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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 「ケーキなんてどうでもいいですよ」→「ケーキに人生をかけている人もいるんですよ!」っていうシャチョウのレスってなんかクソリプっぽい、第18話。そんなこと言われてもしらねぇよ、って思うけどね。まぁ、あの会話の流れだとシャチョウが言ってるのはまた意味が違うんだけどさ。

 2期目が始まった時点で、いつかは来るんじゃないかと思っていたものがついに訪れた。そう、その名は「慢心」。ホールが埋まるようになり、固定ファンが付くようになった少ハリ、そろそろ自分たちが「人気者だ」という認識は肥大化し、悪影響を及ぼし始める頃だ。いや、普通ならもっと前の段階で訪れていることだろう。昨日までは単なる平凡な男子高校生だったり、ヤンキーだったり、ミュージシャン志望だったり、そんな連中がすったもんだの末にステージに上がり、いつの間にか女の子に黄色い声援を浴びせられるようになっている。もう、とっくの昔に天狗になっていてもおかしくないシチュエーション。それでも、少ハリの面々は独特のメンタリティとシャチョウやてっしーの教えのおかげで「謙虚さ」を忘れず、これまでまっとうなアイドルとして活動してこられた。

 颯は元々よく分からない精神性の持ち主であり、未だに自分がわーきゃー言われることにピンと来ていない。彼は慢心とはほど遠い。キラはある意味常に慢心しているようなものだが、自分がやるべきことをメンバーの中で一番分かっている男。どんなときでもシャチョウたちの決めたことは守ろうとしているし、客の前では完全に「アイドル」になりきることが至上命題であるから、決してそこに慢心は無い。トミーはアイドル活動が出来ることに喜びを見出しており、ステージ上で歌えること、パフォーマンスを見てもらえることに多大な感謝の念を持っている。客への感謝を忘れない彼も、慢心にはほど遠い存在だ。ちょっと危なっかしいのは生馬であるが、彼はメンバーの中では一番スキルが覚束ないという負い目がある。単純な性格なので「もっと練習しなくちゃ」という向上心は常にポジティブな効果をもたらし、上からの締め付けに対しても、嫌々ながら義理堅く従っている。元々ヤンキーってのは集団の中でのルールは守る傾向が強いのである。そうなると、最初に「慢心」に取り憑かれてしまうのは、残った1人、春であった。

 春の場合、少ハリとして活動しているモチベーションも多大な影響を与えた。元々「ミュージシャンになりたい」といってギターを買うという、この年代の青少年にありがちな方向に突っ走ったのが始まり。そこから音楽で一度つまづいて、あまり望まなかったアイドル路線を気付けば何となく歩いているだけ。そんな状況で半端に人気が出てしまうと、モチベーションは崩れ、「もうこれで充分じゃない?」という慢心と諦観が生まれる。颯とはまた違った意味で将来への展望が見えずに悩んでいた春は、現在の「アイドルとしての地位」にぬるま湯のような居心地の良さを覚え、それを全て自分の世界、自分の功績だと過信してしまったのである。てっしーにどれだけ怒られても、「自分がやって、自分が出した結果に、なんの文句があるものか」と反発してしまうのはそういう理由からだった。

 しかし、現実は甘くない。ルールがあるのは、守った方が良いからだ。勝手な行動をし始めた春は、まずはてっしーに目を付けられ、次にメンバーからもいい顔をされなかった。それだけならばまだ問題は小さくて済んだが、ついに、ファンの前でも勝手な行動に出てしまい、自分が築き上げてきたと思っていたものが、どれだけ脆弱だったかを思い知らされることになる。ステージ上でのパフォーマンス失敗と、その後の彼の表情は、最初は爆笑してしまったものだが、見ているうちになんだか泣きたくなってきた。この客の反応は……流石に可哀想だよなぁ。いや、そりゃ毎回毎回同じことをやる「決まり事」があったのを勝手にぶち壊した春が悪いに決まっている。ファンだって「いつものコールが来るぞ」と思って待ち構えていたのに肩透かしをくらい、慌てて修正しようと墓穴を掘る春を見たら二の句が継げないのは仕方ないだろう。でも、もうちょっと何か、頑張ってやれよ……。あんなん、メンタル弱かったらもう二度とステージにあがれねぇぞ。その後の生馬のコールはちゃんと反応があったのがことさらね。まー、あの1回のステージとして見た場合には生馬のナイス(?)フォローのおかげでやけどは小さくて済んだみたいだけども。うーむ、こういうところで油断していると突然ぶん殴られるあたり、やはり少ハリは油断出来ない。

 こうして痛めつけられた春を修復するのは、毎度お馴染み先輩の役目。今回登場したのは、引退後にケーキ屋を営んでいるという風原乱である。まぁ、細かいやりとりについては「なんかよくある大人の訓話」なのではしょるが、とにかく打ちのめされた春にとって、笑いながら悩みを聞き、ケロッと受け入れてくれる度量の大きな大人の存在というのは割と効果的だったようだ。自分の人生を何となく既定路線として設定してガッカリしている春に対し、「そんなもん、若僧が分かるわけねぇだろ」と一蹴してもらえれば、それはそれで元気が出る。その結果、「分からない方向性をもっと思い切りぶっ飛ばしてみよう」という開き直り方になったのはどうかとも思うのだが……元々内側にこもりがちな春なので、ちょっと弾けてみるくらいがちょうどいいのかもしれない。あのグラサン、かえって目立つ気もするけどな。

 これで2期目の春のお当番回は終わり。1期目の担当回が割と適当だったので、今回はそれなりに内情まで突っ込んでもらえて何よりであった。でもまぁ、最後のサングラスライブは後で確実にてっしーに怒られてると思うけどな……。

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