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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 一人でカードゲームするやつぁ寂しいみたいな風潮、やめてもらえませんかね、第8話。べ、別に遊び相手がいないわけじゃねーし、デッキの調整したいだけだし。

 今回は「答え合わせ編」ということで、およそ想像されていた通りの世界が、実際にそのようであるということが直接当事者たちから語られるお話。しかし、説明回になるとテンションは落ちがちなものだが、今回のエピソードは1つ1つのシーンに緊張感が充ち満ちており、シリーズ中でもなかなかレベルの高い話数になっていたのじゃなかろうか。ちなみにコンテ演出は後藤圭二の1人回である。たまにこういうところで存在感を出してくるよね。

 まずは、遠隔攻撃でひざをついてしまったイオナさんからあらましの説明。「タマとイオナは繭自身の分身であり、タマが光の象徴、イオナが闇の象徴である」「それは幽閉施設に贈られてきた遊び道具を、繭が1人で処理するために産みだされた代替人格がはじまりである」「遊び続けているうちに、ぼっちマスターの繭さんはどんどんレベルがあがり、タマとイオナの人格を完全に外界に置くだけでなく、更にカードゲームに余計なルールをつけて第3、第4の人格までもを引き連れてくるようになった」「それらの複数の『お友達』の人生を左右し、繭が悦にいるために開発されたのがセレクターバトルのルールである」「願いの高じた繭の妄念はいつしか世界を超え、気付けば実際の闇のゲームとして、セレクターバトルが始まった」「世界にばらまかれた多重人格であるルリグは少しずつ実際の少女達と入れ替わり、立ち消え、今となっては現存するオリジナルルリグはタマとイオナの2人だけ」。

 なるほど、おおよそ想像していた通りの成り立ちである。もちろん突っ込みどころは多数存在しており、まず誰もが思いつくのは「結局WIXOSSってゲームはどこかのおもちゃ会社が開発した既製品なのかよ」っていうこと。繭が一体どういう生い立ちの子供で、彼女が誰に養育されているのかは未だ定かじゃないが、彼女に色んなおもちゃを贈ってくるパトロンの1人が、WIXOSSという巷で人気のゲームを繭に送りつけたということ。いや、1人ぼっちの子供にTCG贈るのはやめてさしあげろ……トレーディングだけすりゃいいってもんじゃねぇよ。その辺の理解のない残念な大人だったのかしら。そして、そんな何の変哲もないカードゲームから、あれよあれよという間に闇のゲームを構築してしまった繭さんの生来のどす黒さ。彼女は「外界を知らない不幸な少女」であり、怨念を持つのは分からないではないが、それにしたって妄想する遊戯が凶悪すぎやしませんかね。普通、深窓の令嬢っていったら外の世界に憧れたら「私の知らない世界はきっと素晴らしいものなのでしょうね」ってキラキラするのがセオリーなのに、繭さんってば、「外に世界がある。私は知らないのに、知ってる同い年の女の子がたくさんいるらしい。よって死ね」という2ch住民みたいなネガティブ発想である。リア充爆発しろの精神である。世の中の喪男、喪女が全員繭さんのような能力を持ってたらエラいことになってたな。

 それにしたって、「試合に負ければ願いが裏返り、試合に勝っても願いを叶えるのはルリグであってお前じゃねぇよm9(^Д^)プギャー」っていうシステムはなかなか幼い女の子が思いつく設定じゃないよなぁ。「この世界は私物」らしいけど、こんだけの暗黒思考が出来る幼女はなかなかの大器である。将来が楽しみだね。ただ、残念ながら彼女にも誤算が1つ。元々「自身の分身」であったはずの「光の少女」と「闇の少女」が、あまりにも自律思考を先鋭化させてしまったために、制御の枠をはずれてしまったことだ。ルリグとセレクターの入れ替わりシステムのせいで、元来繭が有していたはずの所有権が次第に希薄になっていったという問題もあるのかもしれないが、いつしかタマは記憶を失い、イオナは別の意思を持つようになった。「どうせ戦うしかないなら、より強く、よりバトルを楽しめる方に努力しよう」というのがイオナの戦略。そのためにウリスとのコンビ時代はセレクターキラーとして暴れ回ったわけだが、るう子という「別な光」に出会ったことで創造主と袂を分かつ。それは記憶を失ったタマにしても同じことであり、現存するオリジナルルリグのうち2体ともが、繭の支配下を離れてるう子の傘下に配されることとなる。「るう子すげぇな」って一瞬思ったけど、そもそも繭だって年の頃の同じ女の子なのだから、同年代のるう子が同じくらいの制圧力を有していても不思議ではないんだよな。仕事一辺倒だった社畜のイオナが、あるきっかけでるう子という憧れの女性に出会ってしまい、人生が切り替わったみたいな状態である。こうなってしまうと、なかなか「生みの親」である繭でもコントロール出来ない。やきもきする繭さんは構築した世界の瓦解に焦りを見せるが、イオナの意思は固く、大ピンチ。

 しかし、そんな殺伐としたバトルフィールドにウリスさんが!! そう、彼女もまた、「有資格者の少女」である。繭の妄念、るう子の希望、そしてウリスの邪悪。それらはすべて並び立つほどに力を持ったものだった。実際、イオナは1期目の時点ではウリスという魔の存在に出会って影響を受けたのだから、彼女もるう子と並び立つほどの「世界の破壊者」である。光の少女であるタマを直接コントロールしてしまうという荒技をみせたウリスは、そのまま「クロタマ」を使ってイオナを蹂躙。この世界の変革を否定してみせた。繭とウリス、2つの巨悪を前に、イオナはるう子たちとともに立ち向かわねばならず、タマはなんとかして彼女の闇を打ち払い、るう子の下へと帰還しなければならないのである。……が、

 しかししかし、そんな殺伐とした修羅場にあきらぶりーが!! やっぱりやってくれましたね。前回の予定通りですが、まさかこんなに早くあきらっきーのターンが回ってくるとは思ってなかった。るう子、繭、ウリスと3者並び立つフィールドの中ではどう考えても雑魚でしかない晶であったが、彼女はウリスの作り出した闇の結果の1つでもある。元来闇であったはずのイオナが光に感化されてしまったこのタイミングで、新たな闇の化身として覚醒することが出来るかどうか。この後、ウリスは再び立ち上がることが出来るのか。そして晶自身はどのようにこの世界の変革に立ち会うことになるのか。……一番切実なのは、タマが誰の手でどこに行くかなんだよね。今更晶がバトルに出しゃばってきても、ウリスより強いとは思えないからなぁ……。

 ま、そんなこんなで「結論が出た」ところでもう一波乱がお約束。ラストバトルまで、まだまだ気の抜けない展開でございます。ちなみに余談にはなるが、今回のお話は中の人ファンにとってもかなり満足度の高いお話になっている。特に頭一つ抜けているのが種田梨沙、そして瀬戸麻沙美。種ちゃんの1人上手劇場での狂気を孕んだ楽しさ、そしてそれを冷静にさばいていく瀬戸ちゃんのコンビネーション。これに、「どっから声出してんねん」でお馴染みの久野ちゃんの悲鳴が重なり、全体を厳しく締め上げるのは最年長のベテラン、釘宮理恵。この4人のコラボが今回最大の見せ場となったバトルシーンを1段も2段もレベルの高いものにしている。久野ちゃんの「きゅーーーー」みたいな悲鳴、癖になるよね。あの声で「何かが中に入ってくりゅー」とか言われると犯罪の匂いしかしません。

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