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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 モモンガ様の強さが度を過ぎてますね、第4話。ここまで圧倒的俺ツエーだと全く文句が出ないのです。マジでラスボスクラスがゲーム開始時の村を訪問した感じになってんのかな。職業的には魔法使いのくせに、物理・魔法どっちの攻撃も一切受け付けないとか、どんだけレベルあげれば殴れるようになるんだろうか。

 今回のお話でもって、ようやく「モモンガ様の世界探訪」は一区切りだろうか。村人達や有益そうなキャラクターからは世界の情報収集、明らかに敵と見なせる悪役からは戦闘データの収集。効率よく世界の理を集めていくモモンガ様の目的は、今後自分がこの世界で立ち回るための基盤作りと、もし同じ境遇の人がこの世界に迷い込んでいた場合を考えての情報発信である。既に世界に対する焦りとか怯えはなくなっているようで、割り切り方も非常にはっきりしてきている。今回、「ユグドラシルと同じ○○」というフレーズが多数登場し、モモンガ様はモンスターも、アイテムも、魔法も、(おそらく戦士長が使っていた武技も)、全てゲーム世界と共通するものであり、自分が廃人ゲーマーとして必死にかき集めていたゲーム知識がそのまま通用するものであることをあらゆる点から補強していく。そして、ここで非常に気になるのは「ユグドラシルと同じ」という表現そのものである。

 現状、少なくとも我々視聴者目線(つまりモモンガ様とほぼ同じ目線)からは、2つの可能性が並行して存在している。1つは「たまたまユグドラシル終了のタイミングで、モモンガ様がゲームと同じような世界に飛ばされてしまった」という可能性。この場合、彼が今奮闘している世界はユグドラシルではないわけで、「ユグドラシルと同じ○○があるんやぁ」という驚きが表れるのは自然なことである。そしてもう1つの可能性として、「何らかの要因でもって、どこか歪んでしまったユグドラシルというゲーム世界に紛れ込んでしまった」という可能性。形は違えど、かつての「SAO」や「ログホラ」はこちらのパターン。「SAO」は茅場晶彦という1人の天才とナーヴギアというシステムのおかげでこうした「転落」が可能になる理由付けがなされていたが、ログホラは(少なくともアニメの段階では)なぜそんな超常的な事件が起こったのかは分かっていない。クロエたちは「ゲームプレイ時とエルダーテイルでは感覚が何か違うわー」と言っていたが、少なくともログアウトが選べない以外インターフェイスは同じだったし、少しずつ歪んでいく世界観についても、どちらかというと「ゲームじゃない世界が見えた」というよりは「ゲームの舞台裏がほころんで見えてきた」という感じだった。とにかく、過去の類例から考えるに、普通の人間ならば2つの可能性のうち後者の方、「ここはあくまでユグドラシルの中」と考えるのが自然なのである。しかし、モモンガ様は「あれもこれもユグドラシル『と同じ』だ」と言っており、「ユグドラシル『のまま』だ」とは言っていない。どうやら彼は「似たような他世界説」を想定の中心に置いているようなのである。どちらが正解なのかは分からないが、そのあたりの思考は現時点では追い切れてていない。

 でもまぁ、細かいことはどうでもいいのかもしれない。確実なことは、「この世界ならモモンガ様はマジで魔王」ということだけ。仲間と協力して集めたアイテム、高めたステータスは全て回りの環境を圧倒し、仮に対抗する手段が世界に存在していたとしても、それがモモンガ様ののど元に辿り付くのは相当先の話になるだろう。現状では自分が動きやすいように世界をコントロールし、イメージの確立、居場所の設定を進めるのが正しい姿勢である。それがたとえ「世界征服を目論む魔王」であったとしても。もちろん、外面と内面を使い分ける一般庶民なモモンガ様は世界を手に入れたいなんて征服欲は大して無いのだろうが、全幅の信頼を寄せている部下たちはそれなりに「魔王然としたモモンガ様」に憧れているわけだし、適度に治安維持と武力統治を進めながら、自分でコントロール出来る要素をこの世界に増やしていくべきだろう。どっちかっつうと、RPGからシムシティにシフトしてる感じだよな。もしくは「アクトレイザー」。もう、今の若い子はしらんかな。

 さぁ、そんなモモンガ様のあれこれを孕みつつも、世界は勝手に物語を進めていく。今回もアニメ的な見どころは豊富に用意されており、例えば前半部分の戦士長の特攻シーンなどは、CGでの戦記描写を売りにした「アルスラーン戦記」にも負けていない、いや、馬の速度と斬撃の絡め方など、見せ方の構図はこちらの方が上手かったレベル。戦士長が空中でクルクルしたときは笑ったが、おそらくあのモーションも含めて、ユグドラシル時代に「武技」として設定されていたものなのだろう(戦士長は途中でMP的なものがなくなったと思われる)。大量の人工的天使を相手に一歩も引かない男の生き様が実に格好良い。また、相手方の繰り出す天使・クリーチャー・トークンもなかなか面白い存在で、子安は一応この世界では聖職者的なポジションなのだろうが、そういう連中がいかにもディストピった感じの天使を使役できるという設定は、この世界における「神」の存在を色々と想像させてくれる。ユグドラシル時代には実際の「神」はキャラとして出しづらかっただろうが、その従者としての「天使」ならば兵器として使用することが可能で、いわゆる神話的な一個の意思としての「天使」ではなく、あくまで神の「力」の代弁としての武力だけを示す者として設定されているのだろう。

 そして、そんな聖なる者たちが必死にありんこレベルで反撃してくるとキレちゃうのがアルベドさんである。しょうがないね、モモンガ様ちょーかっけーからね。人間を惨殺することに一切の躊躇はなく、その力もモモンガ様ほどではないが充分にチート級。ひょっとしたら、モモンガ様にとってこの世界で最大の難行って、アルベドさんたちをきっちりコントロールすることなのかもしれない。最終的に「愛する人が神の剣で刺されるのを……!」の強弁に、モモンガ様は「あっ、ハイ……」って答えるしかなかったものな。突然素が出ちゃうモモンガ様可愛い。

 あと、今回美味しかったのはやっぱり子安である。負け確定後の命乞い台詞は定番中の定番なのだが、その小物っぷりが尋常じゃなくて笑いを誘う。やっぱり子安がネトゲに入ってくるとろくなことがないな。

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