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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 前野・玄田・細谷・安元……声ひっくいなぁ! 第5話。内山君だけやで、それなりに高い声の男は。まぁ、そういう店ってことなんだろうな、クイーンデキムは……(どういう店だ)。

 そっち方向に転がるのかよ、っていう、ちょっと予想外のお話。なるほど、確かにあれだけオープニングに「あっち側」の関係者が登場してるのだから、そろそろ本編にも絡んでくるわな。いいぞ、別に裁定してなくてもちゃんと面白いものが色々と出てきている。そのための前提条件として、画面の質がとにかく高いってのはあるんだけども。画がとても好みのタイプで、男性キャラは(ジジイも含めて)イカしてるし、女性キャラはまんべんなくエロくて美人さん揃い。普段だと外野が乱入してきてわちゃわちゃするのでどうしても関係者側の「完成された」連中はあまりまとまって登場しないのだが、今回はほぼ「そっち」オンリーのお話なので、モブがおらずガッツリとキャラが描かれているので、魅力も普段の2割増しである。ノーナさんのぴしっとしたデキる女風のおめかし可愛い。立ってるだけでも絵になる、瀬戸ちゃんのシュッとした立ち姿も綺麗。クローゼット開けたらあのエロ衣装しかぶら下がってないのはちょっとワロタ。なんか意味深なナイトドレスっぽいのもあったけども、あれはなんだろうね。「来店時」の回想シーンだと、すごく普通にジーパンにトレーナーで来てたみたいだから、少なくとも彼女の生前の持ち物ではないと思うのだけども。寝間着もちゃんと用意してもらってるみたいだし、案外クイーンデキムでの生活も悪い待遇ではないようで一安心である。こうして集まった愉快な仲間達が、ピリッと緊張感のあるコンテでもって意味ありげに動いてくれるので、いちいち気が休まらず、次に何が出てくるかドキドキしながら見守ることが出来る。やっぱりこの雰囲気好きだわ。

 さて、そんな不可思議なお店の中、お手伝いの瀬戸ちゃんの存在を巡って、どうやら裁定者さんたちはちょこちょこともめ事があるようだ。今回ついに判明した事実は、彼女が「記憶を持った死者」であったということ。クイーンデキムに訪れた際、生前の記憶、自分が死んだということを覚えているというイレギュラーな来客。これじゃ裁定出来ない、ってんで、デキムはノーナさんに相談し、一旦保留扱いになったという。その後彼女がすっかり記憶を失ったのは、ノーナさんの力なのだろうか。記憶消せたならさっさと裁定に入ればいいやないか、とも思うが、ひょっとしたら「全記憶消し飛び」なのかな。だとすると流石に裁定には回せない。なんだか色々不可思議な子だ。いや、それよりどっちかっていうとそんな極端な記憶の出し入れしか出来ない裁定者サイドの不手際の方が謎だけども。もう、ゲームやって記憶呼び起こして暗黒面を見せるなんて面倒臭い手順にそこまで大きな意味はないんだから(少なくとも過去3話を見る限りではね)、どう見ても悪い人じゃなさそうだし、さっさと転生側に送っちゃえばいいんじゃないのかね?

 ただ、「記憶を持ったイレギュラーな死者だった」というのはあくまでもデキム視点でのお話。今回喧嘩していたギンティに対して、デキムがそう言っただけである。つまり、実際に瀬戸ちゃんがそうした「単なるイレギュラー」であるかどうかはまだ分からないということだ。まぁ、ノーナさんレベルでも同じ認識ではあるようだが、その上には更に1つ上のお花が咲いてるジジイもいたので、まだまだ油断は出来ない。何しろ、平気で「記憶テスト」と称して人形を送り込んでくるような連中だし、この空間だったら何があっても不思議じゃないわけだし。瀬戸ちゃん、案外もっと重要な何かを抱えてやってきた使者である可能性も。ノーナとのつながりを暗示させる絵本の記憶とか、彼女の様子を見続けて少しずつ変化を起こしているデキムとか、単なる死者じゃない要素も多いのである。まぁ、デキムさんはこれまでずっと1人で仕事をこなしていたのだとしたら、隣に生身の女性が居座るようになってドギマギしてるだけなのかもしれないけどさ。「人間っておもしれぇ」ってなもんでね。

 結局、今作は瀬戸ちゃんの存在が一番の謎ではあるのだが、それに負けないくらいにデキム自身も謎を孕んでいるのである。彼は裁定者5年目でまだまだ若手のようだが、それ以前に一体どういう存在だったのかがまず分からない。今回お花ジジイ(オクルスというらしい)は「裁定者は辞めようと思って辞められるもんじゃない」と言っており、逆に言えば「なりたいからってなれるもんでもない」だろう。つまり、デキムが裁定者になったのには何らかの理由がある。そして、彼の趣味である人形作りと、彼自身のどこか生気の抜けた人形のような人物造形のつながりも気になる。瀬戸ちゃんと仕事をすることによって少しずつ人としての感情に触れつつあるように見えるデキムだが、今後彼の人生に何か大きな変化は訪れるのだろうか。

 これまでは、裁定者ってのはデキムとかノーナさんとか、どっかで人間と壁を作るために無感情なものに設定されていると思っていたのだが、今回登場したギンティのおかげで、それは一般論ではなくてあくまでデキムの個性だということが判明した。ギンティさんはすげぇ普通に「人間を馬鹿にしてる神様サイドの人」である。まー、そりゃ何年も面倒臭い裁定を繰り返してたらだんだん人間嫌いになるのは当たり前だろうし、完全に無感情で仕事なんて出来るわけ無いよね。他にもクラヴィスとか、色んなディスプレイで死人の情報管理してたおねーちゃんとか、裁定者サイドも割と表情豊かな人が多いのだよね。瀬戸ちゃんも、なんでよりによってデキムのところに転がり込むことになってしまったかなぁ。この先、どういう方向に話が膨らんでいくのか楽しみである。

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