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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 グワーーーー! すげえのきたー! 第39話。やっぱプリプリすげぇや。クール締めの大事なエピソードできっちり決めてくるんだもんな。

 正直、前回(先々週)のお話を見たときには「なんてことしてくれやがる!」とマジでキレそうになっていた。だって、あの終わり方は流石に酷だろ。正しい視聴者層である幼気なお子様たちに与えるダメージが甚大だろう。これまでのプリキュアを見てると、確かにズタボロピンチ回ってのはそりゃたくさんある。幼女の「ぷいきゅあー、がんばえー!」が必要なシーンはいっぱいある。でも、それって大体分かりやすく敵の攻撃でボコボコにされて地面に倒れ伏す展開なんだよ。心理的な攻めってのはそこまで大きくなくて、すぐに次の展開で立ち直って「正義は勝つ!」と決めてくれるんだ。でも、今回は全然違うんだよ。だってクローズさんも言ってたけど、はるかにとどめ刺したのがカナタだったからね。よりにもよって憧れの王子様から、「プリンセスにならなくてもいい、なっちゃ駄目だ」とか言われたら、どうしていいか分かりませんよ。僕たち大きなお友達はまだ多少なりとも賢しい存在なのでぐっと我慢出来るかもしれないけど、幼女からしたら「え?」ってなるでしょ。今まで正しいと思っていたことが全否定されてしまったら、立ち上がりようがないでしょ。それを一回放送休止が挟まる週に流しちゃったもんだから……全国の幼女は2週間の長きに渡り、はるはると同じレイプ目で過ごしてたんでしょうか。ひどい作品があったもんである。

 ぶっちゃけ、そんな多大なダメージを受けたはるはるのメンタルについては、誰もケアなどしていない。あとになってトワさんも言ってたけども、「勝手に傷ついて、勝手に立ち直った」だけである。しかし、今回の作劇は子供に見せる「お為ごかしのお約束」の範疇にとどまらず、回想シーンのはさみ方、はるはるの思索の推移など、しっかりと「説得力を持って見せる克己」が描かれている。誰かに言われて立ち直るのではなく、何かが与えられたから立ち直るのでもなく、しっかりと、自己に内在する動機に言及し、そこから存在証明を見出して立ち上がる。はるはるはあれだけ絶望的なシチュエーションからそれをやってのけたのである。経過だけを見れば「単なる脳天気な立ち直り」ではあるのだが、あそこまでどん底にたたき落とされたからこその自己希求と克己。これをやりきるための放送休止だったとするなら、本作の製作スタッフは間違いなく鬼畜であり、策士であり、周到すぎるクリエイターである。

 そして、はるはるが立ち直ったあとの怒濤の展開。今回もコンテを担当しているのはチーフディレクターの田中裕太氏(第1話やスカーレット誕生回と同じ)。ぶっちゃけ、完全に「おっきな男の子が喜ぶ作劇」である。特にビビッと来たのは立ち上がったはるはるの最初の変身シーンだろう。バンクを使わず、落としたヘアピンを契機にして雄々しい仁王立ちからの変身。一度は手放したはずのそのフォームチェンジが、はるはるの新しい「夢」を体現している。そこからはいかにもプリキュアらしい壮絶なバトルアクションが繰り出され、クローズさんとの一騎打ちは全リソースを注ぎ込んだ激アツ模様。ストップとフリーズをぶん投げたモードローズの使い方と動画も愉快だし、シャットさんの乱入、そこに対応するスカーレットなど、どのキャラにも見事な活躍シーンが用意されている。そして極めつけはロッド2本使いからのローズ・リリィ同時放射。もう、完全に男の子の戦い方やん。やっぱりプリキュアも火力やで! というので、最後は問答無用のロイヤルフォーム。完全に神聖衣ですわ。出来ればあのモードでCGじゃない作画を見たいんだけどなー。どこかでいっぺんでいいから実現してほしいですね。今回の変身みたいなワンシーンでもいいので。

 こうしてはるはるの見事な復活劇が演出出来たのは、回りのサポートの力も大きいだろう。たとえばカナタはあれだけ酷い事を言った畜生ではあるのだが、そこは記憶を失っているというので情状酌量の余地はあるし、今回乱入するタイミングなんかは悔しいがなかなかに格好良い。カナタがちゃんと王子様然としてくれているおかげで、そこに憧れるはるはるの面目が保たれる。そして、何と言っても敵キャラ・クローズさんの徹底した悪い姿勢がありがたい。彼の「悪さ」はここ最近のプリキュアでは珍しい、非常にストレートな「怖さ」に繋がっており、気合いの入った作画も相まって彼の強さを際だたせている。いっぺん落としておいたおかげでこの「最強モード」を演出出来るようになっていることを考えると、クローズ退場→復帰の流れもシナリオ全体に大きな効果があったということだ。うーむ、良い筋立てだ。あとは最後にシャットさんの見せ場があれば完璧やな。

 何はともあれ、やっぱり見てて良かったと思わせてくれる作品である。次回はトワメイン回ですよね。お兄様の帰還でデレたり浮かれたりするトワちゃんが見られるのかしら。期待大。

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