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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「四月は君の嘘」 6

 今期のノイタミナはあやねるアワー。今期既にレギュラー3本かぁ。ノッてんなぁ。

 なんだか春休みが終わるのが嫌で現実逃避してる大学生の戯言みたいなタイトルだが(私の中では10月も嘘なんだが)、「四月」という言葉が表す通り、桜色に彩られた画面の非常に美しい作品になっている。「PSYCHO-PASS」の基調が黒なので、この対比は精神衛生上とてもよろしいです。いきなり「のだめ」から変なタヌキが出張してきて度肝を抜かれるが、作品内容を見てみれば納得。そして「のだめ」といえばノイタミナでヒットを飛ばした大先輩でもある。同じ枠での「クラシック作品」ということで、是非とも過去の栄光に与っていきたいところである。

 もちろん、テーマが重なったからといって二番煎じなどということはない。「楽器演奏をメインテーマとした恋愛ドラマ」という部分は重なっているが、主人公とヒロインの性質は全然違うし、なんといっても絵柄の性質に大きな差がある。アニメーションとしては割と珍しく、くっきりと顔の輪郭を取ったキャラクターデザインは、手が込んでいるために動かすと(好みは分かれそうだが)見栄えが良い。具体的には鼻梁のラインと唇の描写、それに目元のディティールもかなり細かい。これを安定したクオリティで動かし続けるのはかなり大変だと思うのだが、少なくとも1話目での気合いの入れようを見るに、こうした映像の美しさ、細やかさはスタッフの一番力を入れているところなのだろう。是非ともシリーズを通して維持出来るように期待したい。

 監督のイシグロキョウヘイ氏は初監督となるようだが、過去を遡って見たら「シーキューブ」の8話で目を引いたコンテを担当していた人だった。画面作りはスタンダードな仕上がりだが、ありがちな1話目でも一切退屈させない押し引きの妙が光る。ラストシーンのヒロインの目のさりげなさとか、こういう見せ方がとても良いのである。ある意味「はったり」の勝負となる「楽器演奏」のシーンについては、「のだめ」なんかはディティールを追求し、オーケストラ全体の演奏シーンを出来うる限り忠実に再現する方向で画面作りを行ったが、今作はもう少し「アニメ寄り」に、画面映えを優先させたコンテ・作画になっている。おかげで、冒頭などのコンクールの演奏シーンより、クライマックスとなった公演でのピアニカシーンの方がずっと印象的。「楽器+青春」というかみ合わせの相乗効果を狙ってのものだろう。このバランス感はとても好みである。是非、このままの勢いで走りきってほしい。

 中の人的には、特に男性キャストのお馴染み感が凄まじく、逢坂・花江コンビがこんなところでも忙しそうにしている。逢坂君、そろそろ過労が心配だ。そして冒頭でも紹介した通りのあやねるがなっつんタイプの朗らか女子でポイントを稼ぎ、真の主人公である種ちゃんへとナイスパス。種田梨沙がマーベラスであることは論を待たないが、今作みたいなトバし気味の女の子は案外珍しい。これもとても良い種ちゃんである。療養中の患者さんたちはこの組み合わせだけでこころぴょんぴょんしないようにご注意を。

 あと、すげぇどうでもいいけど、「ノイタミナアニメで」「既に他界した」「母親」の声が予想と違っていた。麻美子もすっかりお母さん声優になったなぁ。歳を考えりゃ妥当なんだけどね。

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