たほいや譜（16／07／16）

　東は東京から南は福岡まで、何故か集ってきた可哀相な連中。さぁ、久しぶりにたほいやの始まりだ！　暑い！　眠い！　勘弁して！　何の確認もなく２回しでワンセットだ！

 

Round１−１・「きっとばか」

１．たいへんなばか、大ばか。

２．外貌はいかめしく立派であるが、内心の愚かなこと。

３．→トリニダードトバコ

４．ありあわせの石片や木切れなどで拵えた簡易な墓。

５．罪を犯した者を、場ごと貫く戈。

６．おかめの墓。

　ググると真っ先に「トリビアの泉」で紹介された履歴がヒットするため、日本全国でも割とメジャーになっている言葉なのだろう。でも、おかげでしっかりした辞書がヒットしにくくて原典が辿りにくいわ。⑤「場」と「戈」だけです。「きっと」については「ギルティ？」とか色々推測されたが、「そんなとこまで考えてません」とのこと。⑥「きっとばか→きとうはか→亀の墓→おかめの墓」。しらんがな。

 

Round１−２・「なんわん」

１．日本列島のうち、中央日本のフォッサ・マグナを境としてそれより南の湾曲部。

２．南部鉄器の一。

３．台湾南部。

４．無骨症患者の蔑称。

５．並ぶものがいないほどに優れており、それゆえに苦しむこと。

６．インドネシアの環境学者、農学者。米の早期収穫に反対し、田を収穫者から守るためコモドドラゴンを放つコモド農法を提案した。

　本日一発目の全外し。ちなみに広辞苑は第２版なのでググっても分からない案件である。④そんな病気はない。⑤「ナンバーワンやんけ」って看破されてたけど、本当にそうだったか作成者に聞くの忘れてたな。⑥いつも通りのやつ。ちなみに「コモド農法」は「解答のストック」という謎のデータベースから引き出されたワードだそうです。ちなみに他にストックされているワードの例は「エレクトリックガンジー」など。

 

Round１−３・「ぶーす」

１．イギリスの新聞記者、小説家。作「眠れる獅子」「獅子の死」。

２．中央アフリカの独自植生帯。異高群帯。

３．トルコの温泉都市。

４．アメリカ原住民の格闘術。素手による打撃のみを鍛える。

５．イギリスの宗教家。貧民への伝導とその救済に努め、1878年妻とともにロンドンで救世軍を創立。

６．アサガオの種子を乾燥させた生薬。アサガオのラテン語名から。

　いわゆる区切られたスペースとしての「ブース(booth)」は掲載されていなかったようです（２版かな？）。ちなみに正解のブースも綴りは同じ。①「ししのし」って言いたかっただけちゃうんか。③これも「解答ストック」からだそうです。何でみんなそんなもの持ってるの。

 

Round１−４・「さすのみこ」

１．蚊の別称。

２．槍の名手と謳われる清睦親王の戦場での呼び名。

３．剣術に秀でた貴人。

４．浦島太郎の尊称。

５．神のようによく占い当てる陰陽師や卜者。

６．↔ネクロノミコン。

　①「刺す飲み子」②③「刺すの皇子」④「砂州の御子」、誰が呼んだというのか。⑤「指すの御子」⑥……。対になる存在って何が書いてあるんですかね……。

 

Round１−５・「かさのだいのいきわかれ」

１．フウセンカズラの異称。

２．斬られて首と胴とが生き別れになる。

３．俗話小唄の一。貫一お宮の別離の情景を描いたもの。

４．狂言。架空の江戸中期、徳川傘義の代を舞台にした右宦官と左宦官の禁断の愛を描く。性の障害に苦しむ二人は伊賀の妊術により子を授かり歓喜するが、結局は破局する。

５．主に西北九州に見られる、彦星と織姫の別れを祝い、男女の仲を笠の台で冷やかす奇祭。

６．浄瑠璃『山椒大夫』の翻案。安寿姫と厨子王の別れを描く。

　我々の解答作成は、Ｂ５サイズの安紙を８等分に切ったものを使うのだが、④は１枚の用紙に収まりきらず２枚に渡る大作となった。まぁ、何一つ分からないんだけど。ちなみにこの解答によって「右宦官」や「伊賀妊術」などの用語も解答ストックから支払われたようだ。一体何を言っているんだ？

 

Round１−６・「つくるかね」

１．貧相な履き物を嘲っていう語。

２．（金ではなく）鐘。

３．おはぐろ。

４．宵越しの銭を持たずに朝を迎えた江戸の町人が、朝必要になった際に工面する金銭。

５．アル・カポネの弟、合衆国拳法の始祖。兄の暴虐を止めるため十字格闘軍を創立。

６．（金を作るの縁起か）空の財布を船荷に忍ばすこと。

　ググっても分からない案件。①「つくるかね」を逆読みして「ねかるくつ→値軽靴」なんだけど伝わるわけない。②意味は分かるけど伝わらない。④実際にお金は「造る」らしいですよ……。⑤この解答、読み上げ・筆記にミスがあり、実際には「合衆国憲法の始祖」と記載されて、気付かないまま進行してしまうという事態に。これには解答作成者も「憲法だったらその部分だけ浮くから票が入るわけがない！」とご立腹。……いやぁ……合衆国拳法だったら入ったかなぁ……。

 

　切り替えて２戦目。

 

Round２−１・「おたねにんじん」

１．朝鮮人参の別称。呉服屋の娘お種が身売りして代に充てた、との逸話から。

２．トウガラシ。

３．大根を味噌で煮込んだもの。丸ままで煮て変色した様が人参に似ることから。

４．→山人参。

５．狂言。「お種の人参」を「お種の妊娠」と聞き間違えた商人の与太吉が発狂する。

６．朝鮮人参の別称。

　いきなりの人参ラッシュ。⑤声優オタクみたいな反応。

 

Round２−２・「ほすじゃんぷ」

１．コマに似たチリ発祥の玩具。

２．とんだりはねたり。

３．（ホップ・ステップ・エンド・ジャンプの略）三段跳。

４．スペインの三段飛び選手、ホセが第1回オリンピックで達成した伝説的跳躍。

５．アジアに広く分布する貫頭型の雨具。ホジャン、ボルシャンなどとも呼ばれる。

６．ロシアの音楽史研究家ホスジャンの提唱したベートーヴェンの楽曲の作品番号。ホスジャン番号。

　第２版より、広辞苑ふざけんな案件。なんでちょっと洒落てんねん。①私は覚えていました。記念すべき我々がプレイしたたほいや第１回目に「チリの玩具」という解答があったことを……全くの偶然なんだけど。なんでみんなチリからおもちゃを持ってきたいのさ。④ある意味正解みたいなもんやで。⑤ちなみに「ボルシャン」はMagicのカード名からの借用。どうでもいい知識だ。

 

Round２−３・「てんぽしゅぶんぐ」

１．（テンポ記号）祈るような速さで。

２．（独）企業結合体。

３．税申告に際し必要な書面、事務雑貨の俗称。

４．江戸期の算学書。著者不詳。天動説に基づく恒星見期の誤差を地動説と対比する形で論じた。

５．制動を加えずに高速度のまま回転するスキー技術。

６．バナナの品種。

　もう、途方に暮れる言葉しかない言葉。「シュブング」でそういうものの一群を指す言葉のようだ。⑤かつて登場した「リリエンフェルト派」は「スキー術」と称していたが、こちらは普通にスキー技術。①どんなだ。

 

Round２−４・「はんざいのおび」

１．量子力学において素粒子の存在・不存在は確率の帯状に表現されるとする考え方。

２．斑に染めの散った安物の帯。転じて貧しい身なりの者。

３．石帯の一つ。

４．犯罪が発生しやすい時間帯。午後十時から午前一時頃。

５．生乾きの状態で染め落としを行うことで模様に濃淡をつけた帯。

６．純真無垢な見物人の心を掴む。

　本日２度目の全外し。なんかこう、人間の持てる知識量なんて本当に限界があることを痛感しますね。⑥「Hang the innocent observer」だそうです。だから、何を言ってるんだ？

 

Round２−５・「えのころなげ」

１．子犬を投げるようにたやすいこと。朝飯前。

２．嘉納治五郎の秘技。○○殺し投げ。××落とし。

３．秋頃に山里に吹く季節風の称。種混ぜ、殻外しとも。

４．裏千家の流派の一。

５．小犬を転がすように手軽に取って投げること。

６．愛する人を亡くした後も心が残り続けるさま。

　「えのころぐさ」がネコジャラシだってのは知ってたわけだが、えのころがそういう意味だとは初めて知った。普通に勉強になるなぁ。①と⑤が被ったのは偶然の模様。ちなみに②につきましては、流石に掲載するのは問題があると判断される自粛語の範囲なのでここでは伏せ字にさせて頂きます。なんて書かれていたか知りたい方はタイラントに直接聞いて下さい。マジでここに書くと俺が若干危ないレベルの奴です。

 

Final Round・「またこもの」

１．浄瑠璃で後妻の子と前妻との確執を主題とする作品群。

２．人外子を主人公とする物語類型に対し、二親の下に生まれた人の子を主人公としたもの。

３．ふんどしの特に細いもの。

４．アメリカの日本学者、作家。アメリカ文化を痛切に批判し、文壇でますらおぶりの精神を唱えた。作「メリケン・ジャップ」

５．伝説の海女・俣胡（またこ）を主人公とした作品群の総称。

６．小者の下につく小者。

　最終問題で体力の限界。ちなみにこの試合は遠方から来たたほいや欠乏症患者の優勝で終わったので、接待としては丁度良かったんじゃないでしょうか。次回は……翌日かな……。