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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ぬくみ雪かな? 第8話。混迷を深めるこの世界、謎は謎を呼び、物語はますます難解な方向へ。

 前回から気になっていた「分かりにくさ」は今週も継続しており、やはり時系列に不自然な捻りが加えられている。一番「おや?」と思ったのは病院の屋上でやなぎと幸が話していたところで、幸がやなぎに対して「話しておいた方がいいかも」と言って話し始めるかと思った次のシーンは、病室に戻ってきて母親にクッキーが食べたいという幸である。その間に入っていたとおぼしき「幸とやなぎの相談シーン」は、その少し後に改めて描かれることになる。この断絶にどのような演出意図があるのかがよく分からない。前回首をかしげたので今回よくよく見てみると、屋上で2人が話すシーンは若干ではあるが画面外枠が白く飛ばし気味になっており、やや回想めいた効果がかけらているようにも見える。ただ、どうも時系列でずれてないような気がするシーンについても同様のエフェクトがある気もして、後半の透子と駆が校庭の階段で話しているシーンなんかも、ちょっと白みがかっているようにも見える(単に陽光が眩しいという演出なのかもしれないので何とも言えないが)。普通ならばあまり気にする必要のない部分なのかもしれないが、本作は元々「未来の欠片」というワードから始まったものであり、「未来」「現在」「過去」という時系列の配置が気になってしまうのは致し方ないことだろう。

 今回は、そうしたふわっとした部分以外でメインシナリオはあまり進行していないように見える。大きく分けると「幸・やなぎ連合」と「透子・駆連合(+陽菜)」の2チームに分かれて話が進んでおり、残りの野郎2人はまるで修行僧のようにどこかに旅立ってしまったために、今回は蚊帳の外である。ただ、その2人の影響が残りのメンバーには出ているのでややこしかったりする。まず、透子と駆のコンビについては、抱えている問題は前回の進化形。【欠片8】「襲い掛かるカラスの群れ」については隣接していたためか駆も視認していたようで、2人して「なんじゃいあれは」と頭を悩ませるのに加えて、それを見た時のオーバーリアクションをやなぎに目撃されてしまったために、「やなぎになんていったらいいのかしら」というのも新たな課題として現れている。まぁ、駆はどこまで行っても冷淡なので、「話すしかないかな」とか平然と言ってるし、見えた欠片についても、「美術準備室にいけばなんか分かるかもね」と意味深な発言。いや、透子も視聴者も何も分かってないよ。

 そして、今回は「欠片」がもう「欠片」と呼べないレベルで現実世界を浸食し始めており、その展開もこれまで以上に大がかりなものになり始めている。まず、【欠片9】「透子に向かって吹き飛ぶ工房のガラス」。「欠片」の中には今回買い物をしていたらしい観光客が映っており、どうもそのビジョンは「現在見えている映像の延長線上」にあるようだ。これは、前回の【欠片8】にやなぎの後ろ姿が映っていたことと同じ現象である。そして【欠片10】「雪の降る美術準備室と、キスをする2人」。これが一番の問題で、はたして「季節が進んで冬になったところで駆とキスをした」ものなのか、「カラスと同じように、何らかの心象風景を描いたと考えられる」ものなのか。現時点ではさっぱり分からないわけだが、接近していたタイミングなので駆も同じビジョンを視認していた可能性が高く、透子さんはテンパるしかない。そして外へ飛び出したところで、【欠片11】「雪の降る校庭」である。このアニメが冬にまで時間軸を伸ばす気がしないので、これは現実というよりもイメージの世界だと思うのだが……。

 混迷を極める透子の脳内ビジョンは、1人達観した駆だけが追撃可能なものであり、その他の回りの人たちは完全に置いてけぼり。その影響があるのかないのか、陽菜ちゃんは雪哉の話題を報告したり、お姉ちゃんの動向を気にしてみたり。同室にいるところに電話がかかってきて、陽菜が出ていくのをじっと待って、更にドアの向こうから気配が消えるまで透子が電話に出るのを待っていたシーンは、なんだか色々内面が想像出来てちょっと面白かった。陽菜ちゃんは雪哉のことをどう思っているのかよく分からないが、今回の様子だと、やっぱり好意ってわけでもない気がするんだよなぁ。

 そんな雪哉はどうやら陸上の合宿で遠征している様子。走っている時のやけに楽しそうな表情が印象的で、ややこしいドロドロコミュニティの人間関係からは解脱したかのようである。もちろん、やなぎちゃんがそんな身勝手なサボりを許すはずはなく、「雪哉がいないんなら私がそれを真似してあいつの思いをトレスしてみよう」とばかりに、「5時半の君」改め「5時半の姫」として登場。いや、5時半に着けるとしたら陸上部と同じペースで走れるってことだから、多分もう少し遅いとは思うけども。何故突然走り出したのかは想像するしかないが、その前の全裸シャワーからの全裸歩行を見るに、やはり「雪哉と同じ目線で世界を見よう」という意志の表れなのではなかろうか。

 もう1人、今回のシナリオから離脱していたのは、今や幸ちゃんから誘いのメールをもらう立場になった祐である。ただ、何を思ったか突然の単身登山で禊ぎを行いに行ってしまったので、今回は彼の心中を推し量る術はほとんど無い。一応、受信した幸ちゃんのお誘いメールにすぐに返事をせずポケットにしまったことを考えると、彼の中で前回の幸ちゃんの蛮行(?)はまだ消化出来ていないようだ。どうも、メンタルが弱くてスピリチュアルな野郎ばかりが集まってる気がするぞ。

 今回の結論をまとめると、「正直よく分からん」ということになるのだが、ここから、一体どんな物語をまとめていくつもりなのかは割と興味がある。期待半分、不安半分。この世界の理は、一体どんなものなのだろうか。ただ黙って見守るだけである。

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