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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 報せを受けた直後は頭が真っ白になって何も考えられなくなりました。しばらく時間を置いてようやく少しは頭が動くようになってきたので、改めて文字にしていこうと思います。人に命の貴賤無し。それが失われることもまた然り。だけど、やっぱり特別に悲しい報せというのはあるものです。そして、そんなときに何かを書き留めておかないと、今のこの感情が無くなってしまう気がして、書き連ねる性分なのです。出来ることなら楽しいこと、嬉しいことばかりを綴っていきたいものだけれど、こういうことも避けて通ることは出来ない。どうかご容赦願いたい。

 私が松来さんの名前を初めて認識したのは、確か「ダイバージェンス・イヴ」だった。丁度私がアニメやら声優やらに興味を持ってはまっていった時期が彼女のデビューと大体重なっていた。当時は「MEZZO」「蒼穹のファフナー」などでも声を聞く機会があり、特徴的な声だったのですぐに名前を覚えた。しかし、当時の彼女はまだまだ声が細く、声質の特性は際だつものの、それを持てあましているような印象があったものである。その後、「月詠」「ぱにぽにだっしゅ」などのシャフト作品への出演機会が増え、同時に「チェリーベル」によるいじられ役も定着。次第にキャラを固めていき、仕事も順調に増えていった。

 そして、決定的な転機となったのはやはり「ひだまりスケッチ」の吉野屋先生役ではなかっただろうか。それまでの松来未祐像を打ち破る配役と、見事にキャラを食って存在感を磨き上げた功績は、同作品の発展にも大きな影響を与える見事なものだった。同番組のラジオにおけるアスミスとの掛け合いも楽しく、声優・エンターテイナーとしての松来未祐が完成したのがこの辺りの時期なのではないかと思っている。その後も、毎年のバースデーイベントなど、常にファンのことを第一に考えて行動してくれる旺盛なサービス精神で印象に残る活動を続け、気付けばすっかり「松来ワールド」を構築していた彼女。「ニャル子さん」のクー子を経て、結果的に彼女の遺作となってしまった「下セカ」では、彼女にしかなし得ない、あまりに見事なアンナ・錦ノ宮を演じきった。彼女の仕事を観て、聴いて、誰しもが松来ワールドの完成を確信したことだろう。

 円熟味を増し、いよいよここからが役者としての人生の花道。そんな矢先の訃報である。本当に口惜しくて、無念でしょうがない。彼女にしか出来ない仕事、彼女に望まれたことが、うんとたくさんあったというのに。あまりに大き過ぎる損失である。あまりに早過ぎる喪失である。

 彼女の喪失の大きさについては、実感するまでにはまだ時間がかかる気がする。こうしてデビュー直後から応援してきた声優さんの訃報というのは初めてのことなので、本当にぽっかりと大きな穴があいた心地だ。関係者の方々の反応を見るに、誰しもが同じように大きな喪失感を抱えている。松来未祐という役者・人間は、そうして誰の心にも残り続ける、本当に素敵な人だったに違いない。

 改めて、ご冥福をお祈りいたします。

 

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