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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 ゴスロリ様のマイバット(意味深)、第21話。もし本当に買ったとしたら、バットケースに入れてバッセンに通うゴスロリ様が目撃されるのだろうか。シュールだ……。夕暮れの町中とかで見たら怖くて逃げ出す自信あるわ。

 前回終わったかと思っていた要素があんまり終わっていなかったというお話。1つはサブタイトルにも掲げられている通り、平岡を中心とした「仕事の質」のお話である。前回の円さんとの喧嘩では最終的に謝罪し、平岡を巡るエピソードは一段落したものかと思っていたのだが、たかだかあれだけの事件では(興津さんが最強であることは分かっても)なかなか数年間培ってきた生き様には替えが効かないようで。平岡の仕事は相変わらずの状態が続いていた。「三女」製作を巡る他のパートの進行は不気味なくらいに順調であり、唯一宮森が頭を悩ませるのは平岡のことだけ。あの瀬川さんからはっきりと「平岡は使えない、タロー以上に使えない」とまで言われてしまい、これまでは腫れ物のように扱ってきた平岡に対しても、いよいよ正面から向き合わねばならなくなった。

 「正しいヤツ」と「悪役」の間をたゆたっている状態の平岡。彼のスタンスは相変わらず単純に割り切れないところにあり、序盤のタローのように「本当に心底駄目だからどうしようもない」という状態でもないし、編集の茶沢のように欠片もやる気のないクズでもない。そのことをサポートする状況証拠はどんどん宮森の回りに集まってきており、端的には今回初登場した新たなスタジオの社長、磯川との関係性などにも確認できる。学生時代は非常に真面目で、アツくアニメ製作を語っていたという平岡。矢野さんが彼のことを頼りにしていたのはそうした時代の彼を見ていたからであり、根っこの部分では「仕事に対する熱意」を持ちうる人間なのである。あまりに簡素で人間味の感じられない彼の私室でも、読んでいる本はアニメのデザインに関する資料だったし、「ネコが懐いてくる」なんてアニメ的に分かりやすすぎる「善人」フラグもくどいくらいに彼の本質をサポートしている。なお、ネコの名前がケメコなのは単に監督つながり。きっとCV千和に違いない。

 しかし、そんな彼が実際に行っている作業は、前回円さんに怒られた状態から変わってはいない。「スピードが維持され、最終的な完成形があれば問題無い」というスタンスにより、ついに原画担当の瀬川さんからは駄目出しが入る。考えて見ると瀬川さんって遠藤さんとぶつかったり絵麻ちゃんに駄目出ししたり、なんやかんやで人とぶつかることが多いポジションだよな。それだけ原画マンってのは障害の多いお仕事ってことなんですかね。とにかく、真面目な彼女には平岡の仕事ぶりは我慢出来なかった様子。仕方なしに説得に挑む宮森だったが、彼の激情には一瞬たじろいでしまっていた。これも仕方ない。何しろ、平岡の「怒り」は、制作の人間、アニメ業界の人間ならば誰しも持って然るべき「必然の」怒りだったからだ。宮森が彼を理解できないのは、極論すれば「運が良かった」から。ムサニという恵まれた環境で業界のイロハを学ぶことが出来たし、壁にぶつかっても仲間や先輩が支えてくれたので、「業界の見たくない部分」はそこまであけすけに見せられずに済んでいた。しかし、平岡は違ったのだろう。ままならない人材、動かぬ資金に伝わらない意志。そんな苦境で、制作進行を務める彼の心労は重なり、最終的には現在の「とにかくあがれば良し」のスタイルを形成してしまった。怒りの矛先は「業界全体の理不尽」に向けられたものであるから、確固たる対象もなく、それ故に解消の見込みもない。そんな彼の挫折を、誰に責める事が出来るだろうか。

 しかし、ムサニはそれを許さない。宮森はそれを良しとしない。いや、良しとしないということを、今回ようやく決意した。今回の2つ目のトピックは「アニメを作るモチベーション」のお話。これまでも何度となく取り扱われてきた「何故仕事をするのか」という問いかけに対し、今回は色々な立場の人からストレートな答えが返ってきたし、宮森自身も、煮詰まってきた現状の中、自分の気持ちを問い直すことが出来た。どれだけの理不尽に叩きのめされても、「良い物が出来る」達成感には代え難いものがある。めでたく放送を開始した「三女」1話には、彼女を奮い立たせ、決心させるだけの力があったようだ。改めて平岡と対峙した宮森は、見事に彼を説き伏せる事に成功した。かつては面接で蹴られてしまった会社の社長だって、「制作らしい面構えになった」と彼女を(すげぇ適当に)褒めてくれていたし、2年目とはいえ、そろそろ彼女もいっぱしの「業界人」になれたのかもしれない。平岡も、そんな宮森とムサニ全体の意気を見せつけられ、そろそろ変わらなければいけない頃合いだろう。大丈夫、あの矢野エリカ嬢が信頼している男だ。きっと立ち直ってくれるさ。それにしても、矢野さんといい井口さんといい興津さんといい宮森といい、ムサニの女は本当に強いよな(久乃木ちゃんもある意味最強ではある……)。

 あと、割ととってつけた感の上山高校勢揃いますよ的要素もちょこっと。もうりーちゃんは完全に中枢部なので問題無いとして(今回ジャンプしてたところのスカートが凄く気になるのはおいといて)、いままで完全に蚊帳の外だった美沙ちゃんがすげぇ強引に乱入。……でもまぁ、その程度の介入しかできないよね……やっぱり5人のバランス配分間違えた気がするな。いっそ作画チーム2人でもシナリオ回せた気もする。まぁ、今回美沙ちゃんのおかげでヘロヘロになった可愛い絵麻ちゃんが見られたので良しとするか。そして最後の1人であるずかちゃんは……もう、入ってくるチャンス無い気がするんだが……どうしたらいいんだろうね。最終的なクレジットで「居酒屋店員」になってたらどうしよう。

 なお、今回磯川さんが話してた「絵も描けないくせに制作に入って」云々って、全部水島監督自身の話だよな。まぁ、あのおっさんが「クリエイターに場所を提供したくって……」とかいう高い目的意識で動いてるのかどうかは知らんけども。スタジオバルセロナ(現ディオメディア)を立ち上げる時にはツトムも一役買ってたような記憶があるのだが、ひょっとしたら勘違いかも。まぁ、こうして良い作品を作り続けてることが業界への恩返しではあるわなー。いい話やで。

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