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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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「ノラガミ ARAGOTO」 5→5

 数多ある2期作品の1つ。1期目は最終的にあんまりハマれなかったが、今回はそこそこ納得いく出来になっていたんじゃなかろうか。

 スタッフ変更などがあるわけではない、分割2クールの2期目みたいなもんなんだから1期と2期で氷菓が変わるのも妙な話と思われるかもしれないが、基本的な映像品質などに変化が無い状態で印象が変わっているということは、2期の方がシナリオ面でのまとまりが良かったということだ(2期の方がやたらとコンテで参加してるスタッフが賑やかだったのは事実だが)。1期はひよりの物語、雪音の物語が中心で、前者は今作の導入みたいな側面があるのでそれだけでは評価しきれず、後者は「死」という問題の扱い方が中途半端になってしまっている気がして印象が良くなかった記憶がある。

 転じて、今期は主に毘沙門の物語と恵比須の物語で構成されている。どちらも「代替わり」という本作独自のギミックがキーワードになっており、それが色濃く出たのが恵比須の物語、その存在を匂わせるのが毘沙門の物語。個人的に好きだったのは毘沙門のストーリーの方だ。毘沙門と夜トの因縁は1期から少しずつ掘りさげていた部分だったので、そこに毘沙門という女傑の弱さ・苦悩をメインにしたお話が出てくると、本作では一番見応えのある話になる。敵対する勢力の存在も分かりやすいし、夜トのスタンスもはっきりしており、1期で構築した雪音との主従関係が悩める毘沙門の一族と対比的な構図を成すのも綺麗だ。1期での蓄積が実ったということで、この毘沙門の物語は充分満足行くものになっていただろう。恵比須の物語については、彼自身の存在がやや突飛だったのでそこまで入り込めるものではなかったが、それでも「代替わり」という本作独自のギミックがちゃんと要点になっていたし、話の結末もそれなりに納得できる収め方。唯一、その過程で触れた「夜トの正体と、ひより・雪音との関係性」の部分は「夜トはこの期に及んでまだ色々と抱えてるのかよ」っていうのが気になった部分ではあるが、まー、神様が主人公のお話で、その主人公が神話レベルで色々と抱えているのはしょうがない部分か。まだ完結していない作品なのだから、そのあたりの「掘りさげる余地」が残されているのはある意味当然といえる。見せ方次第でひよりと夜トの関係はもっとドラマティックになった気もするが、そこは無い物ねだりをしてもしょうがないだろう。総じてみれば、今期はちゃんとお話の芯が通っていたので見やすかったということである。

 さて、これで原作がどのくらい消化されたのかは分からないが、3期とかは想定されてるんですかね。

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