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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「結城友奈は勇者である」 5→5

 ごめんな……なんか、某知人がやたらに盛り上がってたので尻馬に乗って盛り上がってみたけど……俺、このアニメにそこまで執着なかったんだ……。いや、悪くはないと思ったけども。

 まず、映像面は本当に素敵。最初は「いくら何でも観念的すぎるだろ」と思っていた樹海ワールドもラストの世界設定を見れば納得の出来だし、友奈ちゃんはパンチしか使わないってのに、不思議とバトル中の描写も盛り上がる。キャラは終始可愛いし、個々の萌えポイントは非常に高い。そして、すげぇアニメだな、って思ったピークは感想にも書いた5話目。流石にわずか半クールで世界を救ってしまう超絶構成には度肝を抜かれた。「総集編やんけ!」と言いながらも、実は案外そつなく必要な要素は拾い集めており、ギリギリ破綻しないレベルで収めたのは素直にすごいと思う。そしてそこからは「第2部」である「現実激闘編」が幕を開け、毎週毎週障害を抱えた少女達の苦闘に胸を痛める日々が続く。ぶっちゃけ、視聴してる間は充分盛り上がるのである。何度も自死を試みたことを告白する東郷さんの濁った瞳も救いようのなさがゾクゾクするし、ことラス前のにぼっしーの大立ち回りに至ってはボロ泣きしてしまったのも事実であるので、そういう意味では完全に制作側の狙い通りだ。夏凛ちゃんの勇者部五箇条はあまりに王道すぎて卑怯なくらいに盛り上がった。また、闇落ちする東郷さんの様子も実に蠱惑的で、あのまま世界をぶっ潰すことに成功してくれていれば、伝説に残る名ヒロインになった可能性もあるのだ。

 しかし、そうはならなかったんだよねぇ。「なんか分からないけど助かっちゃった」んだよねぇ。ハッピーエンド自体は悪いことだとは思わないし、そこまで投げっぱなしというわけでもない。ただ、筋立てとしてのかみ合わせは良くないよね。まだまだ神樹様とバーテックスの戦いは世代を超えて続くという「課題を残した終わり方」であっても、あそこで世界が修復し、勇者部が回復してしまうと、「それまでの設定は全部茶番であった」というガッカリ感はどうしても発生してしまう。あそこまで必死に友を想った東郷さんの信念や夏凜ちゃんの生き様は結局「なんか勢いでどうにでもなるようなこと」レベルだったことになり、尊い犠牲と思われていた乃木さんの存在も、「友奈ちゃんに比べると世渡り下手だった残念な戦闘員」でしかなくなる。ひっくり返したちゃぶ台の上には、ひっくり返しちゃいけないものがたくさん乗っていた気がするのだ。そういう意味で、やっぱりあのエンディングは一考の余地はあったのではなかろうか。

 また、どうしても「まどマギ」と比較してしまうというのもネックの1つ。ここで「なんでもかんでもまどマギ厨はー」と思ってはいけない。しょうがないだろう。どう考えたって制作側はまどマギを意識して作っているのだから。そうして比較してしまうと、友奈の存在に後ろ盾がないこと(まどかにはほむらが作った因果の複層構造という一応の「理由」が存在している)、世界を司るシステムに理由が無いこと(世界を明かしてくれた親切なインキュベーターに比べると、神樹様はあくまで結果だけで経過報告するだけの「後付けし放題」な存在である)などが引っかかる。わざわざ髪の毛の色をまどほむに合わせてラストの友奈・東郷のカップリングを強調したり、途中参加の花凜ちゃんのメンタリティが杏子のそれと無駄にリンクしたり、「せめてもう少し差異を出しても良かったんじゃ……」というのも気になるといえば気になる。そういう意味では、比較対象の無い犬吠埼姉妹の挙動が一番興味を持って楽しめたところかな。4話カラオケ回とか、後から見ても割と泣けるセッティングになってるしね。

 まぁ、色々と気になる点は多いのだが、何も無下に「悪い」と断じているわけでもない。あくまでまどマギとは目的意識が違ったということである。本作はまどマギとの大きな違いがあり、それはあくまで「ゆゆゆ」ワールドの端緒として作られた作品でしかないという、バックグラウンドの大きさである。本編最後に「友奈編」と冠されていたことや様々なメディア展開から分かる通り、このアニメ作品は「○○は勇者である」という1つの世界を舞台にした様々な物語のスタート地点なのだろう(乃木さんの方が過去話だけど)。結城友奈の物語はとりあえずこれで幕を閉じる。神樹様による生け贄の撤廃という大きな仕事を成し遂げた「数多の勇者の1人」として結城友奈と讃州中学勇者部は今後歴史に名を残すのだろう。後の物語は、「まだ描かれていない」だけなのだ。それなら、まだまだ破綻した部分や分からない部分はたくさんあってもいい。まだまだこれから、他のところで語られるかもしれないのだから。さて、本作のヒット次第では次なるステージもアニメでお目にかかれるかもしれないけど、どうなりますかね。

 最後は当然中の人の話だが、まー、とにかくぱるにゃすがんばるにゃす! ぱるにゃすは本当に不思議な役者で、代表役となった小紅ちゃんもそうだったけど、特別上手いとは言えないはずなのに、なぜかキャラとのシンクロ率がやたら高くて、1つ1つが見事に「はまる」。友奈ちゃんがぱるにゃすで、ぱるにゃすが友奈ちゃんで。この不思議感覚は癖になります。コンシュマー向けに丸くした汎用型りえしょんみたいな不可解なパーソナリティも恐ろしくてよいね。その他、若さを武器に躍進する黒沢ともよちゃん、愛されキャラのワイフ、みもりはみもり、そして全てをとりまとめる我らがおかん、内山ゆーみん。ゆーみんのビーストテイマースキルは、本人が望まないのにどんどん上がる一方だよね……。

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