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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「城下町のダンデライオン」 4

 OPがゆいかおりなのにEDが小倉唯のソロ曲っていう偏りはなかなかエグいものがあるなぁ。いや、別にいいんですけどね。

 ラノベ原作なのかと思ったらばきらら系の漫画原作とのこと。あんまりコミックスの既刊も多くないし、どれくらいの人気でアニメ化が決定したんだろうか(まぁ、きらら系は元々ストックが無い状態からでも平気でアニメ化するけども)。「狂乱家族日記」を彷彿させる「大家族もの」であり、各々の兄弟が特殊能力を持っているという部分も共通している。最大の違いは両親の立ち位置ということになる。

 「住宅街の一般家庭に王室が!」という切り出しは面白いと思うのだが、ぶっちゃけ、あまり設定は活きていない。王族である必要が無いし、その無茶な設定を説明するために余計な時間を使わなければ行けなくなってしまっている分だけ、据わりが悪い(そして実際は説明もろくにしてないから、単によく分からない世界である)。その他にも特殊能力設定とか各々の個性もあるのだろうが、1話目に登場するキャラが多すぎるので初見では把握出来ないし、あまり差別化を図れている感じがしない。「次期国王選挙」というオリジナル要素についても、作中で「ユルい」と言わせている通り、なんだか適当なイベントに見えて、王室である必要性が全く無い。おかげで、「設定を作るだけつくっておいてあまり活用する気がない作品」というのが第一印象になってしまっている。日常ものの延長でユルいファミリーものを描きたいのか、アツい人気投票レースが描きたいのか、能力バトルが描きたいのか、そのあたりの立ち位置がひどく半端なのだ。

 また、個々のキャラにもあまり突出した個性が感じられず、「この家族は面白そうだ」という掴みがない。「狂乱家族日記」ならば良くも悪くも「訳わかんねぇ!」というところから始まって凶華のキャラに引かれる部分はあったのだが、本作主人公の花澤キャラは「極度の人見知り」という設定しか与えられておらず、しかもそのキャラだけがまわりの兄弟や家族の普通さから浮いてしまっている。本当にただ1点だけ、やたら無理な性格設定にしてしまっており、興味を引かれる前に「よく分からん」というのが先に来てしまう。世界設定の訳のわからなさは他の要素に還元して「別にこの設定じゃなくてもいいのでは?」と思うようなものだが、主人公の性格は、「説明されてもよく分からん」というものになっているのだ。このアンバランスさのせいで、あんまり作中に埋没出来ないのである。

 映像の方はそこそこ。製作がアイムズというのは正直不安だが、流石に1話目では駄目だかどうかは分からない。ただ、そこまで魅力があるという画面にも見えず、よくても「何となく消化する」レベルのものになるんじゃなかろうか。設定が半端なので、これをアニメ的な見せ方で劇的にプラスに転じさせるのは難しいと思う。各人の特殊能力にしても、1話目でなおざりに殆ど見せてしまったのでこれから先に引っ張る要素もないしなぁ。どういう狙いの作品なのか、いまいち分かりません。

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