最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
「この素晴らしい世界に祝福を!」 6→7 今期一発目の終了作品だが、終了してしまうことが惜しまれる作品でもある。うーむ、駆け抜けた10話は実に恵まれていた。 放送開始1発目から割と気に入っていた本作だったが、この手の作品にありがちなマンネリ化によるトーンダウンが無く、ずっと笑いっぱなしだったのは素直にすごいと思えるポイント。ギャグってのはなかなかその良さを文章にするのが難しいので説明出来ない部分も多いが、どのあたりがその他諸々の「異世界」作品と違っていたのかを考えるのは今後の参考になるだろう。 多くの視聴者が、1話目の設定を観て「また随分ベタやなぁ」と思ったのは事実ではなかろうか。お約束の引きこもり主人公、剣と魔法のファンタジー、ゲーム的な知識があるからなんだか上手くいっちゃう設定。最近は本当にこういうのが多いようで、細部は違うが今年度だけでも「OVERLORD」や「ダンまち」など似た作品がアニメ化されている。しかし、どうやらそれを十把一絡げでまとめてしまうのは早計なようだ。今作の最大のオリジナリティは、観ていればすぐに分かることだが、女神アクアというたった1人のキャラクターに集約されている。異世界に転生するラノベは多々あれど、ゲーム外からヒロインも一緒に引っ張り込むというのはあまり聞いたことがない。普通ならば「こんな世界まっぴらだ!」と斜に構えて当たり散らすのは主人公1人だけのはずなのだが、今作ではカズマとアクアがセットで暴れる。カズマが駄々をこねても、さらにその上をいく無茶苦茶さでアクアが暴れる。ギャグの肝であるドタバタの全てを、アクアが引っ張り上げてしまうのだ。そして、この手の主人公に必須の俺ツエー要素も、カズマ本人ではなくアクアが担当している(はず)。無茶苦茶な能力、メタで視点を持つポジション取り、どれをとってもアクアは文字通りに神レベルのチートキャラクターなのに、ただ1つの欠点のために全てが台無しになる。そう、知力だ。 この「道連れ」+「馬鹿」+「女神」というアクアさんの設定が出来上がった時点で、今作は勝利したのかもしれない。1話2話あたり、まだ2人しかいない状態でドタバタしてるだけで充分面白かったのだから、そのあたりは想像出来るだろう。もちろん、設定一発で勝った作品などというつもりは毛頭なく、その後に参加しためぐみん、ダクネスという2人のヒロインも、アクアとカズマという唯一無二の2人の主人公の良さ(悪さ?)を壊すことなくさらに追加トッピングで馬鹿を提供して、見事な共存共栄を果たしている。一応はカズマのハーレム設定になっているものの、テンプレに収まらない残念馬鹿ヒロインだけを回りに配置することによってとにかくギャグに特化した「素晴らしい世界」を作り出している。うーむ、よく出来た世界ですこと。 こうして出来上がった設定に、アニメスタッフの悪のりも加わって見事にトップレベルの馬鹿が完成。ぶっちゃけ、アニメの質っていう点で見ればそこまで高品質なわけではないんだよ。キャラも崩れるし、動画に見応えがあるシーンが多いわけでもない。どっちかっていうと低予算アニメに分類されるレベルだと思うのだが、キャラデザの不可解なこだわりによって安い絵でも充分に用をなし、ギャグならばむしろそのヘタレ具合すら武器にする。テンポ重視の作劇とメタな自虐発言を連発するテイストは金崎監督の得意分野であり、視聴者は「女神コント」を10回に渡って楽しんだだけである。これでいいのだよな。研ぎ澄ましたギャグ、安定した萌え、そこにちょっとまぜた自虐。まぁ、「いかにもオタクが好きそう」と言ってしまうとそれまでのものだが……えぇ、好きですよ。いいじゃない。2期もこの調子で行けるといいね。 最後は当然中の人。もう、メインの4人は全員お見事としか言い様がないが、敢えてピックアップするならやっぱりメイン2人の仕事の割合が多いかな。福島潤演じるカズマの「小声レスポンス」は、台本だったのかアドリブだったのか。もう、あのカズマさんの適当な相槌が癖になってしょうがない。「カジュマさまぁ〜〜」に対して「ハイ、カズマです」って、知ってるわ。そして、そんなカズマを前にして更なるクズっぷりでこの作品の空気を決定づけたメインヒロイン、アクア役の雨宮天。てんちゃんは「モン娘」のミーアに続いて、天真爛漫馬鹿娘で2勝目。事務所の先輩である戸松の系譜を、さらに高音域で賑やかにしたような天賦の「なんかイラッとくる馬鹿っぽさ」はお見事。このテイストはずっと大事にしてほしいもんだ。 PR |
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関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
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