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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「戦国無双」 3→3

 今期一番地味だった作品。あれだけのヒットタイトルのゲーム原作なのに……。

 結局、新番チェックの時に持った印象がそのまま最終回までダラダラと続いただけである。最後までキャラデザのチープさは受け入れられなかったし、「歴史再現ドラマ」をアニメでやられてもしょうがないという。いや、別に再現じゃないけどね、これだって立派なフィクションなんだけどね。フィクションならフィクションなりにもっとアピールの強い話をやって欲しかったよな……。いやまぁ、まさか大阪戦をフルの尺でがっつりやるアニメだとは思ってなかったので、そこは意外だったよ。普通「戦国」って言ったら信長から始まって関ヶ原で締めるのが基本だと思っていたので、まさかの関ヶ原後〜冬の陣という時代設定はびっくりした。他のジャンルでもなかなか描かれにくい時代ではあるので、その部分を取り扱ったということに意味はあるのだろう。いわゆる群雄割拠の乱世とは違い、この時代区分ならば既に世の趨勢は決しており、勢い任せではない「侍の心」を描くことも可能である。真田の兄弟を中心に据えた物語になっているのは、そうした乱世の終幕に際し、血を分けた兄弟が2つの勢力にはっきりと分かれた悲哀や葛藤を描くためのセッティングなのだから、ドラマ作りとしては理にかなっている。単なるドンパチだけを見せるお話にはしない、という制作側の意図ははっきりしているだろう。

 ただ、そうした意義は認めつつ、やっぱり地味じゃないかな。それこそ「純潔のマリア」と同じように、戦争においてどちらが正しいとか、戦うことに正義があるかなんて問題は、絶対に答えが出ない泥沼であり、ましてやこの物語は歴史がはっきりと答えを出し、「勝てば官軍」の言葉の通り、時代を切りひらいた「正義」は決定している。そこで敢えて幸村を主人公にし、豊臣の凋落にスポットを当てるという「すっきりしない方」を選び、どこまでのドラマを描きたかったのか。結局、幸村の物語を描くにしても、「関ヶ原に至るまでのドラマ」が書き込まれていないせいで、彼の人生としても薄いんだよなぁ。せっかくのタイトルなんだから、いっそ腹を決めて「1」から延々長いシリーズ構成で最後までやるくらいの覚悟が欲しかったもんである。まぁ、それでもこのキャラデザだと長続きはしなかった気もするけども。

 残念ながら、ゲームとしては確実に後追いだし邪道だしゲームシステム的には下位互換に見えるBASARAに、アニメジャンルでは先に美味しいところを持っていかれてしまったのである。残念無念だが、コーエーはこれに懲りず、いっそのこと三国無双をアニメ化してほしい。アニメでビュンビュンビームを飛ばす諸葛亮とか見たい。キャラの数も多いから「戦国」よりも長尺でね。「戦国」なんて女性キャラがクッソ適当なもんだから、メインヒロインなんて名もなき「くのいち」だからな。ラストの幸村とのクライマックス、幸村の方が名前を呼ぶわけにも行かないせいで(「くのいち〜〜!!!」なんて叫べないだろう)すげぇ不自然な台詞回しになってるのとか、興ざめですわ。

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