「めだかボックス」のこと

　突然だが、現在ジャンプで連載されている「めだかボックス」が好きだ。「うわ、キモオタがマジキモい」と言われると返す言葉は特に用意していないが、何とか打ち切りを乗り越えて連載を続けて欲しいくらいには好きだ。

　主な理由はやっぱり絵柄ってことになるだろうか。まだ一般誌での連載が２本しかない気がするのにずっと昔から色んな意味でお世話になっている暁月あきらのアニメ調の絵が、最近のジャンプでは毛嫌いされているのか知らんが、割と個性が出ていて気に入っている。そして、雲仙編から打ち切り回避のため（？）に突入したバトル展開だが、バトル描写も結構描けているのではないかと思う。乱神モードに突入しためだかとかはいかにもジャンプらしいし、階層を分断して自然に生徒会の面子が1対1の対決構図になるように作られたストーリーラインも、王道と言ってしまえばそれまでだが、うまいこと出来ている。そして各々のバトルについても、きちんと盛り上がる戦闘シーンではないか！　一時は一気に敵幹部が並ぶという連載的に危険な展開になっていたが……そのままバトル展開でも画面のクオリティは落ちていない。もちろん、個人的には初期の通りの日常お悩み解決学園ものになってもらっても何の問題もないけど。

　でもまぁ、最近のジャンプではやっぱりウケてないんだろうなぁ。とは思う。そこで、打ち切られる前に、やっておきたいこと、書いておきたいことが１つある。声オタの特権、脳内アフレコである。実は連載のかなり初期から声は(脳内で)当てていたのだが、最近はジャンプコミックスはVomicというWebコンテンツがあり、そこでは既にキャストが配されている。ただ、これはそのままアニメ化に繋がるかといえばそうでもない、一時しのぎみたいなものである。Vomic版キャストがあっているかどうかも含めて、少しキャスティングを夢想してみたい。

○不知火半袖：こやまきみこ（今野宏美）

　いきなりめだかじゃなくて半袖なあたりがナニだが、これだけは譲れない。この漫画で一番好きなキャラは、文句無く半袖だ。ファンとしては最近の彼女の出番の少なさは残念至極。さておき、Vomic版は加藤英美里だが、前も書いたがやっぱり英美里では少し弱い。半袖ありきの「めだか」なのに！　というわけで、個人的に希望するのはきみきみですよ。㌔㍉㌔㍉。まぁ、単に見た目が小萌先生クリソツだからなんだけど、今となってはこれ以外考えられない。一応第２希望は今野宏美だが、基本はきみきみ１択で。きゅぽきゅぽ音は忠実に再現してくれないと駄目。

 

○黒神めだか：伊藤静（高垣彩陽）

　メインヒロインのめだかは、通常（凛）、愛情（デレ）、異常（乱神）の３パターンがある面倒な役。Vomic版は豊口めぐみが担当しており、流石の貫禄を見せている。ただ、個人的にイメージしていためだかよりも少し音域が高いんだな。めぐーだとどうしてもデレた時の声が浮ついちゃう気がするんだよ。ここはベタベタながら、生徒会長役には御前に入ってもらうのが妥当かと。集英社作品との相性もいいし、安定した仕事が期待できる。上記のこやまきみこと足し合わせるという意味合いもあったりなかったり。もう少し冒険したいなら、最近ほんと一押しの高垣彩陽。音域が広く、面白いキャラクターが飛び出すことが期待出来る。

 

○人吉善吉：谷山紀章（寺島拓篤）

　主人公の善吉は、根は真面目で実に素直な好青年なのだが、ちょっとヤンキーを気取ってみたいキャラクター。Vomic版は神谷浩史で、流石に「西尾維新作品との相性の良さ」を見せているのだが、実はこれが一番納得いかない。神谷兄ぃはうまい人なのだが、単純そうで複雑な善吉をやるには、真っ直ぐ過ぎる気がする。もともと荒れてた時期もある善吉のちょっと浮つきながらも愛らしい部分を出すのは、きーやんでどんぴしゃだと思う。「デビルかっけぇ！」「サタンかっけぇ！」などの無茶苦茶な台詞もきーやんなら違和感全く無し。下手したら実写版でもいけますがな。次点はもうちょっと腐女子に媚びてみて、ギャグと硬派のバランス感のいいてらしー。いざと言うときにはきちんと主人公としてキメられるだけの技量は欲しいところ。安易に福山じゃなかった部分は評価したいが、神谷兄ぃは流石に飽きた。

 

○阿久根高貴：高橋広樹（杉山紀彰）

　素肌にジャケット、半裸の変態というとどうしても真っ先に小野Ｄが浮かんでしまうが、ここは敢えて外したい。阿久根は柔道界のプリンスという質実剛健な側面、破壊臣と呼ばれる刹那的な側面もあるので、小野Ｄだといささか頼りない。ここはチンピラから中学生まで、幅広い活躍が可能な高橋広樹くらいの声質なら安定しそう。当然、腐女子層にもウケは良い。もしくは、ちょっと変態成分強めでいくなら杉山紀彰氏なんかが面白そう。ジャンプ作品ならお馴染みだし、ちょっと癖のある秀才の活躍が期待できるはずだ。

 

○喜界島もがな：中原麻衣（井上麻里奈）

　実は一番悩ましいのがこのもがなちゃん。作中でイメージがかたまりきってないせいだと思う。水中運動会編だと無口キャラだけど、それ以降だと天然要素が強い、ぶりっ子要素も入ったキャラクターにも見えるんだ。前提条件として、とにかく声が出せることが必要。となるとある程度声はキンキン声の方がいいのかとも思う。となると……実力で選ぶと中原になるかなぁ。実力派を置いてしまうのはひいきな気もしますが、わたくしはあの１３話からこの作品を本気で応援したいと思うようになった人間ですので。次点は一応似たようなスタンスだと麻里奈か、小清水あたりだと思われる。

 

以下、代案まで考えるのめんどいので１キャラ１キャスト

 

○鍋島猫美：高木礼子

　飄々と軽い関西弁のイメージ。野田順子でもいいんだけど、もう少し音域を上げてこの人。鍋島先輩もいいキャラだよね。もっと活躍してほしい。

 

○鬼瀬針音：植田佳奈

　「眼鏡キャラで規則や理屈にうるさいチビ」って、何故か植田佳奈のイメージがある。何でだろう。

 

○雲仙冥利：皆川純子

　これは異論がある人は少ないんじゃないか。一応朴璐美の可能性も考えたけど、流石にそこまで野太くないでしょう。

 

○雲仙冥加：水原薫

　正直、このキャラは実際どんな風にしゃべってるのか想像出来ないから声もイメージ出来ないんだよね。どうせならぱぷりおーんな水原さんが苦戦してる姿でも見たいかな、と思って。

 

○黒神真黒：鈴木千尋

　もうちょっと重めの方がいいかな？　でも真黒さんてメス入れられてるからかなり虚弱なんだよね。意外と地声は高い気がする。そして、変態っていうとこの人の声が浮かんでしまうんだ。次点は川田紳司。

 

○都城王土：津田健次郎

　打ち切られる場合のラスボス候補である都城は、やはりそれなりのボリュームが必要。他にも「NEEDLESS」で活躍した東地さんとかもいいかも。関智一案もあるんだけど、ちょっとイメージが違うかな。ちなみに、行橋についてはまだキャラクターイメージが分からないから保留な。

 

○高千穂仕種：黒田崇矢

　１３組最強最速を誇る高千穂は、とにかく低い声で、それでいて軽薄な振る舞いがうわつかずに迫力も出せる演技が必要。彼の体躯からすると声は相当低いと思われるので、リアルヤクザまがいのこの人でどうだろう。もう少し若さを出したい場合は木内秀信あたりでもいいかも。

 

○宗像形：野島裕史

　心優しきシリアルキラー。そのどこか空虚な物言いと、的確に狂っているアンバランスな状態を表現するのは、野島のおにいちゃんに任せよう。イケメン風味を前面に出すなら日野聡っていう手もあるし、弟さん（野島健児）に任せてみるのもあり。「〜〜から殺す」を連呼する名シーンは是非音声で聞きたい。

 

○名瀬夭歌：渡辺明乃

　最初は包帯越しの会話になるし、彼女がしゃべってる時のフキダシの形から考えると多分地声は低め、しかも決して「美声」ではないだろう。ぼそぼそしゃべっても存在感がある声っていうのは貴重だぞ。

 

○古賀いたみ：広橋涼

　もう少し若い萌え声優の方がいいですか？　でも、いっぺん涼さんだと思っちゃうと、涼さんでしか聞こえなくなるんですよ。塩大福恐るべし。もう少し音域をあげたいなら藤田咲とか齋藤桃子とか、とにかくバカっぽさ優先で。最近百合要素も増してきているので、清水愛あたりもいいかも。

 

○不知火袴：大木民夫

　ジジイキャラのキャストとか、どうでもいいですか？

 

○屋久島・種子島：保村真、大原崇

　そういやこの２人って下の名前分からないな。