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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「長門有希ちゃんの消失」 5→6

 16話という中途半端な話数のために、こんな時期に最終回を迎えるという不思議なスケジュール。これ、当然後番組のプリヤは10話とかで終わるってことだよな。まぁ、角川ならそれでいいんだけどさ。

 在りし日の「ハルヒ」と比べると話題性に乏しかった作品。そりゃね、時代も違えば製作スタッフも全然違う、そして何より作品が全く違うのだから比べること自体に意味が無いのだが、それでも、やっぱりこの作品の良さはあの「ハルヒ」のフィードバックだったわけで。個人的にはあの当時の熱狂が蘇ってくるというだけでも割と満足出来たし、それがストレートな形ではなく、大胆な変化球として、まったり日常世界を提供してくれる新しい「ハルヒ」の楽しみ方として得られたのは充分な収穫だったと思う。こうしてみると、フィールドが変わったとしても、ちゃんとハルヒワールドっていうのはキャラが立っているおかげで見映えがするのですよ。「日常もの」ってくくりにしてはみたけど、本当にシンプルな学園ラブコメとして、これだけの尺を苦もなく見せてくれるのは大したもんだと思いますよ。

 個人的に推したい今作独自の特徴は、「ハルヒ」の頃に比べて、更に回りのヒロイン勢のキャラもグッと前に出てきたということ。長門・ハルヒという二大巨頭は言わずもがなであるが、今作で最も注目すべきは、何回か感想でも書いた通りに朝倉さんの活躍である。メインヒロインは長門のはずなのだが、彼女を見守る保護者ポジションとして、実はキャラが最大限に引き立っていたのは朝倉さんの方だったのではなかろうか。彼女のちょっと強がりながらも弱さを見せた時の表情がとても素敵なのです。あと、今作で確実に1人だけ「キョンに惚れない」というのも大きなポイントかもしれない(いや、鶴屋さんとかも惚れないだろうけども)。面倒を見ているつもりだけど肝心なところで不思議と頼りない朝倉さん、そしてそこにべったりと甘えながらも頑張って歩き続ける長門。この2人の関係性があって、今作は完成するのです。

 そんなわけで、ノーマル長門と朝倉さんの絡みを見ているのが一番好きだったので、「消失長門」の出現以降は正直なところ微妙な手応えになっていたのです。そりゃオリジナルの長門のファンには嬉しいのだろうけども、俺元々ハルヒ派だったし、どっちかっていうと(原作の方の)消失長門の方が好きなので、中盤の消失エピソードは情感を溜めるために尺も長めだったのでちょっと間延びしてしまった感はあった。いや、あれくらい丁寧にやらないと陳腐になってしまうだけなのであれはあれで正解なのだけど、出来ることならずっとバレンタインエピソードとか旅行エピソードみたいなのをやってもらえば良かったなぁ、っていうのが個人的な好みなのでした。あー、でも消失を経由するのはハルヒに揺さぶりをかける意味もあるからなぁ。なかなか難しいもんです。16話っていう不思議な尺の構成ってのも、なかなか骨の折れそうな課題であった。

 まぁ、とりあえずこれで「長門有希ちゃん」はしっかりアニメとして形になったのだから、次は「ハルヒちゃん」の方をちゃんとしたアニメにしよう。

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