ロザクリ→かおりゆい クリロザ→ゆいかおり、第19話。うむ、これなら仕方ない。今週のお話を一言でまとめるなら、「裸祭り」だ。全裸はそこまで多くないが、登場した女性キャラのほとんどが最低でも半裸だ。もっと具体的に中身を説明するなら、「アンジュがパンツをはかされ、最終的に脱がされるお話」だ。これでいいのかクロスアンジュ。これしかないぞクロスアンジュ。
何か話進んだっけかなぁ。単に「エンブリヲさんやりたい放題」っていうだけのお話だったなぁ。あれだけアンジュ憎しで殺意すら燃やしていたサリアにわざわざ生け捕りを命じてステルスローズトライアングルさせるあたり、既に鬼畜の要素は満載なのであるが、どうやらアンジュに対しては単なる人間という以上の価値は見出しているらしい。でないとわざわざ生け捕り指示は出さないからね。やっぱり「皇家の血」なのかなぁ。でもその割にはお兄様は余裕で見殺しにしてたし、シルヴィアちゃんも完全に精神疾患の可哀想な患者さんだったし……アンジュだけ何か特別なことがあるとしたら、「皇家+ノーマ」の組み合わせなのかしら? ジルさんがエンブリヲの昔の女で、彼女もノーマだったことを考えると、エンブリヲはノーマの中から何かを選別したいという気持ちがあるのかもしれない。元々旧地球の人間はドラグニウムを摂取してドラゴン化しており、そのドラグニウムから恩恵を得ることが出来るの新地球人のマナ使いたち。ある意味でエンブリヲが作り出した惑星の、「理想の住民」の形であるはずが、エンブリヲさんが追い回すのはノーマばかり。つまり、マナを使えない人間の方が彼の今後に必要な存在? まぁ、そりゃドラゴンだってアウラだってそのうち失われるものには違いないのだから、マナに頼ってばかりの人間じゃそのうち駄目になるかもしれないけど、それならハナから新しい地球なんか作らなきゃ良かっただけの話だからなぁ。未だにエンブリヲさんの目的はよく分かりません。まぁ、ひょっとしたら単に「神に等しい自分の予定外のことをしでかしてくれる規格外の女の子といちゃいちゃしたい」っていうだけなのかもしれないけど。だから今回のアンジュの反撃にもゾクゾクしちゃったわけで。惜しいな、ジルさんもあんなに従順にならずにツンツンし続けていればずっとエンブリヲの庇護下で幸せになれていたかもしれないのに……。
エンブリヲの庇護といえば、今回は裏切り三人組の各々の立ち位置の差が割と面白い。一番共感が得られるのは、徹頭徹尾冷静に立ち位置を定めているエルシャさんだろうか。彼女にとってのエンブリヲは「恩人」である。生き甲斐だったノーマの子供たちはサラ子やお兄様の騒乱で全員命を落としたはずだが、エンブリヲの神パワーで復活。更に「子供って素敵だよね! 人類の宝だよね!」というエンブリヲの胡散臭い説得にコロリと落ちて、エルシャさんは私立エンブリヲ幼稚園の園長さんとして後進の育成に精を出している。まー、いくらか短絡的な判断であるとはいえ、人命をたくさん救ってくれたというのは事実であろうし、エルシャさんの望みを叶える上でエンブリヲは特に間違ったことをしていない。彼女が人生の第一目標を叶えるため、エンブリヲの傘下に入り、静かにアンジュと対峙しているのは納得出来るところだろう。
同様に命を救われたのが明確なのはクリスちゃん。「敵の雑魚兵士の悪あがきに狙撃される」というあまりに情けない最期を迎えようとしていたクリスも、エンブリヲの神パワーで救出された。そこでエルシャと同じく「恩人」としてエンブリヲに従うならば普通のスタンスだが、何故かクリスちゃんは「エンブリヲ君」を「友達」と認識した。おそらく、宗教法人の胡散臭いトップのごとく、エンブリヲは他人に欠けているものを見抜く眼力に優れているのだろう。昔から友達付き合いが下手でぼっち傾向だったクリスの心に入り込むのに、恩人ではなく「友人」として接するのが一番手っ取り早かった。まぁ、本当にお友達ならそれでいいんだけどさ。でもヒルダもロザリーも「見捨てた」わけじゃなくて「どうしようもなくて手が出せなかった」だけだぞ。それで裏切ったと思うのは、流石にロザリーさんが可哀想だと思う。ロザリーさん、これまでの登場シーンの中ではクリス撃沈シーンが一番頑張ってたんだから、その辺は認めてあげてほしかった。まー、結局最初から友達でもなんでもなかったって可能性はあるが。
そして、そんな微妙なクリスなんかと比べても段違いでみっともないのが、我らが魔法少女サリアたんである。やっぱりアンジュに狙撃されて死にかけてたんやな。こんなみっともない死に方は嫌だ! と暴れているところにエンブリヲさん登場。そして、サリアの心にぽっかりと空いた穴は「上司」であり「敬う対象」であることを読み解き、ジルと入れ替わりで理想の支配者として哀れな子犬となったサリアを飼うことにした。魔法少女になりたがっていて、自分を満たしてくれる相手を探して彷徨う女の子を口説き落とすのなんて、百戦錬磨、千年選手のエンブリヲには朝飯前である。まぁ、例によってサリアさんの現在の状態はすこぶる面倒臭いわけだが……多分、どっかで裏切られてぶっ壊れるんじゃないかな。最終的にメンバーの中で一番可哀想な扱い受けてるのって、ダントツでサリアさんだよなぁ……一応、アルゼナル基地内では見られなかったベッドシーンがあったので、肉体的にはみたされたものだと思いたい。良かったな、これでジルさんとは竿姉妹だ。
そうそう、可哀想度合いで言ったら、「ミスルギ城の愉快な仲間達」こと、シルヴィアちゃんとリィザさんのコンビもいましたね。ムチ、八つ当たり、そして心神喪失。シルヴィアちゃんハネ満です。リィザさんもよりによってそんなところで飼われる羽目になるとは、とんだ災難だったな……あのマスクはなんやねん。しかし、同じ車椅子・妹・サンライズアニメという共通点があっても、ブリタニア皇国のナナリー姫様はあんなに高潔な人だったのに、シルヴィアさんのガチクズっぷりは……まぁ、姉譲りか……。今作では2番目に不幸な死に方が似合いそうなキャラですね(1位は独断と偏見でサリア)。
で、こんな愉快な仲間達に囲まれながら、エンブリヲさんは楽しい毎日を過ごしており、アンジュもそんな愉快なお友達の輪に入れてあげようっていうんで、とりあえず洗脳。レイプ眼になったアンジュを意味もなく脱がせて露出プレイを楽しもうとした矢先、アンジュの「とにかくなんにでも逆らわないと気がすまないマインド」にタスクの記憶(濡れ場未遂)も協力し、なんとかギリギリで操を守りきった。エンブリヲの台詞から言って指までは確実に入ってるわけだが、まぁ、タスクが毎週クンニしてたわけで、それくらいはノーカンである。むしろ唇ガリッとやってのハイパーなディープキスでM気質のエンブリヲ君はゾクゾクしてる。銃で撃たれても顔色一つ変わらないのにちょっと噛まれただけでびっくりする系男子。まー、あのマインドコントロールで何とでもなると思ってたのだろうが。でも、どうせ洗脳して従えさせるだけなら、アンジュだろうが誰だろうが一緒な気がするんだけどね。抗うところまで織り込み済みかな。ただ、アンジュは現時点で完全に捕虜の状態であり、最後の頼みの綱であるヴィルキスだって厳重に封印されているはずなのだが(……されてるよね? まさか適当に乗り込んできたヒルダに簡単に見つかるような場所にほったらかしにしてないよね? ね?)。一体どうやってここから逆転の手を打つのか。よりによって反抗勢力の筆頭であるはずのジルさんが昔の男の呪縛でもうめげそうなんだけど。現在の手駒として使えそうなのは、行方不明のタスク&ヴィヴィアン組。そしてヒルダ、サラ子くらいか。中の人でいうと宮野&桑島&やまとなでしこである。……強い、強すぎる。
結論:今週のハイライトは大量の酒瓶と一緒にゴロゴロしてた人。
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