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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 こんなところに夏侯惇、第15話。罪歌の呪いって、切断面を取り除くことで解除出来るんだろうか。単に赤林さんが強すぎるだけなのかしらね。

 今回の主役は、粟楠会の異端児、赤林さん。粟楠会はヤクザ事務所っつっても非常にバラエティに富んだ愉快なチームであるが(いや、現実のヤクザがどんな組織かは知らないけど)、そんな中でも一際異彩を放つのが赤林さんである。インテリヤクザの四木さん、典型的な「ヤクザ者」の風格を持つ青崎さんなんかの優れた面を全て兼ね備えたかのようなスーパーマンだが、そんな相反する属性を併せ呑んでいるせいか、どこか落ち着かなく、捉えどころのないキャラクターになっている。これまではただ飄々と上からの任務をこなし、人間離れした強さを見せつけるだけだった便利屋の彼だが、ついに今回、そんな謎めいた男のオリジンの一部が垣間見られた。

 今回最大の驚きは、彼と園原家の関係だろう。もう1期からはだいぶ時間が過ぎてしまったのではっきり覚えてないのだが、杏里の実家の諸々をこういう視点から描いたお話は初めてだったはず。彼女の両親は罪歌のごたごただけで死んだのだとばかり思っていたが、どうやらその裏には、父親とヤクザ者の胸くそ悪いごたごたも関わっていたようである。罪歌に囚われた母親、ヤクザに薬漬けにされた父親。はっきり言ってボロボロの家庭。普通に考えたらそんな環境で育った娘がぶっ壊れないはずもないのだが、そこをギリギリ(アウト?)のラインで支えてくれていたのが、どうやら赤林さんだったらしい。あの日の夜の、罪歌の襲撃と、謎の一目惚れ。自分がボコボコにしようと思っていたターゲットの嫁さん(もしくは罪歌?)に惚れ込み、ヤクザとしての「領分」をちょっとだけ曲げた赤林さん。その因縁はその後もずっとついて回り、いつしか彼は自分の組の頭を殺した裏切り者としてのレッテルを貼られることになってしまった。まぁ、間接的には彼が殺したようなもんなんだから間違っちゃいないのだが。

 結局、今回のお話でよく分かることは「赤林さん、やっぱり良い人」ということ。そりゃ茜ちゃんが懐くのも分かる。まぁ、四木さんもそうだけど、基本的にスポットが当たる「主役側」のヤクザさんたちはみんな良い人なんだよね。決してカタギに迷惑はかけないし、あくまでも商売として任侠を守っている「人格者」が多い。この辺りのアウトローが単に良い人にならずに「ヤクザだけど格好良い」にまとまると、とても気持ちが良い。この辺りは「GANGSTA.」とかにも通じるものがあるね。赤林さんの場合、そうした仁義的な部分に加えて、やっぱりどこか人を寄せ付けないような超越性があり、この町ではただ1人、いや、杏里を含めればただ2人きりの、「罪歌に勝った」人間として「裏の世界」でも上位種として立脚することが可能になったのである。彼がまるで背後に目がついているかのようにチンピラの襲撃を易々とかわしてみせるのも、もしかして罪歌を通じて何かネットワークが構築されているのかと思ったのだが、純粋に彼の能力なんだろうな。まー、この世界には静雄みたいな化け物だっているのだから、赤林さんくらいの強さはふつーよふつー。

 そんな格好良い赤林さんを演じるのが山口勝平ってのがまた良いところ。勝平ちゃんのやる役ってどうしてもおちゃらけてたり、青年だったり、時に少年だったりするわけだが、赤林さんはそんな普段のイメージを覆す渋さに渋さを重ねたナイスミドルである。これがまた特有のガラガラ声にしっくりくる。彼が独りごちるときの地を這うような「おいちゃん」がとても良いのよね。今後はこういう役も増えるとよいなぁ。

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