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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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○「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」 5

 なるほど、全ての答えが分かりました。犯人は、主人公の学校の生物教師ですね? ……いや、何の事件かも分からないけども……ほら、CVだけ聞いたら絶対アイツなにかやらかすだろ。

 いや、そういう話じゃないのかもしれませんが。とにかく、ミステリ要素を含んだアニメがまた始まったよ。前クールは「六花の勇者」という変化球が1つあるくらいだったが、今期はいきなり「終物語」で犯人当てやってたし、一応「金田一」もやってるので非常にミステリ色の強いシーズンといえるかもしれない。……すまん、言えないかもしれない。本作はある時期から急に増え始めた「検視もの」のミステリのフォーマットを使った作品。こういうのの起爆剤になったのって個人的にはコーンウェルだと思ってるんだけど、もっと古い世代にも源流が色々とあるんだろうか。「きらきらひかる」のドラマは割と好きだったなぁ。「トゥルー・コーリング」は……ちょっと違うか。まぁ、とにかく死体から色々と調べるお話。1話目の筋立ては割とあっさりしたものになっており、櫻子さんの解いた謎も本当かどうかよく分からないくらいにふわっとした処理。まぁ、この設定でドンピシャの答えを指摘するなんて展開はあんまり無いので、毎回こうして「〜〜〜かもしれないね」と言って、そのために大好きな解剖学的骨蘊蓄を垂れ流せれば満足、という作品なのだろう。ミステリ的要素は添え物みたいな扱いで、そもそもあの状況で「心中だろ」といって一切捜査する気がない刑事の時点で色々問題だし、不審な参考人をパトカーで移送中の警官が内部事情をしゃべりまくったり、現場に易々と立ち入らせたり、真面目に見ようとしたら問題が多すぎる。あくまでも櫻子さんの奔放な「骨愛」の表れとして無茶苦茶なシナリオがあるのだと割り切る必要があるだろう。

 そうして描かれたメインヒロイン・櫻子さんのキャラ造形は決して悪いものではない。登場シーンから「黄昏乙女」の夕子さん見たいなキャラなのかと思ったらもう少しやさぐれていたし、割と姉御肌強めの設定。例によって主人公の少年は突っ込みも弱々しくナヨッとした設定なので、これくらいのバランスが丁度いいのかも。CV・伊藤静というセッティングのおかげで色々と分かりやすくなっていたし、キャラもしっくり来る。御前ボイスに失敗無しですよ。 

 そして、本作の見どころ(?)となるのは何と言っても「骨」を含めた遺体の描き方。人によっては「骨」というだけでも嫌悪感を覚えるかもしれないが、1話目ではそれにくわえて猫の死骸、男女の溺死体なども一応「それっぽく」描かれている。まぁ、本当の溺死体ならとても描写出来ないような惨状になっているはずなのであくまでアニメ的なラインは超えていないはずだが、それでも、純粋に「死体」を「死体らしく」描くというのはなかなか勇気のいるところ。メインテーマから逃げずに描画しようとする姿勢は評価出来る部分。TROYCAという製作スタジオには聞き覚えがなかった気がしたが、なるほど、あおきえいが「アルドノア」で立ち上げたところか。道理で冒頭の桜のシーンとかやたら綺麗だと思った。このクオリティなら、よっぽど話の筋がまずくならない限りは、櫻子さんのお美しさである程度ごまかせるんじゃなかろうか。

 それにしても、やっぱりあの生物教師は怪しい……多分校舎の壁に骨が隠されている。のちこいみにくらみいきちのちのなとちすいかいにすな。

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