最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」 5→4 うーむ、なんかこう、ピンと来ない作品だった。ピントコーン。油断すると事務所に潜んでるピントコーン好き。いや、関係無い。 放送序盤はそこそこ感想も書いてた通り、色々と気になる要素はある作品だったんですよ。まず何よりも映像は間違いなく綺麗。TROYCAはこれが事実上2つ目の元請作品になると思うのだが、全体的な雰囲気のとりまとめは割とセンスがよいし、地味な画面でもちゃんとテーマを持って描いてくれているのが分かる。じっとりと薄暗く、どこか気分の晴れない北海道の大地。そういう独特のジャパニズムじみた湿り気みたいなものは、今作の持つ「骨」というテーマに合致した映像製作だったのではなかろうか。動かし方についても文句の出る部分はなく、少なくともアニメーションとしては充分及第点に達している作品だった。もう少し女の子の区別がつくように描いてくれればベストだったのだが、まぁ、今作の場合は最悪でも櫻子さんさえ引き立てられれば問題は無いだろう。 ただ、そうした映像でもって描かれたお話の方について、何がやりたかったのかが結局最後までぼんやりとして見えてこなかった。骨が絡む「検視もの」がやりたいのだとしたら、どう考えてもセッティングがマッチしていない。市井の標本制作者と単なる高校生がタッグを組んだところで、普通に生活していたらなかなか人骨絡みの事件に出くわすことはないだろうし、その捜査を請け負って事件解決に導く展開なんてのはますます無くなる。そのため、櫻子さんは探偵というよりも「無闇に色んなことに詳しい人」みたいな扱いになり、毒物の分析から指輪の鑑定まで、あんまりこだわりがなさそうなフィールドにまで引きずり回されることになった。いや、むしろ骨で作った指輪なんてのは「骨アニメ」としては変化球なので面白い素材ではあったのかもしれないが、そこから一本のシナリオ(しかも何となくミステリっぽくしなきゃいけない制限付き)を作れと言われたところで、そうそう簡単に面白いお話が出てくるもんじゃない。その結果、今作のシナリオは「あ、ふーん」「そうなんや」「なんでそうなるねん」みたいな小声の突っ込みしか出てこないものになってしまっているのだ。 ミステリとして大きく欠けているものはなんだろうと考えたところ、ひょっとしたらそのうち1つは「謎解きに対する訴求性」なんじゃないかと思った。「謎」っぽいものが出てくるが、それは別に「あんまり解かなくて良さそう」なのである。指輪の話なんて最たるものだったが、その他の事件でも無理矢理人命の危機に陥った場合を除くと、「その程度の興味で首突っ込む気にはならんわ」っていうお話が多い。そりゃまぁ、入り口が「早死にするという妄想に取り憑かれた実業家を論破しろ」だったとしても最終的に人命救助にこぎ着ける可能性はあるのだろうが、そういう急展開の場合には「エキサイティング!」という感情よりも「その理屈はおかしい」っていう冷めたコメントが先に出てしまう。櫻子さんのテンション自体がそこまで高いものではなく、世界全体がしっとりとしているせいか、そこで頭の悪そうなイカれた事件が起きると、なんだかすごく浮いてしまうのである。地味なことをやってても「別にどうでもいいやん」という気分になり、派手な展開がくると「なんか違和感」となる。うーむ、八方ふさがりだ。何をするのが正解のアニメだったんだろう。これだから話を膨らませにくい日常の謎って難しいんだよな。ばあちゃんのプリンの真相話なんて全部憶測でしかないことに加えて、「なんで今そんなこというねん」っていう印象しかないからな。しかもあの話を始めたのは櫻子さんじゃなくてばあさんの方だからな。割とみんなしてサイコパスじみている世界なのだ。 最終的には花房という「巨悪」の登場を匂わせて物語は終わる。原作がまだ完結していないのだから終わり方がふわっとしてしまうのはしょうがないし、1つのまとめ方として決して悪いものじゃないのだが、花房という巨悪を用意する理由自体があんまりわからんのよね。金田一における高遠みたいなポジションのキャラを作ったってことは、櫻子さんは「名探偵」になるために積極的に活動しなきゃいけないわけだ。じっちゃんの名に賭けないといけないわけだ。でも、あの人そんなモチベーションないやろ。全体的に話作りが噛み合ってない感じが……まー、ラノベ世界のスタンダードはよく分からないので、この展開で盛り上がることもあるってことなのかな……。「氷菓」に引き続き、やっぱりこのジャンルはハードルが高いよ。 PR |
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