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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 全国のチューバ奏者の人に怒られるんじゃなかろうか、第6話。それとも、みんなして「あるあるwww」って共感してくれるのか。単体で体を成しにくい楽器を演奏するモチベーションってのは素人には分からない世界だなぁ。

 順当に進行している。冒頭でいきなり滝センから「オーディションするよー、ゴミどもは出番無しだよー」という駆逐の一言が告げられた割には、そこまで殺伐とせずに穏当な進み方ではある。あるのだが……多分それは、今回「別にオーディションに受からなくてもいいし、そもそもオーディション受けられるかどうかも怪しい」という割と気楽なポジションに位置する葉月がメインとなっていたため。ここで葉月メインを持ってくるってのはなかなか上手い構成になっていて、彼女はオーディション宣言で特にギスギスする必要がなく、真っ向から「ひょっとしたらひょっとするかも?」という夢に向かって邁進できる唯一のキャラクターなのである。彼女の頑張りには緑輝も「楽器始めたばかりの頃を思い出す」と言っており、おそらく演奏者ならば誰もが通過したことのある「一番キラキラしている時期」なのだろう。適当そうに見えても後輩思いの先輩たち、同輩たちに支えられ、葉月の夢は少しずつ形を成していく。彼女を中心としたおかげで、北宇治高校がサンフェスを終えてからの「新しい門出の一歩」に相応しいエピソードになっていたのではなかろうか。葉月をメインにすると笑いを生み出しやすいっていうのも良い部分で、今回は笑えるシーンが強めのギャグ寄りになってて、チューバ君のくだりなんかは実に適当で大変よろしい。なんだかんだで付き合ってくれる久美子さん優しいわ(去年の文化祭で副部長先輩は何をやったんだろう……)。

 しかし、そんな明るく楽しい成長物語の裏には、当然様々な地雷が仕込まれているわけで……今後は成長物語以外にも人間関係でずっしりみっしりとのしかかってくる部分も多くなりそうである。一見すると平和そうに見える低音パートですら、ポニテ中川先輩という不穏分子を抱えている。彼女は「久美子のユーフォが思った以上に上手い」ってんで既に諦めムード。おそらく彼女はユーフォをはじめてまだそれほど経っていないのだろう。典型的な「1年に押し出されるかもしれない先輩」候補である。元々やる気があったわけじゃなし、ここで3人しかいないユーフォから1人切られても文句は言えない立場にあるが、他のチューバトリオ、そして緑輝などは満遍なく努力家タイプであり、低音では唯一浮いている存在なのがどうにも気がかりである。久美子はまた「先輩を押しのけてまでは……」なんて余計なことを考えて悶々とする展開が訪れるのだろうか。

 我関せずで黙々と練習を続ける高坂さんも、相変わらずの火種ではある。久美子との関係は確実に改善され、少しずつコミュニケーションが柔らかくなっているが、根っからの実力主義気質、滝シンパであり「勝つためだったら何が起こっても構わない」彼女は、部長先輩に大きな大きな圧力をかけている。「3年の中ではね……」という高坂さんの台詞からして、おそらくトランペットの腕は高坂さんの方が部長よりも上。となると、部長という要職にある先輩ですら、高坂さんが容赦無く蹴落とす展開はほぼ間違いない。流石にオーディション落ちはなかろうが、ソロパートを持っていかれるのは確実だろう。そうなると、はっきりとした下克上の構図に、滝への不審感を募らせている部員は黙っちゃいない。「部長を選ばないなんて!」という錦の御旗をもって滝に抵抗するようになる。そんな状態でも、高坂さんはケロッとソロパートの練習に励む。……うむ、単に部長が板挟みでキリキリしてる様子しか想像できないな。「私間違ってないじゃん」と堂々とする高坂さんを前に、久美子はどういう態度を表明することになるのか。

 そして、放送開始から一貫してブレない「反・滝」の代表格である葵ちゃんは、そろそろお別れのシーズンだろうか。「オーディション頑張ろうね」ではなく、「オーディション頑張ってね」の時点で彼女はもう勝ち残る気がない。元から「楽しむための部活がしたい」と公言していたのだから当然といえば当然なのだが、そのことに気付いた久美子は少なからずショックを受けていたようだ。自分と一緒に頑張って全国を目指してくれると思っていた葵ちゃんが、早々に脱落を決め込んでいるのである。「そういう選択もある」ということを突きつけられて、またこの子は悶々とするよ。まだまだ過去のトラウマ問題も抱えているみたいだし……悩みの尽きない主人公だなぁ。いいことだけども。

 こんだけ不穏な状態でも、画面は終始あり得ないくらいにキラキラし続けている。過去の京アニ作品の中でも図抜けた透明感だが、これが「可愛らしさ」「きらびやかさ」だけではなくて「怜悧さ」に繋がっている気がするのが面白いところである。今週はひたすらに葉月ちゃんが可愛かったので無問題だが、高坂さんのお美しいご尊顔が出てくるたびに、「またこの顔が苦痛で歪むかもしれん」とドキドキする。多分、滝センの顔は最後まで絶対歪まない。

 まー、個人的には後藤先輩の顔さえ歪まなければそれでいいや。先輩、格好良いじゃない。チューバを担当する人間は人格者揃いに違いない(チューバ奏者への勝手なフォロー)。

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