ドラフト通信No.228 11/6

１１月６日　ドラフト模様（BFZ×３）

ピック順　【Serra】→【Alessi】→【Thraxi】→【Sea-chicken】→【Mei】→【Sangriter】→

 

　やっぱり書くことないから統率者戦のお金のこと書いていくね。いや、正直「カンパして」って言ったけどあんまり期待してなかったもんだから、「出すで」って言われた時「え？　そんなにくれんの？」って言っちゃったんだよね。今思えば、別にくれるっていうならもらっておけば良かった。どことも知れぬガチャの課金に消えるくらいなら俺のラーメン代に使えば良かった。

　というわけで、こんな事書いたからもうもらえないだろうけど、引き続きお金くれるならもらうよ！　どこぞの社畜も好き放題貢いでくれてええんやで！

 

 

 

 

　　　　ＡＬ　ＳＥ　ＴＨ　ＳＡ　ＭＥ　ＣＨ

ＡＬ　　ー　　×　　×　　○　　×　　○　　２ー３　５　○

ＳＥ　　◎　　ー　　○　　◎　　○　　×　　４ー１　１　○

ＴＨ　　◎　　×　　ー　　×　　×　　×　　１ー４　６　○○

ＳＡ　　×　　×　　◎　　ー　　◎　　◎　　３ー２　２

ＭＥ　　○　　×　　◎　　×　　ー　　×　　２ー３　４　○

ＣＨ　　×　　○　　○　　×　　○　　ー　　３ー２　３　○

 

 

１位　【Serra】　緑黒　＜カザンドゥへの撤退　カラストリアの癒し手　血統の解体者＞

　念願かなった初優勝。この環境は本当に混戦模様で、上の星取表でも分かるけど優勝がかなり分散している。戦績もじわじわならされてきているので、シーズンを走り抜けたあとにどんな成績になるのか想像もつきませんわ。そしてそんな初優勝デッキは非常に丁寧なゴルガリカラー。「血統の解体者」が２体入っていることが話題になったが、決して「レアの引きが良かっただけやろ」とか運だけで処理出来るものではない。そもそも「解体者」は強いカードではあるが、それ１枚でゲームが決まるようなものでもないし、活かせるデッキを組み上げてナンボ。緑から入ったおかげで末裔の生産能力はそこそこだが、今回は「末裔の呼び出し」や「目無しの見張り」はあまり多くなく、トークンだけ出して勝つ、なんて展開にはもっていけない。そこできちっと埋め合わせたのが「カラストリアの夜警」のお仕事で、５マナ域は「解体者」「夜警」のツーペアだけで完成した感。エルドラージ・同盟者といった分け方を単純に「アーキタイプ大事」と言って盲目的に切るのではなく、きちんとデッキの足りない部分を補いながら、「色の合うデッキ」として作りあげるバランス感覚の勝利である。まぁ、適当に刺してた平地から３ターン目「タジュールの重鎮」が３／４、とかいう巡り合わせもあるのだけれど。この辺りの色の差し方も、この環境の肝の１つだしなぁ。

 

 

２位　【Sangriter】　赤白　＜毅然たる刃の達人　真っ逆さま　エメリアへの撤退＞

　こちらもはっきりと表れたデッキメイクの勝利。一般的には不人気と言われる白赤の組み合わせだが、上陸を軸にして徹底的に前のめりな姿勢を維持。最終的には垂涎の一品であるはずの「天使の隊長」すら「重いから」という理由で抜けて、とにかく「４ターン目以降は必ず２アクション」を前提に出来るカード選択にこだわった。その結果が、本人も言っていたベストムーブの「マキンディの滑り駆け」→「ヴァラクートの捕食者」→「オンドゥの勇者」の３連星。そして、わずかな時間帯だけで相手を殺しきるデッキの安定感を抜群なものにしたのが、５枚という意味不明な数の「虚空の接触」である。これにより、あまり温存する必要無く序盤の攻防を火力でさばくようにできるようになったし、本体にも撃てるので詰めのダメージ計算が非常に簡単になる。また、序盤の手駒としてこの手のデッキでは使いにくいはずの「コジレックの歩哨」も「虚空の接触」が安定して撃てる条件ならば上陸クリーチャーと肩を並べるのに充分な期待値まで持ち上がる。同一カード５枚は純粋にラッキーではあるが、それ以外のパーツが取り立てて恵まれたピックというほどでもない。やはり、最終形を見据えたデッキ全体の勝利といえるだろう。

 

 

３位　【Sea-chicken】　青黒　＜ドラーナの使者　ウギンの洞察力　威圧ドローン＞

　こちらは「勝つべくして勝てる」という王道アーキタイプの青黒嚥下。今回黒は割れたが青はぶっちゃけ取り放題の様相で、３パック目の「掴み掛かる水流」の流れ方なんかはマジでひどい。そこに安定して青・黒ともに低マナ域から嚥下クリーチャーを送り込み、中盤以降は「霞の徘徊者」「ウラモグの失脚させるもの」などで確実に盤面をコントロールしていく。２体集まった「波に漂うもの」は容易に相手の進軍を許さず、「水底の潜入者」あたりからジワジワ自分の土俵に引きずり込むのに一役買っている。まぁ、一言でまとめるなら「いつも通りの青黒」だ。強いて特徴を挙げるなら「風乗りの巡回兵」「ウギンの洞察力」と中盤〜終盤にかけてのドロー効率が尋常でなく、相手に与えるプレッシャーも半端じゃないこと。久しぶりに「青らしい」戦いを見た気がする。

 

 

４位　【Mei】　緑青　＜空中生成エルドラージ　荒廃の双子　破滅を導くもの＞

　毎度お馴染み青緑ランプ。ただ、今回はタッチから収斂方向に伸ばすオプションをとらずに純正２色になっており、代わりに「面晶体の記録庫」が３枚、それに「ニッサの復興」という怒濤のマナ加速によっていつも以上に速やかにデカブツエルドラージに接続可能になっている。気付いたらもう「荒廃の双子」が２体立っていた時には何が起こったのかよくわからんかった。上家と青は被っているのだか見ての通りに狙っている方向性が違っているので大したロスにはならず、むしろ悩まされたのは土地バランスの方か。「彼方より」まで含めてマナサポートは１００％以上の万全さだが、逆にマナフラッドに陥ることが多くて難儀していた様子。こんだけ「記録庫」があるんだからどうにでもなるやろ、と思うのだが、えてしてこう言うときに限って、記録庫の中には土地しか入ってなかったりするんだよな。こういうデッキの除去のバランスはホントに難しくて、やっぱり最低限「掴み掛かる水流」か「異常な攻撃性」は確保しておきたいよな。あ、そう考えるとやっぱり上家と被ってるダメージはあるのか。

 

 

５位　【Alessi】　赤緑白青　＜ゴーマ・ファーダの英雄　石の怒り　腐敗のシャンブラー＞

　１戦目が終わった時点で「今日はどうせ全敗だからもう帰りたい」とか言ってたのに、いつの間にか２つは勝ってる見る目のない男。まー、言わんとすることは何となく分かって、それなりの順目から赤緑で上陸方向に行こうとしているわけだが、今回赤の速いデッキが卓にもう１人、そして「ヴァラクートの捕食者」に代表される赤の攻めパーツはやや数が不足していたのでデッキの依って立つ部分が乏しい印象ではある。タッチの白で「ゴーマ・ファーダの英雄」や「林番のドルイド」を入れて手数を増やしてはいるものの、あくまで横に伸ばす方向性なので決定力にはそこまで変化が無いのも悩ましいところだ。なんとか試行錯誤で攻め手を増やそうとしている部分がやけに面白くて、個人的には「生命湧きのドルイド」×２から強引に「空乗りのエルフ」が５／５で舞い降りたのはちょっと笑った。

 

 

６位　【Thraxi】　白黒　＜墓所からの行進　コーの刃振り　カラストリアの癒し手＞

　試合中も色々と愚痴っていた、本当に色々と足りてないデッキ。巡り合わせの悪さだと責任転嫁してみたものの、他の連中のデッキメイクを見ていて、どうにも自分の環境認識がまだまだ正統なものになっていないことを痛感させられる。白メインのデッキを組むのは今回初めてだったというビハインドもあるにはあるのだが、問題はどっちかっていうとサブカラーにとった黒の方。「同盟者やな」というので視野が狭くなってしまい、本来ならサポートとして運用しなければいけない数多くの黒パーツを失ってしまっている。また、同盟者をやるならやるでカードの優先順位が定まりきらず、たとえば１枚でゲームをきめるだけのポテンシャルを持つ「吸血の儀式」だが、基本的に白黒同盟者というアーキタイプの支えにはなりにくいことが実感出来た。「ライフゲイン出来るんやから万々歳やんけ！」とか思って２枚引いたが、（デッキには１枚しか入れられなかったし）今回みたいなクリーチャー数がギリギリで並べていかなきゃ勝てないデッキではそもそも起動できるタイミングが限定されすぎていた。除去の選択、トリックの選択、その他まだまだ駄目な部分は多い。とりあえず今回の教訓は視野を広く持つこと。アーキタイプっていう言葉を都合のいい逃げ口上にしないこと。多分、ピック中に負荷を減らすために余計なとこまで捨象してしまってるんだな。色の広げ方、カード不足の時の被害の緩和のしかた。まだまだ勉強すべきことは山盛りだ。

 

 

今回のピック表

 

　【Serra】（緑黒）　→　【Alessi】（赤緑白青）→　【Thraxi】（白黒）

　　↑　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓

　【Sangriter】（赤白）←【Mei】（緑青）←【Sea-chicken】（青黒）