最近のアニメや声優、Magicに対する個人的な鬱憤を晴らすためのメモ程度のブログ。
言葉も無い、第15話。もう、今作がこの先どう進行しようとも、今回のエピソードを描ききったというこの実績だけで、私はもう何の文句も言いません。 よくぞ現代アニメでここまで描ききった、という賞賛の言葉しか出てこない一本。頭から尻まで、全てが統制された意志の下で「狂気と絶望」が刻まれ続ける。正直、これまで今作については1つ舐めてた部分がある。それは「死に戻りの与える倦怠感」である。いかにシリアスで絶望的な状況が展開されようとも、スバルにとってそれは「コンティニュー前のワンシーン」でしかない。ニューゲームがあると分かっている状況では、どれだけ悲惨な状況を描いてもそれはあくまで茶番にしかならず、ドラマとして大きな意味を持たなくなる日が来ると、そう考えていた。もちろん、作者とてそのあたりは自覚的であり、第2章における死に戻りの深刻さは、スバルの成長を重ねることで意味付けされている。そして、この第3章においてはどうかというと、「絶望の底の絶望」を描き続けることで、真正面から悲壮感を極限まで引き上げているのである。前回のエピソードを見た段階で「これ以上にひどい事態なんて起こるまい」と思っていたのに、今回は軽々とその上を行き、一切「倦怠感」を見せず、更なる深みへと引きずり込んでいく。今度こそ、今度こそ底の底であって欲しいと願うばかりだが、今作は本当に「底が見えない」のでまだ油断出来ない。 正直、今回のエピソードについてはどれだけ言葉を重ねても「観ろ」の一言に勝るものはないためになかなか記述が出来ないのだが、蛇足を承知で特長をピックアップするなら、何と言っても容赦無い作画面、そして登場した新キャラ・ペテルギウスの壮絶なキャラ設計。特にペテルギウスの存在感は大きく、単に絶望に絶望を重ねるというだけでなく、そこにトリックメイカーを放り込むことで、単にグロや残虐性で見せるだけでなく、悲劇の底を窺えなくする効果も持っている。単に「殺してくれるやつ」だったら話はもっとシンプルだったのだ。奴の存在により、スバルの悲劇はより根深いものとなり、レムの誠意との対比で悪逆さがより際だつことになった。もちろん、松岡禎丞の怪演がこれを引き立てていることは言うまでもない。松岡君は本当にこういうキチガイキャラで際だつ仕事を見せてくれるのだが、今期「サーヴァンプ」でも同じような方向性で楽しませてくれていると思ったら、もっと先があったか。並の役者ならそれこそ「底が見える」んだろうが、松岡君の場合、「こいつ、マジでヤバいんじゃないか?」と思わせる危うさがキャラを3割増しで押し出してくるんだよなぁ。 ペテルギウスの存在があまりにどす黒いものであるために、そこに刺し込むレムの純愛があまりに眩しすぎて辛い。ちょっとやそっとの状況なら、おそらく「いくら何でもレムは無条件にスバルのこと好きになりすぎだろ」と思っていたかもしれないのだが、もう、ここまで来てしまうと理由もなにもあったもんじゃない。とにかくレムにはスバルなのだ。その感情には理由も、時間の隔たりもない。もう、今回の展開だけで、視聴者の頭には「完全なるレム」がすり込まれたことだろう。ここまでやってくれたのだから、今後の展開でレムがなにをしようとも、そこに一切の疑問を差し挟む余地はなくなる。 そしてラストシーンの演出も見事なものだったが、今回2度スバルを殺してるのってパックなのね。冒頭の殺害シーンでは一体何が起こっていたのかよく分からなかったのだが、最後の最後、絶望の一コマで響いてきたパックの声で全てが理解出来るようになっている。さらに流れてくるキャストロールでスバルの次にクレジットされてるのがパックっていうね。もう、衝撃的すぎて何もかもが吹っ飛ぶ勢い。全てのシーンの演出が本当に神がかっている。今回のコンテ、10話と同じ細田さんなんですよねぇ。やっぱりこの人凄いわ。アクションシーンだけで満足してちゃ駄目だね。 しかし、これはどこのルートをどう通ったらクリア出来るんだろう……全く手掛かりさえ掴めていないのだが……。 PR |
ブログ内検索
リンク
最新記事
(11/21)
(11/20)
(11/19)
(11/19)
(11/18)
(11/17)
(11/17)
(11/16)
(11/15)
カテゴリー
プロフィール
HN:
Thraxi
性別:
男性
趣味:
声優のこと全般
自己紹介:
関西在住の、アニメを見ることを生業にしてるニート。必死で好きな声優を12人まで絞ったら以下のようになった。
大原さやか 桑島法子 ーーーーーーーーーー ↑越えられない壁 沢城みゆき 斎藤千和 中原麻衣 田中理恵 渡辺明乃 能登麻美子 佐藤利奈 佐藤聡美 高垣彩陽 悠木碧
アーカイブ
|