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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 事実上の最終回、第6話。まー、これがシリアス方面での大団円ってことですな。きちんと気合いが入った制作体制がこのエピソードの重要性を物語っております。

 正直、結局クロがどんな存在なのかは未だによく分かってないんだ。Fateシリーズをちゃんと学んでる人は十全に理解出来たんだろうか。いや、でもそもそもこのカレイドライナー世界での聖杯戦争がどんなものなのかっていう説明はされてないよな。どの程度シリアスやってたのか定かじゃないし、切嗣やアイリが他シリーズみたいに命懸けで聖杯を取りにいったかどうかも不明。イリヤが日本の小学校でのほほんと暮らしている時点で、この世界の聖杯戦争はそこまでヘヴィーなもんじゃない。しかし、一応イリヤの出生の動機は他のFate世界と近似しているようで、聖杯の受け皿としてのアイリスフィールの血脈はこの世界でも有効であり、その「辛い側面」が顕現してしまったのがクロという存在だったようだ。シリアス部分は多次元同様にあったんだけど、日常ギャグをやる上で邪魔なので排除されたはずの設定、それがクロ。なるほど、そりゃぁシリアスにもなるだろう。これまで彼女が散々訴えてきた「居場所の無さ」は、この「プリズマイリヤ」という作品世界そのものが、シリアス要素を拒絶したからこそ産みだされた歪みだったということである。なにこれ、意外と重い。

 でもまぁ、そんな深刻な問題も、Fate/zerostay nightのように後々まで爪痕が残る悲劇にはならないのがこの世界の良いところ。確かにクロの出自は不幸であり、陰惨ではあるのだが、困った時には愛情が全てを覆す。全ての真実を知り、存在が明示されながらも「帰るべき場所」が無いと宣告されたクロは絶望のままに消えゆくはずだったが、イリヤの主人公パワーでもってそれを乗り越え、めでたく本当の姉妹としての未来が与えられることになった。まー、外面だけを見れば2話前の状態まで戻ったって話である。次回予告を見る限りでは、来週からは全力で日常ギャグの方に振り切れてくれるようなので、今回が最終回であり、ある意味次回からが本番とも言える。シリアスとギャグのバランスの難しさで難渋した1期に比べると、ここできっちりシリアスを決着させて切り替える脚本は見やすくてありがたい。いや、ここからまたシリアスはあるのかもしれないけどね。

 ありがたいといえば、そんなシリアス方面でも、今作は本当にクオリティが高いのでしっかりと楽しめるという部分である。今回は当然神保氏による監督コンテ回であり、Aパートの美遊VSクロのバトルなど、実にけれん味に溢れる大胆な構図でもってぐいぐい引き込んでくれる。特に3Dをフル活用した背景とのかみ合わせは実に見事で、ここでもまた、萌え作画とCGの融和というテーマに1つの解答が与えられている。背景をCGで処理したことにより、本来背景動画でものすごい手間をかける必要があった押し引きの激しいダイナミックなシーンも見やすくなっており、その分キャラの動き、細かい表情に比重を置くことが出来るようになっている。こういう使われ方はありそうで無かったものなので、こんなところでポロッと高品質な技術が見られるのは嬉しい限り。単なるロリ百合アニメにしておくのは勿体ない作品ですよ。

 そして、そんな見事な画面に花を添えるのは、相変わらず安定のキャスト陣。「泣きの千和」といえば現代声優業界では既に1枚看板であるが、こういうシーンでの千和はやはり存在感が桁違いである。ロリっ子方向での盛り上がりは久しぶりに聞いたけど、こんだけキンキン声を荒げてもちゃんと感情が乗るのはやはり純粋な技術力といえるだろう。更に、今回はシリアス一辺倒になりそうなところに絶妙なスパイス、というか冷や水をぶっかけるのが、我らがアイリママである。どこまでも優しく、どこまでも柔らかく、そしてどこまでも空気を読まず。柔和さの中に狂気を孕ませた時のさぁやボイスの破壊力たるや。これが日本を代表する「母親」ですよ。あたしゃこれが聞けるだけで何の文句もありません。今後はアイリもおうちに常駐するのかな。こんなに嬉しいことはない。

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