にネタ要員として頑張っていました。しかしキモ過ぎる……。あの何とも救いようの無いキャラは、中の人である丸山さんの影響があるのだろうか……。いいぞもっとやれ。 唯一存命だったソウジのおかげで割と尺を貰えたのがソウジロウ。あんまりひいじいちゃんとキャラが変わらなかったので安心して見てられるって部分はあったけど、その分歴史差が感じられなかったので得したのか損したのか微妙。あんな短時間の稽古だけでフェザーエッジを譲られてしまうのもどうかと思う。トリンは命を賭して譲ってくれたものだったのに……まぁ、流石に100年も預かってたらソウジも疲れるわな。ちなみにソウジといえば、高校時代にお付き合いし始めたりんちゃんと無事に結婚したってことがめでたいですな。今回久しぶりに見たけど、りんちゃんもやたら活躍してて楽しかった。こんな可愛かったっけ。 そして、今作で個人的に一番嬉しかったのが、ノブ太とキャンデリラの流れ。「賢神キャンデリラ」の時点で割と笑えるのだが、何もかもを忘れて雰囲気だけでトリンの後をついでいた彼女が、ノッさん=ブルーということだけははっきり覚えていた、っていうのがすごく良い。ちゃんと「1人だけ合ってる」という状態が、「色さえ合えば新世代も頑張れる」ことの証明に一役買っており、結果だけを見れば、キャンデリラのほのかな思いが100年後の世界を救ったとも言えるのだ。彼女のファンとしてはこんなに嬉しいことはない。いや、キャンデリラファンっていうか戸松ファンですけどね。今回は本当に大活躍のキャンデリラ様。まさかの戸松バージョンでオープニングフル歌唱。「「どうせ歌い始めたらすぐ画面からフェードアウトするやろ」と思ってたら、まさかのワイプで延々歌唱。戸松、顔がうるさくてたまらん。もう、このシーンだけでもファンは買いでしょう。恵まれすぎた配役だったなぁ。ラッキューロも相変わらず可愛かったですよ。まー、少女漫画に対する台詞が全部クソオタクのそれだったのはどうかと思いますが……。100年も現世にいるのに何学んでたんだ、こいつら。 とにかく色々サービス満点。こういう方向でのOVAが毎年出るんだったらこれはこれで嬉しいかも。やっぱりこうしてみると面白かったな、キョウリュウジャー。 PR |
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