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最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
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 風呂敷がたたまれまくっていく、第34話。いや、正確には全然片付いてないので、「片っ端から導火線に火をつけていく」みたいな表現の方が正しいのかもしれないが。終わるなー。

 ほぼ全ての局面で「正体の判明」が終わり、直接対峙する対象が誰なのかが明確になった(決着がついて顔に落書きされる奴もいた)。分かりやすすぎるところだと臨也VS静雄の最終戦。化け物を相手にした臨也は返り討ちにあって負傷。手の届く範囲にまでプレデター静ちゃんを招き入れてしまい絶対絶命。みっともなく身体を引きずりながら逃げる臨也にいつもの飄々とした様子もなく、流石にここから奥の手があるようには見えないのだが……しかし、足跡をごまかしたり、そういう姑息な手を使って静ちゃんをまこうとしていないあたり、確固たる目的があってどこかに逃げているようにも見えるが……この対決の決着はどこで訪れるものか。

 ついにカミングアウトを果たした杏里とワゴン組。ワゴン組のシーンだけやたらと作画がへちょいのはどうにかならんかとも思ったが、まー、湯馬崎の顔が適当になってもあんまり困らないから別にいいか。現在の池袋の状況を説明するために罪歌を紹介し、自分の正体を明かす杏里。トンデモな説明だったが既にセルティを知っているドタチンたちは割とあっさりその説明を受け入れ、化け物扱いされるのではないかと怯えていた杏里を安堵させる。このあたりが今回のサブタイトルにもなっている「以心伝心」の正の側面。湯馬崎のスイッチは相変わらず変な方向に入ったが、杏里に対しては沙樹ちゃんも含めてみんな好意的。まぁ、今更実害のなさそうな物の怪が1匹増えたくらい、どうってことないわな。もし、これまで杏里がどういう人生遍歴を歩んできたか、過去の事件で罪歌がどのような役割を果たしていたかを事細かに説明すれば反応もまた違ったのかもしれないが、今はそれどころじゃないし。とにかくシステムさえ分かれば混乱の沈静化、そして狩沢さんの救出の目処は立つのだ。

 そう、ここに来て狩沢さん。流石狩沢さんだぜ、まさかこんなクライマックスで物語のキーになるとはね! 鯨木さんの名刺を持っているおかげで一気に重要度が上がった悲劇のヒロイン(?)は、なんと手持ちのカラコンで罪歌の波をかわすというスペシャルなアイディアを思いついた。いや、それで行けるのかよ。罪歌も大したことないな。ついでにうっかり那須島たちの隣を通り過ぎたおかげで、彼らが話している内容が聞こえてきた上に、贄川さんの存在まで確認。うっかり目撃しちゃうポジションとしては最大限の働きだ。この事件が無事解決したなら、その3割くらいは狩沢さんの手柄と言っても過言ではないだろう。一方その那須島、ひょんなことから因縁の杏里との再会を果たす。贄川さんに電話をするだけでもちょっと勇気が必要だったと思われる杏里だが、電話に出たのは憎き那須島。罪歌を巡る戦いは、互いを認識したこの時点で一気に「杏里VS那須島」という男女の関係に収束した。那須島は本当に「ぽっと出のラスボス」感が凄いな。あんなどうでもいい男だったのに。

 那須島が狙っているのは帝人(ダラーズ)。しかし、その帝人は六条・正臣コンビの狙いをすでに読み切っており、六条の方はブルースクウェアの連中に任せ、ここで一気に正臣との直接対峙を図った。まぁ、帝人の方からすれば六条の動きさえ牽制できれば、正臣1人くらいならいくらでもコントロール出来る算段だろうからな。実際、久しぶりの親友の再会は、完全に帝人が主導権を握った状態で行われた。既にコワレモードが安定してしまった帝人は、正臣と対面した程度でその精神性はブレない。対して正臣の方は予想外の邂逅にパニクってしまい、うっかり懐かしくて良い雰囲気を出してしまっているが……帝人はそんなことは意にも介さない様子。この関係性もある意味「以心伝心」ではあるのだが、どうにもマイナスの印象の嫌な伝わり方。この最後の局面で、ダラーズという透明な組織がどんな徒花を咲かせることになるのか。

 かつてはカラーギャングたちがしのぎを削ったこの池袋の空は、現在は漆黒の闇に覆われている。そんな「黒」を最初から自分の色として守り続けてきたのが、首無しライダー・セルティである。そんな「黒」を求め、その対極にある「白」の新羅が歩き始める。彼の宣誓は、本人も言っている通りになかなかひどいものであり、「自分がセルティと一緒にいるためなら、セルティの幸せなど二の次だ」と言っている。それでも新羅は止まらず、この物語の主人公であるデュラハンのために動き続けるのである。新羅・静雄・臨也という「三人」の関係、新羅はそこに杏里・帝人・正臣の関係性を重ね合わせていた。かたや、秘密など一切持たずに直に触れ合い続けたせいでぶっ壊れたやんちゃ坊主たちの愛憎劇。かたや、互いに秘密を明かすことが出来なかったために、思い合いながらも引き裂かれた歪んだ優しさ。新羅は、かつての3人にセルティという4人目が加われば違った関係があったかもしれないという。杏里たちにとっての「4人目」になりうるものは、この池袋に存在しているのか。それとも、この池袋という街そのものが、彼らの関係性を取り持つキーとなるのか。

 終焉を待ちましょう。

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