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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 突然オープニングが変わってびっくりするの巻、第5話。放送途中で何の前触れもなくOPが変わるっていうと「へうげもの」の印象が強くて、「前のアーティストがなんかやらかしたんか?!」と不安になったが、今作は最初からOPが2曲あることが決まってたのね。

 さて、順調にミステリ要素に収束した本作。もう、ガチで単なるミステリですわ。ファンタジー要素無くなった。一応事前の情報としては「人狼要素」という風に言われていたわけだが、確かに設定こそ人狼であるが、「人狼」はどこまでいっても「かもしれない」を追求するゲーム。はっきりと人狼を限定出来る要素ってのは(展開にもよるけど)一切なく、細かい感情の表れや所作などから「怪しい人物」を特定していくゲーム。そのファジーさが人気の秘密である。しかし、本作の場合にはファジーなんて言ってられない。何しろ間違った人物を断罪してしまえば、六花の勇者は六花でなく五花にも四花にもなってしまう可能性があり、それ即ち世界の滅亡に繋がるのである。うっかり間違いは許されないし、雰囲気で処刑なんてもってのほかである。つまりここで求められるのは「人狼探し」ではない。歴とした「犯人当て」なのである。

 過去にミステリアニメというのは何本か作られているが、こうして「1つの謎」を徹底的に掘りさげる作品というのは非常に少ない。ミステリアニメの金字塔(と言って問題無いだろう)である「名探偵コナン」は基本的に2話程度で完結するお話だし、その対抗馬たる「金田一少年の事件簿」も、長くても4〜5話程度。しかも、「金田一」は1つの謎を突き詰めるのではなく、1つの事件の中に複数の殺人が盛り込まれるので、シナリオ展開にも筆を割く必要があるのだ。他にも「名探偵ホームズ」とか「氷菓」とか、基本的にシリーズの場合には何本かの「謎」をオムニバス形式で繋いでいくのがミステリアニメの基本であった。

 しかし、今作は与えられたテーマ自体が大きな1つの謎になっている。「7人目は誰なのか?」。そのたった1つのシンプルな謎にアプローチするために、様々な推論と議論が行われることになる。こういう「混じりっけなしの推理アニメ」というのは、ひょっとしたら史上初なのではなかろうか。いや、混じりっけはあるけど、言わんとすることは分かってもらえるはずだ。今回、改めて状況検分がなされ、与えられた状況、出そろったキャラクターたちが確認された。まずは外部犯の可能性を消去し、完全なクローズドサークルであることを確定させる。この部分は「霧の封印」というとても便利な設定があるため、第8、第9の人物が介入する心配はないだろう。また、「六花なのに7人」という時点で「真犯人が舞台の外へ逃走」という心配もなく、純粋に「7人から1人を選ぶ」というタスクに絞られている。推理をするための視点人物はアドレット。視聴者は彼の得た情報のみを確定情報として扱うことが出来る。つまり、アドレットが犯人でないことだけは間違いない。残る6人が、今回の「容疑者」だ。

 ナッシェタニアについては流石にこれ以上の疑問を差し挟む余地はないだろう。「突然キレて刃物を振り回す」「なんかフラグっぽく目眩で倒れる」など、まだ完全に正体が明かされたとは言い切れない部分も残されているが、視聴者目線(というかアドレット目線)では限りなく白に近い人物だ。しかし、お供のゴルドフは微妙。思い返すと登場シーンが割と唐突だったし、思わせぶりな止め絵による迫真の表情も気になる。あまり口数が多くないので、人狼用語でいうところの「潜伏」タイプだと面倒臭い。でもまぁ、ナッシェタニアとの交友はそんな短期間ではないはずで、凶魔側がとんでもない作戦に打ってでないことには、容疑をかけるのは姫様同様に難しいのだが。

 先週参戦した3人は改めて自己紹介を聞かせてくれたが、まだまだ情報が少ないので推察が難しい。全体における調整役、進行役を務めるのは、最年長(だよね?)のモーラさん。彼女は作品世界内では割と有名な存在であるらしく、事前に面識のあったチャモ以外にも、アドレットは名前を聞いて知っていたようだし、限りなく「裏が取れている」人物。「聖者の元締め」というとんでもない機関のトップと言われたら、そら疑うのは難しいのである。旅の途中で偽物に入れ替わる、という可能性も無くはないが、面識のあるチャモと2人という状況を考えると難しいかもしれない。強いて疑わしい点を挙げるならば、地位が地位なだけに、凶魔が積極的に接触を持ちやすそう、ということくらいだろうか。偉い人なだけに、転げて悪堕ちしたら今回みたいな壮大な悪事も平気で加担できそう。あと、個人的に気になるのは、どう考えても彼女目線から見たらフレミーがアウトなはず(自分が知らない聖者、という時点で疑いはMAXであるはず)なのに、あまり強くそれを押さなかったこと。単に冷静な人、っていうだけなのだろうか。あと、さらに個人的には「サトリナが悪い人っていうオチが見たい」っていう私欲にまみれた願望もあったりなかったり。

 そんなモーラさんとセットだったのが、残虐高慢ショタのチャモ君。言動の危なっかしさからするとこいつも容疑から外す理由は特にない。天真爛漫な物言いがどの程度本音なのか、現時点ではさっぱりだ。フレミー殺しの急先鋒というのも疑わしさを助長する可能性があるが、でもまぁ、あのシチュエーションだったら普通はフレミーが疑わしいのは当たり前なので、そのあたりは五分五分か。なんで猫じゃらし振り回してるんだろう、っていうのが一番気になりますね。

 猫じゃらしにじゃれないのが気になる、猫拳の使い手、ハンスさん。職業柄第一印象はとてもとても疑わしげなのだが、最初にフレミーをかばい、論理的な洞察の口火を切ったのは彼だ。ふわふわした態度とは裏腹に、案外頭の回る人物のようである。そして、至極当然の流れとしてアドレットへの容疑を向けて話を進行しており、彼の言動が現時点では最もメンバーに影響を与えている。彼が犯人だった場合にはなかなかスリリングな展開。

 そしてフレミーだ。今回様々な事実が明らかになったように見えるが、実際には先週までの展開で分かっていたことがほとんどであり、唯一驚くべき新情報だったのが、フレミーの出生である。もう、疑ってくださいと言わんばかりの波瀾万丈の人生。そもそも凶魔と人間の間に子を成すことが出来るというのが驚き。凶魔側が頑張った、みたいな話だったが、ちょっと努力するだけで種の隔たりを超えることが出来るのは凄い。こんなに簡単に遺伝子情報をクリア出来るなら、凶魔を寄せ付けないというなんちゃらの柱とかも凶魔側で何とか出来そうなものであるが。とにかく、「人間に出来ないことも出来る」「凶魔が新しく作った聖者」と、各方面から疑わしいフレミー。しかし、そんな彼女の容疑を覆したのは意外にもハンスさん。なるほど確かに、「六花が7人」というこの状況は何にしてもおかしいのだから、犯人の計画にそこまで織り込み済みなのだと考えるのが自然だろう。もしこれで6人だったら仲間内で疑い合うことすらなしに話が進んだはずなのだから。そうすると、フレミーは一歩容疑者候補から後退したことになる。まぁ、そこまで先読みしてアドレットを殺さなかったのだ、っていう「裏の裏」理論もあるので断定は出来ないのだが(それこそ人狼ゲームでは常道だからね)。メタ的にも2〜3話の描写でフレミーが敵側とは考えにくいんだよなぁ。「疑わしすぎは罰せず」がミステリ的なセオリーである。

 さて、そうなると残る容疑者はフレミー・アドレットをのぞく5人ということに。現時点では情報が少なすぎてさっぱりですけどね。何しろ、ここに来て最大の問題、「密室」が持ち上がったのだから。「犯人はいかにして密室に入れたのか」という、なかなか興味深いテーマ設定だ。いや、ぶっちゃけアドレットの火薬玉程度でぶっ壊れるガバガバの封印をどの程度信用していいのか分からないし、神殿のシステムや封印設定などもモーラやハンスが話しているだけなので、ほとんど確定情報が無い。かてて加えて、我々はこの世界における「魔法」がどの程度万能であるかも知らないわけで。推理しようがないよね。だって、剣を突き立てるだけでいいんだったら、「剣の聖者」様が遠隔操作してもいいわけだしねぇ(実際には握って呪文詠唱が必要なんだっけ?)。あれ、だとしたら現時点で一番疑わしいのはあのうさ耳じゃないか。ウサミン星人じゃないか。どうしたもんかな。

 現在、最大の敵は「もうさっさと原作買って読みたい」っていう自己の内部欲求です。ネタ知らないで見ているという状態はワクワクするだけだからいいんだけど、こういう状態だと、ふらふらネットを彷徨ってるだけでネタバレに遭遇しそうですごく怖い。助けてミミミン、ウサミンミン。

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