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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 だから提クレバック劇場やめろやww、第10話。本編でギリギリまで張り詰めた空気を一切読まずにぶち壊す謎の10秒劇場。毎回楽しみにしてるせいで本編の内容が消し飛ぶんだよなぁ。

 この期に及んでまだまだ意外な展開が飛び出してくるのが今作のすごいところ。大して登場キャラが多いわけでもないのに、ここまで状況を引っかき回し、それなりに筋が通っているあたりが偉い。この辺りが、凡百の脚本家と岡田麿里の腕の違いだろう。鬱々としながらも、ちゃんと最後はハッピーなまとめを提供してくれるだろう、っていう安心感があるのもいいよね。

 さて、今回も様々な事件がまとめて起こっているので状況把握するだけでも結構大変。いくつかのトピックを分けて見ていかなければならないだろう。まず1つ目は、前回メインを務めたちより組の結末である。大方の予想通り、彼女の持つ「ルリグになりたい」という願いの逆流は、記憶の欠落として現れた。おそらく彼女はあの脳天気な性格もロストし、エルドラと出会う前の夢見がちで奥手な少女に戻ってしまったのだろう。初対面の状態で歩み寄った一衣に対しても、露骨な警戒心を表してすたこら逃げてしまった。ちより本人からしたら、一番の楽しみ、生き甲斐であったWIXOSSを失ってしまったのだから確かに不幸には違いない。ただ、これまたエルドラたちの予想通り、記憶を失うということは「不幸になったことすら覚えていない」わけで、これだけなら大したデメリットではあるまい。一衣のように外部にちよりを理解してくれる人は増えているわけで、きっと改めて友情を築き上げてくれるはずだ。何しろ、ほぼ同じ体験をしながら社会復帰に成功したぼっちマスターの一衣先輩がいるのである。多分、大丈夫。まぁ、どうやってちよりと改めて連絡取ればいいのか分からないけどさ(メアド知ってるだろうけど、不審がられてスパム扱いされそう)。ただ、以上の想定は「罰則が記憶の消去だけであった場合」にのみ成り立つものである。思い返してみれば、似たような状況だった一衣は、「WIXOSSを通じて知り合った友人との記憶の消去」にくわえ、「友人関係を築こうとすると身体的苦痛を伴う」というとんでもないペナルティも負ったのである。同様に考えるなら、ちよりは「カードゲームをやろうとすると身体的苦痛を伴う」くらいのペナルティがあって然るべきだが……まぁ、どうでもいいか。

 トピックの2つ目はクレイジーハッピーレズを通り越してついにサイコに覚醒することが出来たあきらっきーの晴れ舞台。この2シリーズを通じて最も感情が乱高下していた彼女のこと。愛に目覚めたり憎悪に燃えたり、悲しみに沈んだり歓喜に打ち震えたり、もう流石に彼女のメンタルも限界である。ウリスのことも好きなのか嫌いなのかすら訳が分からなくなり、蒼井晶としての全存在をかけたラストバトルは、常人では到底追いつけない次元の願いを胸に秘めての対決となった。結局、彼女はウリスへの思慕を捨てることはせず、最後に持った激情を死ぬまで抱え続けることで自我を保つことにしたようだ。「あんたの身体を、青井晶の愛が何度も何度も通過していく。ひっきりなしに循環する」。なんて素敵な台詞なんでしょう。やっぱりクレイジーレズたるもの、こういうネジの外れた思考が出来ないとね。男女の愛情と違い、物質的なつながりがどうしても弱くなるレズという関係性は、こうして精神的接合を求めてイカれていくのが至高です。ま、ぶっちゃけセレクターバトルに対する願いとしては「ウリスの傷を治してほしい」だけなので、大した内容じゃないんですけどね。これ、もし晶が勝ってたら夢限少女として具現化したミルルンが必死にウリスの傷の手当てをすることになってたんでしょうかね。もう大体直ってるっつーのに。

 トピックの3つ目は今回最大の山場となった、浦添伊緒奈の帰還である。システム面だけを簡単にまとめておくと、あれだけ気を吐いたにも関わらず、黒覚醒したタマに太刀打ち出来るはずもなく、晶はウリスにボコられて終了。そしてウリスは無事に願いを叶え、タマと契約して「ルリグになる」。しかし、この時タマは人間になり、浦添伊緒奈のボディを借り受けることを拒否。そのため、空っぽになった伊緒奈ボディには、現時点でルリグ業を強制されていたはずの「元祖伊緒奈」が収納されることになった。この事実と繭の台詞から分かることは、「タマもイオナ同様、なろうと思えば人間になれた」こと。そして「ルリグが望まなければ、たとえ夢限少女の契約が成立したとしても、顕現を拒否出来る」こと。まぁ、タマはルリグの中でも特別な存在なので、彼女にだけ認められた能力なのかもしれないけども。そもそもルリグがセレクターバトルを煽るのは「人間に戻りたい」っていう動機しかありえないので、普通は「復帰拒否」っていう選択肢はないからね。とにかく、タマというイレギュラーのおかげで、セレクターバトル始まって以来の珍事、「元の身体に復帰した少女」が誕生してしまったわけだ。

 元祖伊緒奈さんの様子を見る限り、彼女がセレクターバトルに勝ってイオナとチェンジしたのは、そんなに昔のことじゃない。やっぱりこのシステムが確立したのはここ最近のことなのだろう。彼女の願いは「浦添伊緒奈を辞めたい」という刹那的なものだったので、契約が成立した時点で伊緒奈とイオナはWin-Winの関係にあったはずなのだが、おかげで早速「別に人間に戻りたくないルリグ」というポンコツ在庫が出来上がってしまい、繭さんとしても困ったことに。常に人員が流動しているからこそセレクターシステムは意味があるのであって、窓の部屋で吹きだまられると、循環が停滞して残念なことに。今回のウリスのはっちゃけぶりのおかげでそれが無くなったのは良いことである。

 イオナを「ルリグ」と呼ぶ浦添伊緒奈さんは、話してみれば実に普通の子。財閥のご令嬢という重たい身分が面倒になってちょっと悪ぶってみたものの、やっぱり家を離れたら少し寂しかったという、普通の思春期のお嬢さんである。事情だけを話して、遊月の「もう二度とセレクターバトルに関わるんじゃないゾ」というある意味説得力満点の言葉を最後に、完全に舞台からはフェードアウトした。これでまた決着がついた人物が1人。なお、元祖伊緒奈さんのCVは能登麻美子。これにより、伊緒奈、タマ、繭、ミルルン、花代さんと、やたら大沢事務所の密度が濃い作品になってしまった。ここまで大沢が多いと、むしろ花澤がいないことに違和感があるレベル。

 さて、こうして伊緒奈の問題が片付き、改めてイオナは「ユキ」となって生まれ変わる。多分次回以降にエピローグが語られるだろうが、ウリスに負けた晶も事実上の退場と見ていいだろう。すると、のこされた人員は本当に一握り。チームるう子は、るう、ユキ、ユヅキの3名(とおまけの一衣さん)。対する繭陣営には繭本人と、悪の枢軸であるウリスの2名が残され、そこには囚われのお姫様であるタマが幽閉されている。タマは今回、一度は「黒タマ」となった自分を認めてしまう発言をしてしまい闇堕ちが危惧されたが、契約執行の土壇場で「他人の不幸」を拒否し、るう子への操を貫いたことでギリギリ「光の少女」に踏みとどまった。ただ、これが創造主たる繭の不興を買い、下手したらあとは永遠の幽閉状態である。「光の少女はやっぱり悪い子」という、ねじ曲がった繭さんなりの適当ジャッジは「この世界は彼女の気分一つでどうにでもなる」という絶対ルールがよく分かるものになっている。現在、対となる存在であるるう子の下にユキが確保されていることが切り札となるかどうか。

 で、この限られたメンバーの中でどのように話をまとめてくるのかと思っていると……ここでまさかの花代さんである。そうかぁ、確かにまだ彼女も結末を迎えてはいないのだもんな。ラストをハッピーエンドにするには遊月のポジションにも決着をつけなきゃいけないし、ここで花代さんが登場するのもある意味必然か。香月との関係性も上手くいっていると思われていた花代さんだったが、やっぱりお仕着せの愛情には限界があったのか、それともセレクターバトルの様子を見て不安定になっただけなのか。花代さんの世界も、まだ完全に幕を閉じていなかったことが仄めかされていた。偶然にも伊緒奈のバトルを目撃したため、彼女はどうやらこっそりとその事実を一衣に伝えてあげたらしい。「shadow-prince@rocomo」って、どんだけ厨二アドレスなんすか。しかも一衣が「知らないアドレス」って言ってたってことは、わざわざ新規で取得したんだよな。幼き日の遊月の残念な思い出から「影の王子」なんてアドレスにするあたり、花代さんも随分病んでいるのか、それとも単に遊月には気付いて欲しかったのか。彼女のメンタリティもまた謎なのである。結局、他人と入れ替わって生活していくなんてルリグシステムがまともに機能するはずがないんだよなー。この世界の女の子は何故かそれで平然としてるけどさ。さて、一体どうやって決着をつけるつもりなんでしょうね。

 今後の問題として、ルリグに戻ったウリスは誰かに「使われないと」物語に絡んでこられないんだよね。あと残ってるキャラっていたっけ? 次回、「真の闇! るう子のばあちゃんとウリスの黒い関係」に、デュエルスタンバイ! (無い)

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